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[アップデート] Amazon Quick でユーザーごとにエージェント時間とストレージの使用上限を設定できるようになったので確認してみた
いわさです。
Amazon Quick ではプランに応じてインデックスストレージとエージェント時間がアカウントにプールされる仕組みになっています。
たとえば Enterprise プランだとユーザーあたり 50 GB のインデックスストレージと月間 8 時間のエージェント時間が付与されますが、これらはアカウント全体で共有される枠です。
一部のユーザーがナレッジベースに大量のドキュメントを投入したりエージェント機能を多用したりすると、プール全体を圧迫して超過料金が発生する可能性があるのですが、これまでは個々のユーザーの消費量に上限を設ける手段がありませんでした。
先日のアップデートで、Amazon Quick にユーザーごとのリソース消費上限を設定できる「制限プロファイル(Limit profiles)」機能が追加されました。
管理者が制限プロファイルを作成してユーザー・ロール・アカウントに割り当てることで、インデックスストレージとエージェント時間の消費量をユーザー単位で制御できます。
今回こちらを確認してみたので紹介します。
実際に確認してみる
公式ドキュメントに制限プロファイルの詳細が記載されています。
制限プロファイルで制御できるのはインデックスストレージ(Quick Index に格納するドキュメントの容量)とエージェント時間の 2 種類です。
エージェント時間は Quick Research、Quick Flows、Quick Automate、デスクトップアプリ、カスタムアプリ、アーティファクト生成の実行時間が計測対象になっています。
以前 Cost Explorer から料金を整理した際にも確認しましたが[1]、インデックスストレージの超過は $5/GB/月、エージェント時間の超過は $3〜$6/時間で課金されるので、ヘビーユーザーがいると思わぬコストにつながりやすい項目です。
Amazon Quick の管理コンソールを開くと、左メニューの「アクセス許可」セクションに「Limit profiles」が追加されています。

最初は制限プロファイルが1つも設定されていない状態です。

「プロファイルを作成する」から作成してみます。
制限プロファイルの作成
作成画面ではプロファイル名(必須)、説明(オプション)、使用制限(ストレージ / エージェント時間/月)、プロファイルの割り当て先を設定します。
少なくとも 1 つの制限(ストレージかエージェント時間のどちらか)を設定する必要があるとのこと。

ストレージの単位は GB と MB から選択できます。

エージェント時間は「時間」単位で月あたりの上限を設定します。
エージェントの時間制限が未設定の場合、ユーザーは無制限に利用可能とのことです。
今回はストレージ 1000 GB、エージェント時間 10 時間/月で作成してみました。
プロファイルの割り当て
「プロファイルを割り当てる」セクションでは、このプロファイルを適用するユーザーとロールを選択できます。
ユーザーレベルの割り当てはロールよりも優先されるとのこと。どちらもアカウントのデフォルトをオーバーライドします。
ロールのドロップダウンを開くと、Admin、Author、Reader、Admin Pro、Author Pro、Reader Pro の 6 種類が表示されます。

ロール単位で割り当てる場合は、たとえば Reader と Reader Pro に制限プロファイルを割り当てて閲覧者の消費量を抑える、といった運用ができそうですね。

ユーザー単位で割り当てる場合は、個別にユーザーを検索して追加します。

「すべてのユーザーのアカウントのデフォルト設定として設定する」にチェックを入れると、アカウント全体のデフォルトとして適用されます。

右側のサマリーパネルに設定内容と割り当て先がまとめて表示されるので、作成前に確認できますね。
「Check effective limits」から、特定のユーザーやロールに実際に適用される制限を確認することもできるようです。
割り当ての優先順位
公式ドキュメントによると、複数の割り当てが重なった場合は以下の優先順位で解決されるみたいです。
When multiple assignments apply to a user, the most specific assignment determines the effective limit, in the following priority order: User-level, Role-level, Account-level, System default.
アカウント全体には控えめな上限を設定しておいて、利用頻度の高いユーザーだけ個別に高い上限を割り当てる運用が想定されています。
なお、グループレベルの割り当て(IdP グループ単位)は将来のリリースで追加予定とのこと。
作成完了
プロファイルを作成すると一覧画面に表示されます。

一覧ではプロファイル名、作成日時、ストレージ、エージェントの時間が確認できます。
上限に達した場合の動作
ドキュメントによると、ユーザーが設定された上限の 100% に達すると制限がかかるとのこと。
インデックスストレージの場合はそのユーザーによる新規ファイルアップロードとナレッジベースへの取り込みがブロックされ、エージェント時間の場合は次の請求サイクルが始まるまで新しいエージェント呼び出しがブロックされるようです。
既存のコンテンツは保持されるので、上限を厳しくしたからといってファイルやナレッジベースが削除されることはないようです。
また、上限の適用はリージョンをまたいでグローバルに効くとのこと。どのリージョンで消費しても同じユーザーの上限にカウントされるみたいですね。
さいごに
本日は Amazon Quick にユーザーごとのリソース消費上限を設定できる制限プロファイル(Limits Management)機能が追加されたので確認してみました。
従量課金の AI 機能は一部のユーザーで使いすぎが発生しがちなので、管理者目線だとどうしても料金周りが気になるところです。
そこにリミットを設定して運用開始できるようになったのは安心感がありますね。








