[アップデート]Amazon Lex がAmazon Bedrock Claude V2と連係し、発話サンプルの自動生成機能をリリース #AWSreInvent
はじめに
Amazon Lex がAmazon Bedrock ClaudeV2と連係し、発話サンプルの自動生成機能が追加されました。
Lexでは、インテントを呼び出すためのサンプル発話を各インテントで定義する必要があります。
複数のインテントが定義されている場合は、ユーザーの発話によってインテントを振り分けるために、サンプル発話は必要です。
今回のアップデートで、サンプル発話を手動で入力する代わりに、Lexのインテント名、説明、既存のサンプル発話に基づいて、Amazon BedrockのClaudeがサンプル発話を自動生成するようになりました。
それによって、サンプル発話を考えて入力する労力と時間が削減できるようになります。
ドキュメントには、Amazon BedrockのClaudeモデルと明記があるため、現時点ではClaudeしか選べません。
現時点では米国東部 (バージニア北部) および米国西部 (オレゴン) 地域の英語のみの対応です。
事前準備
- Amazon BedrockでClaudeが利用できるように設定します。
Lexボットの設定
英語 (US)でボットを作成しておきます。既存のボットでも構いません。
英語 (US)には、Generative AI Configurations
という生成AI設定が新たに追加されていますので、クリックします。
Sample utterance generation
を有効にします。モデルはClaude V2
しか選択できませんでした。
サンプル発話の自動生成を試す
インテント名をtrip_reservation
、インテントの説明欄にtrip reservation
と入力します。
サンプル発話のGenerate utterances
をクリックすると、インテントの名前と説明に応じたサンプル発話を自動作成されます。
下記の通り、数秒で旅行に関連する発話サンプルが5つ自動作成されました。
もう一度クリックすると、さらに5つ追加されます。
15~20個程度作成すると、Generate utterances
が押せなくなります。
ただし、一度インテントを保存
すると、自動生成したサンプル発話は、緑色から水色になり、再度Generate utterances
が押せるようになります。
押し続けて35個程度になると、Generate utterances
がまた押せなくなりますが、インテントを保存
すると、再度押せるようになります。
ただし、Generate utterances
を押しても、サンプル発話が多いとエラーになりました。
ちなみに、手動ではインテントにはサンプル発話を最大1500個設定できます。
最後に
今回のアップデートにより、サンプル発話を容易かつ大量に作成できるようになりました。
現時点では米国東部 (バージニア北部) および米国西部 (オレゴン) 地域の英語のみの対応です。
Amazon BedrockのClaude V2は、東京リージョンでは利用できないため、それが利用できるようになってから、今回の機能が東京リージョンで利用できる流れになるかと思います。