[レポート] サービス開発部門におけるAuth0という選択 #Auth0JP #Auth0Day
サービス開発部門におけるAuth0という選択
2019年11月19日(火)にNagatacho GRiDでAuth0社の自社イベント「Auth0 Day 2019」が開催されました。
本記事は、セッション「サービス開発部門におけるAuth0という選択」をレポートします。
スピーカー
三口 聡之介様:パーソルキャリア株式会社
セッション概要
大きな企業の新規サービスを開発する部門においては、人・スケジュール・資金などの限られたリソースの中で最大の成果をあげることが求められています。 様々な機能において自社開発するか、SaaSを利用するかなど、認証はどのようなサービスを作る場合でも必要になる機能であり、その際に我々の部門がどのようにAuth0の導入を決めたのかをお話させていただきます。
レポート
自己紹介
- サービス企画開発本部サービス開発統括部エグゼクティブマネージャー
- 株式会社ガイアックスの創業メンバー、Klab株式会社、楽天株式会社を経て株式会社百戦錬磨を起業
- 現在は、パーソルキャリア株式会社の新規サービスの開発部門を統括
- 規制緩和がHR業界でも起こるのではないかと感じていて今は存在しないサービスが20年後には当たり前のように使われていると夢を膨らませている
パーソルキャリアについて
- 世間的な認知度は低いと感じている
- パーソルキャリアはパーソルグループでもリクルーティングセグメントと呼ばれるセグメントでdodaを運営している
- 社名としては以前のインテリジェンスの認知度が高い
- 従業員は5,000名を超えている
市場におけるサービス開発部門の目指すべき姿
- 新しいサービスを企画する部門において、もっとも重要なことは「SPEED」である
- 起業がスピード感を持って変化に対応することが重要
- 半年、1年のスパンでやっていると作っている最中に変化をする市場の環境が来ている
市場動向~VUCAの時代を生き抜くには~
- Volatility(変動制)/Uncertainty(複雑性)/Complexity(複雑性)/Ambiguity(曖昧性)
- 新規サービスが成功するのは5~10%と言われている
- BMLフィードバックループ
- 計測できるものを構築し、2週間から1ヶ月程度のサイズのバッチを回す。
- Build(構築)/Measure(計測)/Learn(学習)
- 1階のループを短くして高速で何度も繰り返すことによりその都度学びながらサービスを開発していくことが重要
- 新規開発、運用改善、どちらにも効果的
- 期間が長ければ長いほど、思いつきから届けるまでの期間が長いと得られるものが小さくなる
- フィードバックループを回すだけでなくアライアンスも選択肢
- 常にアップデートをしていかなければ新サービスに抜かれてしまう
- チームで戦う多様性と包括性(Diversity and inclusiveness)
- Googleの調査による心理的安全性もその一因 ⇒ 間違いを指摘しやすい環境作りに繋がる
- 新しいサービスを作るとき単一より多様性が重要視されている
- 一方である程度、文化、方向性、熱量などが同じ人達じゃないと厳しさもある
- Design Sprint(デザイン スプリント):企画骨子からプロトタイプまでを5日程度で行う
- 早い段階でリスクを取ったサービスの検討が出来ることが大事
- 結果ユーザーが受け入れられないということが分かることが一番効果的
- やらなくて済んだものをやってしまうともったいない
HR企業に「いま」求められていること
- パーソルキャリア企業MISSION『人々に「はたらく」を自分のものにする力を』
- Give people the power to own their work-life.
- テクノロジーの浸透:SNSの普及/クラウドサービス/人工知能/デジタル化
- 人口構造・労働市場の変化:労働形態の多様化/若年層の人材不足
- 生活の変化:家族のあり方/女性の活躍促進/余暇時間の増加/不信感の増加
- 「転職」だけではない、複数のサービスでカバーをしていく必要がある。
- 「複数のサービスを早く開発して世に出さないといけない」「継続性」「スケール」いずれも人手不足
- 成功のためのエンジニアリング戦略:内製化/コストの再配分/人員の再配置
- 出すことに決めたサービスを一番早く出せることが正義
Auth0という選択
- ID as a Service (IDaaS)
- toB向け、toC向けで複数のサービスに対応する
- 開発コストゼロ:名前の由来この心意気は、開発者に寄り添ったサービスが期待できる(と思った)
- Scalability (スケーラビリティ) 可用性は99.99%については大企業のOKラインだと正直もの足りない
- マルチデバイス:ブラウザ、iOS、アンドロイド
- ランニングコスト:セキュリティ基準で考えるとエンタープライズのみ
まとめ
- 開発リソースが十分でない場合は検討の価値がある
- 可用性については実績で見れば今のところ問題ない
- 今後も機能やデバイスなど拡張性が求められる場合い
- スピードがもとめられているなら運用コスト分を後払い
本業のために、導入の必要に迫られ、入念に検討され、現在も運用をしているというところで言葉に重みがあったかと思います。
※クラスメソッドのAuth0のオフィシャルパートナーです。 導入の祭には是非ご相談ください。