[AWS Organizations]アカウントの所属OUを変更した際の影響範囲を調べる

[AWS Organizations]アカウントの所属OUを変更した際の影響範囲を調べる

主に SCP/CFn StackSets
Clock Icon2020.12.01

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AWS Organizations を使っている環境で、 「アカウントの所属OUを変更」した際の影響範囲を把握するための 確認事項を思いつく限り列挙してみます。

目次

  1. OUの各種ポリシーを確認
  2. Resource Access Manager のOUリソース共有を確認
  3. CloudFormation Stacksets の自動デプロイ・削除設定を確認
  4. ほか AWS Organizations 連携サービスの設定を確認
  5. おわりに
  6. 参考

OUの各種ポリシーを確認

OUには現在 4種類のポリシーを設定することが出来ます。

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  • サービスコントロールポリシー(SCP) :: AWS各サービスへのアクセス権限を統制します
  • タグポリシー :: リソースへのタグ付けルールを敷設できます
  • AIサービスのオプトアウトポリシー :: 一部の AWS機械学習サービスの使用を管理できます
  • バックアップポリシー :: AWS Backup による リソースのバックアップ管理ができます

特に SCP を活用して統制を効かせていること多いと思います。 よくチェックしましょう。

移動元/移動先 OUの SCP付与状況、継承状況を確認、比較します。 異なる SCPが付与/継承されていると、移動後にワークロードに影響がでる可能性があります

Resource Access Manager のOUリソース共有を確認

AWS Resource Access Manager(RAM) は AWSのリソースをマルチアカウントに共有するためのサービスです。

RAMを使って Organizations の「組織全体」もしくは「特定OU」にリソースの共有を作成することが出来ます。

RAMコンソールの 自分が共有: プリンシパル から RAMによる OU単位の共有状況をチェックしましょう。

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OU単位の共有リソースが合った場合、 アカウントのOU移動により共有リソースを利用できなくなる可能性があります。

必要であれば、移動先OU上でも共有リソースを使えるようにプリンシパルを追記しておきましょう。

CloudFormation Stacksets の自動デプロイ・削除設定を確認

CloudFormation(CFn) Stacksets の機能に「自動デプロイ」があります。

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上図の 自動デプロイ・アカウント削除の動作 設定が OU移動時に影響を及ぼす可能性があります。

  • 移動先OU自動デプロイ:有効 Stacksets があると、 アカウント移動後にそのスタックがデプロイされます
  • 移動元OU自動デプロイ:有効, アカウント削除の動作: 削除 Stacksets があると、 アカウント移動後にそのスタックが 削除 されます

移動先OU、移動元OUの StackSet デプロイ設定を確認して、 「デプロイされるスタック」「削除されるかもしれないスタック」把握しておきましょう。

※ 参考: OUにどの StackSet がデプロイされているか、 調査する際に役立つスクリプトを以下ブログに書いてみました

ほか AWS Organizations 連携サービスの設定を確認

以上、特に影響がありそうな要素を説明しました。

細かい部分ですが 「ほか Organizations 連携サービスで OU単位の設定をしているかどうか」 も確認しておきましょう。

AWS Organizations > 設定 から Organizations連携サービス一覧を確認できます。

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以下、影響がありそうな部分を抜粋します。

Systems Manager(SSM)

SSM周りの初期設定をサクッと実施できる Quick Setup(高速セットアップ) は Organizations 連携可能です。

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上図のようにセットアップする対象の OUを選択可能です。 高速セットアップを適用している場合は、 この部分の設定を確認しましょう。

Service Catalog

OU単位でポートフォリオを共有することができます。

Service Catalog を活用している場合は ポートフォリオの共有設定を確認しましょう。

Firewall Manager

OUごとの制御が可能になっています。

利用している場合は Firewall Manager で適用しているセキュリティルールを確認しましょう。

おわりに

思いつく限り列挙してみました。

今後 Organizations 連携のアップデートなどで、 ほかサービスの設定項目も考慮する必要がでてくる可能性あります。

抜け漏れあればご指摘ください。

参考

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