[アップデート] AWS Batch で Graviton ベースの Fargate Spot がサポートされました
はじめに
AWS Batch for ECS Fargate で AWS Graviton ベースの Fargate Spot がサポートされました。ARM アーキテクチャを使用したジョブ実行をオンデマンド利用と比較して最大 70% のコスト削減が可能になります。
Graviton の Fargate Spot とは
これまでは x86 ベースの Fargate Spot のみサポートしていましたが、今回 Graviton(ARM)ベースの Fargate Spot もサポートされました。x86 ベースの Fargate Spot と比較しても更に約 20% 安く利用できます。
Fargate のアップデートから約 1 年遅れで AWS Batch for ECS Fargate にもアップデートが来ました。
やってみた
Graviton と、Fargate Spot 指定の実行環境を作成し、ジョブを実行できるか確認してみます。
コンピューティング環境の作成
Fargate Spot の利用を選択します。
CPU アーキテクチャは ARM64 を選択します。
問題なくコンピューティング環境を作成できました。
ジョブをサブミット
ジョブをサブミットすると Fargate のタスクが起動してきました。Arm64 の Fargate Spot が利用されていることがわかります。
ジョブは正常に実行され、想定通りの処理が完了しました。
まとめ
AWS Batch for ECS Fargate でも、本家 Fargate と同様に Arm の Fargate Spot が利用可能になりました。
おわりに
AWS Batch で HPC ワークロードの場合、Fargate 利用はパワー不足に感じる場合があります。ですが、Fargate もスペックアップしていっているため、用途に応じて使い分けもご検討ください。EC2 と比べ Fargate はジョブの実行までの遷移が早いため小規模なジョブでしたらメリットを感じられるます。