[アップデート] モニタリングが捗る!Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) で16個の CloudWatch メトリクスが追加されました

Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) で、新たに16個のCloudWatchメトリクスが追加され、オペレーションの詳細やインデックスのキャッシュヒット率がわかるようになりました。
2020.06.24

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こんにちは、菊池です。AWSのアップデート記事を書くのは久しぶりです。

Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) で、新たに16個のCloudWatchメトリクスが追加されました。新しいメトリクスは、追加の費用なしで利用できます。

追加されたメトリクス

追加されたメトリクスは以下の通りです。本記事執筆時点、公式ドキュメントは英語版のみアップデートされています。

リソース使用率

Metric 説明
DatabaseConnectionsMax 1分間に新たにオープンされたコネクションの最大数
DatabaseCursors 1分間でオープンされたカーソルの数
DatabaseCursorsMax 1分間でオープンされたカーソルの最大数
DatabaseCursorsTimedOut 1分間でタイムアウトしたカーソルの数

操作

実行されたオペレーションが詳細にモニタリング可能になっています。

Metric 説明
DocumentsDeleted 1分間で削除されたドキュメントの数
DocumentsInserted 1分間で挿入されたドキュメントの数
DocumentsReturned 1分間で返却されたドキュメントの数
DocumentsUpdated 1分間で更新されたドキュメントの数
OpcountersCommand 1分間で発行されたコマンドの数
OpcountersDelete 1分間で発行されたDeleteの数
OpcountersGetmore 1分間で発行されたGetmoreの数
OpcountersInsert 1分間で発行されたInsertの数
OpcountersQuery 1分間で発行されたクエリの数
OpcountersUpdate 1分間で発行されたUpdateの数
TTLDeletedDocuments 1分間でTTLタイマーで削除されたドキュメントの数

システム

これまでは全体のキャッシュ使用率しかわかりませんでしたが、インデックス単体でのキャッシュヒット率がわかるようになりました。

Metric 説明
IndexBufferCacheHitRatio インデックスのキャッシュヒット率(パーセント)

実際に見てみた

実際に、DocumentDBを操作して、表示されるメトリクスを確認してみます。

追加された、オペレーション関係のメトリクスが確認できました。

まとめ

DocumentDBに新たに追加されたCloudWatchメトリクスを紹介しました。特に、CRUDオペレーションがCloudWatchで確認できるようになったことで、リソース使用状況やパフォーマンスに影響が出た際に、実際にどの程度のオペレーションが発生していたかが確認可能になりました。また、インデックスのキャッシュヒット率はクエリパフォーマンスに大きく影響する部分なので、クエリが遅い際の切り分けが捗ります。

MongoDBでもOpsManagerやサードパーティのモニタリングツールで実現していた部分ですので、DocumentDBで標準サポートされることでより使いやすくなったことでしょう。