[アップデート] AWS MGNがより便利になる機能が複数追加されました

「アプリケーション」および「ウェーブ」概念が導入され、Launch templateに新たなオプションが増え、ソースサーバー再起動時の再スキャンが不要になり、Post-launch custom actionsが登場し、SUSE 11がサポートOSになりました。
2022.11.28

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大家好、AWS事業本部の西野です。

非常に曖昧なタイトルで恐縮ですが、こう名付けざるをえないほどMGNに多くのアップデートがありました。

  • 「アプリケーション」および「ウェーブ」概念の導入
  • Launch templateに新たなオプションが追加
  • ソースサーバー再起動時の再スキャンが不要に
  • Post-launch custom actionsが追加
  • SUSE 11がサポートOSとして追加

本稿では概要の紹介に留め、気になる新機能についてはブログを書く予定です。
なお、本稿で紹介するアップデートは2022/11/27時点においてAWS MGNがサポートされているすべてのAWSリージョンで有効です。

「アプリケーション」および「ウェーブ」概念の導入

ソースサーバーを管理するためのグループとして「アプリケーション」および「ウェーブ」が導入されました。

「アプリケーション」は相互に関連性のあるソースサーバーをまとめるグループであり、「ウェーブ」はマイグレーションの計画を時系列でまとめるためのグループです。

この「アプリケーション」および「ウェーブ」を介して複数のサーバーの同時を管理・モニタリングすることが可能になりました。

Launch templateに新たなオプションが追加

Launch templateに以下の2つのオプションが追加されました。

  • General launch settings
  • Default EC2 launch template

これらはそれぞれ、従来ソースサーバーごとに個別の設定が必要であったLaunch settingsおよびEC2 launch templateのデフォルト設定として機能するものです。

手動設定によるオペレーションミスの減少や作業の効率化に寄与することでしょう。

ソースサーバー再起動時の再スキャンが不要に

ソースサーバーのOSが下記のドキュメントに記載されたものである場合、再起動時に必要だった再スキャンが不要になりました。

Which Windows and Linux OSs support no-rescan upon reboot?

ただし、強制終了やクラッシュが発生したか、あるいはディスクの追加および削除を行った場合はこれまで通り再スキャンが必要になります。

Post-launch custom actionsが追加

MGNによる新たなインスタンスの作成時に任意のSSMドキュメントを任意のパラメータで実行できるようになりました。

もともと、Post-launch actionsとしてサポートされていたものが拡張されたようです。

SUSE 11がサポートOSとして追加

SUSE Linux Enterprise Server 11がAWS MGNのサポートOSとして追加されました。

AWS MGNのサポートOSの一覧については下記のドキュメントをご確認ください。
(2022/11/28時点ではSUSE 11について記載がないのでご注意ください。)

Supported operating systems

参考

AWS Application Migration Service supports application-centric migrations, wave planning, and more
AWS Application Migration Service Major Updates – New Migration Servers Grouping, Updated Launch, and Post-Launch Template

終わりに

このブログがほんの少しでも世界を良くできれば嬉しいです。
AWS事業本部の西野 (@xiyegen) がre:Invent 2022の会場からお送りしました。