Amazon Lex V1 は、2025年9月にサービス終了予定です
はじめに
AWS Health Dashboardにて、Amazon Lex V1が2025年9月15日にサービス終了予定であるという通知がありました。
通知の詳細内容は以下の通りです(抜粋)。
Amazon Lex V1 は、2025 年 9 月 15 日にサービス終了予定です。
2025 年 3 月 31 日以降、V1 ボットでは新しいリソースの作成ができなくなります。
既存の Lex V1 ボットを Lex V2 にアップグレードするのに十分な時間をお取りいただけるよう、これらの変更をあらかじめお知らせしております。
影響を受けるリソースのリストは [影響を受けるリソース] タブにあります。
2025 年 9 月 15 日以降の Lex V1 エンドポイントへのリクエストはすべて失敗します。
この移行をサポートするための包括的な資料を公開しました [1]。
これらの資料には、ボットを移行するためのガイドとツール [2] のほか、Lambda 関数を変更する上で期待されることについての詳細な概要 [3] が含まれています。
[1] https://docs.aws.amazon.com/lexv2/latest/dg/migration.html
[2] https://docs.aws.amazon.com/lex/latest/dg/migrate.html
[3] https://docs.aws.amazon.com/lex/latest/dg/message-lambda.html
スケジュールは以下の通りです。
- 2025年3月31日:V1 ボットの新規作成が不可能
- 2025年9月15日:Amazon Lex V1 がサービス終了
- 2025 年 9 月 15 日以降の Lex V1 エンドポイントへのリクエストはすべて失敗します。
V1のサービス終了まで約1年の猶予があります。
この期間内に、利用中のV1ボットをV2ボットに移行するか、V2ボットで新規作成することをお勧めします。移行方法については、以下のドキュメントをご参照ください。
Amazon Lex V1からV2への主な変更点
Amazon Lex V2では、ボットの構築と管理が容易になるよう、いくつかの改善が行われています。
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複数言語サポート: 1つのボットで複数の言語を管理できるようになりました。これにより、リソース管理が効率化されます。
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シンプルな情報アーキテクチャ: ボットレベルでのバージョン管理が導入され、個別のリソース(インテント、スロットタイプなど)のバージョン管理が不要になりました。
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柔軟な開発プロセス: 部分的な設定の保存やリソースの名前変更が可能になり、開発プロセスがより柔軟になりました。
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Lambda関数管理の簡素化: 言語ごとに1つのLambda関数を定義するだけで済むようになりました。
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詳細な設定オプション: 信頼度閾値やセンチメント分析の設定スコープが変更され、より細かな制御が可能になりました。
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デフォルトのフォールバックインテント: 言語作成時に自動的に追加され、エラー処理が改善されました。
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セッション変数の更新最適化: APIの呼び出しを減らし、より効率的にセッション状態を更新できるようになりました。
これらの変更により、Amazon Lex V2ではより効率的かつ柔軟なボット開発が可能になっています。移行の際は、これらの新機能や変更点を考慮に入れて計画を立てることをお勧めします。
確認方法
アカウント内で影響を受けるボットは、Amazon Lexのページまたは、AWS Health Dashboardで確認できます。
AWS Health Dashboardでは、「Lex planned lifecycle event」を選択してください。なお、V1ボットを作成していないアカウントの場合、この項目は表示されません。
[詳細]タブでは、先述の通知内容の全文が確認できます。
[影響を受けるリソース]タブでは、影響を受けるV1ボットの名前が表示されます。