AWS Deadline Cloudでジョブ名・説明が後から編集可能に

AWS Deadline Cloudでジョブ名・説明が後から編集可能に

AWS Deadline Cloudで、ジョブ名と説明がジョブ投入後でも編集できるようになりました。これにより、誤字の修正や、レビュー結果・管理番号などを後から追記でき、ジョブに情報を残しやすくなりました。
2026.01.29

こんにちは。ゲームソリューション部の出村です。

今回は、AWS Deadline Cloudにて、ジョブ実行後にもジョブ名・説明が編集可能になったというアップデートについてご紹介します。

新機能の概要

Deadline Cloudでは、ジョブ(レンダリング処理の単位で、1つのシーンのレンダリングが1つのジョブに相当します)に対して「ジョブ名(Name)」と「説明(Description)」を設定できます。

これまでは、ジョブ名や説明はジョブ投入時にしか指定できませんでした。しかし、2026年1月のアップデートにより、ジョブ投入後でも編集できるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/01/aws-deadline-cloud-editing-job-name-description/

以下では、この変更の詳細と、実際の運用でどのようなメリットがあるのかを解説します。

これまでの課題

従来、ジョブ名や説明はSubmitter(MayaやBlenderなどのDCCツールからDeadline Cloudへジョブを投入するためのプラグイン)でジョブを投入する際に指定していました。一度投入してしまうと、後から変更することはできませんでした。

そのため、以下のような問題が発生していました。

  • 誤字・入力ミスを修正できない:ジョブ名を間違えて投入してしまっても訂正できない
  • 後から情報を追加できない:レンダリング完了後に気づいた補足情報を残せない
  • 名前を直したい場合は再実行が必要:正しいジョブ名でジョブを再投入するしかなかった

なお、Submitterでは次の画面でジョブ名が指定可能です。

新機能:ジョブ実行後にもジョブ名、説明が編集可能

今回のアップデートにより、AWS SDKやジョブモニター(投入したジョブの状態を確認・管理するためのWebベースの管理画面)を通じて、ジョブ投入後でもジョブ名や説明が編集できるようになりました。ここではジョブモニター上でジョブ名と説明の変更方法をとりあげて説明します。

編集方法

  1. ジョブモニターを開き、変更したいジョブを探します
  2. ジョブ名にマウスカーソルを合わせると、ペンのアイコンが表示されます(※ここでは編集できません)

  1. ジョブ名をダブルクリックすると、ジョブのプロパティ編集画面が表示されます

  1. ジョブ名や説明を編集して保存します

これにより、ジョブ実行中であっても、完了後であっても、ジョブの情報を更新できるようになりました。

この機能のメリット

1. 誤字・入力ミスをすぐに修正できる

大規模なプロジェクトでは、複数のジョブを並行して実行することが日常的です。その中で、ジョブ名を「Scene01_Final」とすべきところを「Scene01_Finl」と誤入力してしまうことは十分に起こり得ます。

人が目視で確認するだけであれば、多少の誤字は問題にならないかもしれません。しかし、ジョブ名を使って次の工程へ自動的に処理を引き継ぐワークフローを構築している場合、この誤字が原因でパイプラインが停止してしまう可能性があります。

従来であれば、正しい名前を付けてジョブを再実行する必要がありました。これには時間もコストもかかります。今回の機能追加により、名前を修正するだけで済むようになり、無駄な再レンダリングを避けられます。

2. 後から情報を追記できる

ジョブ名だけでなく、「説明」フィールドも編集できます。これにより、以下のような運用が可能になります。

  • レビュー結果の記録:「このジョブはOK」「修正依頼あり」などのステータスをメモとして残す
  • 外部ツールとの連携情報の追加:ShotGridなどの制作管理ツールで発行された管理番号(ショットID、タスクIDなど)を記載する
  • トラブルシューティングの記録:問題が発生した際の調査メモを残す

これにより、Deadline Cloud上のジョブと外部の制作管理システムを紐づけて管理しやすくなります。

まとめ

今回のアップデートにより、AWS Deadline Cloudのジョブ名・説明がジョブ投入後にも編集できるようになりました。

一見すると小さな改善に思えるかもしれませんが、日々の運用においては、誤字修正のための再レンダリングを避けられたり、後から情報を追加してワークフローの追跡性を高められたりと、実用的なメリットがあります。この機能をぜひ活用してみてください。

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