AWS re:Invent 2024 Expo 製造業向けブース紹介「Intelligent EV Charging System」 #AWSreInvent

AWS re:Invent 2024 Expo 製造業向けブース紹介「Intelligent EV Charging System」 #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.04

製造ビジネステクノロジー部の高橋雄大です。

今年のAWS re:Inventでは、「Intelligent EV Charging System」というEVチャージャーの展示がありました。これまでのEVチャージングの仕組みをクラウド技術でアップグレードする取り組みとして、OCPP(Open Charge Point Protocol)やAIの活用など、興味深いポイントが紹介されていました。本記事では、展示内容をわかりやすく振り返ってみます。

OCPPとCPOで充電ステーションをスムーズに管理

OCPPとCPOで充電ステーションをスムーズ管理

展示の中で注目されたのが、OCPPという通信プロトコルを使った仕組みです。このプロトコルを使うことで、異なるメーカーの充電器も共通の基準で管理できるようになります。さらに、AWSのサービスを活用することで、CPO(Charge Point Operator)の管理業務を効率化していました。

具体的には、以下のようなことができる仕組みになっています。

  • 充電ポイントのステータスをリアルタイムで確認(空き状況やエラーなど)
  • 遠隔からの操作(例:充電器のリセットや設定変更)
  • エネルギー使用状況の把握と管理

AWSのクラウドサービスが裏で動いているおかげで、こういったデータがスムーズに集約されていました。

AIでさらに便利に!Amazon Bedrockを使ったチャット機能

AIでさらに便利に!Amazon Bedrockを使ったチャット機能

会場で行われていたデモでは、Amazon Bedrockを活用したチャット機能も紹介されていました。この機能では、例えば以下のようなサポートが受けられます。

  • 近くの充電スポットの案内: 地図を使って最寄りのステーションを教えてくれる
  • トラブル時のサポート: 充電器のリセット方法をチャットでガイド
  • 充電タイミングの提案: AIがエネルギー消費やコストを考えてアドバイス

実際に動いている画面が見られたので、「こんな風に使えるのか」と具体的なイメージが湧きやすい内容でした。

スマートEVチャージャーのデザイン

スマートEVチャージャーのデザイン

展示されていたオレンジ色のEVチャージャーも印象的でした。このチャージャーはクラウドと連携していて、デザインだけでなく機能面でもいろいろ進化していました。

クラウド技術とOCPPの融合

クラウド技術とOCPPの融合

AWSのクラウド技術が、このシステム全体を支えています。データの収集から処理までがスムーズに行われ、管理者やユーザーが簡単にアクセスできる仕組みが魅力です。

例えば、IoT CoreやLambdaを使ってデータをリアルタイムで処理しつつ、必要に応じてスケールアップできる柔軟性も見せていました。OCPPを活用することで、今後さまざまな充電器メーカーとの連携が進みそうです。

まとめ

今回の展示は、まだプロトタイプ段階ではあるものの、クラウド技術を活用したEV充電の未来を感じさせるものでした。特にOCPPやAIを取り入れたことで、ユーザー体験と管理業務の効率化を両立している点が興味深かったです。

こうした技術が今後どう発展していくのか、そして実際に私たちの生活にどんな形で取り入れられるのか、引き続き注目していきたいですね。

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