[アップデート] Amazon WorkSpaces PersonalでRocky Linuxが利用可能になりました

[アップデート] Amazon WorkSpaces PersonalでRocky Linuxが利用可能になりました

Clock Icon2024.11.26

しばたです。

少し前にAWSより「Amazon WorkSpaces PersonalでRocky Linuxが利用可能になった」旨のアナウンスがありました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/11/amazon-workspaces-rocky-linux/

併せてCIQからもブログが公開されています。

https://ciq.com/blog/rocky-linux-now-available-for-amazon-workspaces/

本記事ではこの更新を実際に試して解説します。

これまでサポートされてきたLinuxディストリビューション

これまでAmazon WorkSpaces Personalで利用可能なLinuxディストリビューションは

でした。
今回ここにRocky Linux (Rocky Linux 8)が追加される形です。

AWSのアナウンスでは「選択の柔軟性」という表現を使っていることから利用者に幅広い選択肢を与えたい意図がある様です。

対応リージョン・バンドル

本日時点で中国リージョンを除いたAmazon WorkSpacesをサポートする全リージョンで利用可能です。
東京リージョンで確認したところ英語と日本語版のイメージが利用可能でした。

プロトコルはDCV(旧WSP)のみ利用可能、GraphicsPro.g4dn以外のバンドルを選択可能となっていました。

料金

利用料金については料金ページでご確認ください。

Amazon WorkSpacesの場合Linuxディストリビューション毎で料金に差があり、Rocky Linuxは「Amazon Linuxより単価が高く、Ubuntuより単価が安い」値付けになっていました。

参考までに本日(2024年11月26日)時点の東京リージョンにおける価格を比較すると以下の通りです。

スペック OS/ディストリビューション 月額費用(AlwaysOn) 時間単価 (AutoStop)
Standard(2vCPU, 4GB memory), Root 80GB, User 10GB Amazon Linux $41.00 $10.00/ month + $0.36/hour
Standard(2vCPU, 4GB memory), Root 80GB, User 10GB Rocky Linux $42.00 $10.00/ month + $0.37/hour
Standard(2vCPU, 4GB memory), Root 80GB, User 10GB Ubuntu $43.00 $10.00/ month + $0.38/hour
Standard(2vCPU, 4GB memory), Root 80GB, User 10GB RHEL $44.00 $10.00/ month + $0.39/hour

試してみた

ここからは実際にWorkSpace環境を作って試していきます。

今回は私の検証用AWSアカウントの東京リージョンに新規にWorkSpaceを作成します。
ディレクトリ環境やVPCなど事前に必要なリソースの構築手順は割愛します。

マネジメントコンソールからWorkSpace作成のウィザードを開始し、バンドルの選択画面から新たにRocky Linuxを選べる様になっています。

amazon-workspaces-supports-rocky-linux-01

今回はStandard (2vCPU, 4GB memory)の「日本語版 Rocky 8」を選択していきます。
その他設定は環境に応じた値を選んでWorkSpace環境を作成してやります。

amazon-workspaces-supports-rocky-linux-02

作成されたWorkSpace環境に接続するとこんな感じです。

RHELと同様にGNOMEデスクトップが採用されており、他のディストリビューションと区別できないくらい同じ感じになっています。
左上のアイコンでかろうじてRocky Linuxであることが分かる感じです。

amazon-workspaces-supports-rocky-linux-03

ターミナルからOS情報を確認してみるとRocky Linux 8.10であることが分かります。
日本語入力に関してもRHEL同様に入力メソッドは未設定だったので自分で追加してやる必要があります。

amazon-workspaces-supports-rocky-linux-04

日本語の入力メソッドを追加すれば期待通りに日本語入力できます。

amazon-workspaces-supports-rocky-linux-05

その他ディストリビューション同様にWEBブラウザはFirefoxが初期導入されています。

amazon-workspaces-supports-rocky-linux-06

WorkSpace環境の管理については以下のドキュメントを参照してください。

最後に

簡単ですが以上となります。

ディストリビューション自体の出自もありますがほぼRHELと同じ感じでした。

通常のEC2であればサポートの差異でRHELとRocky Linuxを使い分けると良いのですが、WorkSpacesだとあまり差が出ない気がしています...
若干ですが両者に価格差はあるので、月並みですが、費用感と用途によって使い分けて頂くのが良いかと思います。

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