テキスト入力だけでAWS構成図が完成!Bedrock Engineerの新機能「Diagram Generator」を試してみた

テキスト入力だけでAWS構成図が完成!Bedrock Engineerの新機能「Diagram Generator」を試してみた

開発者向け生成AIツール「Bedrock Engineer」の新機能、「Diagram Generator」を触ってみました。AWS構成図やシーケンス図などを簡単に作れました。
Clock Icon2025.02.28

こんにちは、洲崎です。
昨日、aws-samplesにある開発者向けの生成AIアプリ「Bedrock Engineer」を触ってブログにまとめたばかりなのですが、なんとその直後、「Diagram Generator」という新機能が追加されました。

https://x.com/gee0awa/status/1895146030460817721

https://github.com/aws-samples/bedrock-engineer?tab=readme-ov-file#diagram-generator

Bedrock Engineerとは

Bedrock EngineerはAmazon Bedrockを活用したソフトウェア開発のタスクに特化した生成AIアプリケーションです。
機能は都度アップデートされており、2025/2/27時点では、以下の3つの機能を試すことができました。

  • エージェントチャット
  • Website Generator
  • AWS Step Functions Generator

3つの機能の詳細については、以下の検証ブログをご覧ください。
https://dev.classmethod.jp/articles/aws-samples-bedrock-engineer/

その後、新たに「Diagram Generator」(テキスト入力からアーキテクチャ図を自動生成する機能)も追加されました。

Diagram Generator

「Diagram Generator」はAWSアーキテクチャ図や、それ以外の図(ソフトウェアアーキテクチャや組織図など)をプロンプトベースで簡単に生成することができる機能です。

自然言語による説明から、以下のようなAWS構成図を自動生成してくれます。生成された図はdraw.io形式で提供されるため、後から編集も容易です。

スクリーンショット 0007-02-28 20.22.26

やってみる

それでは、新機能「Diagram Generator」を早速試してみます。

初めての方向け

「Bedrock Engineer」をまだ構築していない方は、こちらの記事を参照ください。
https://dev.classmethod.jp/articles/aws-samples-bedrock-engineer/#%25E6%25A7%258B%25E7%25AF%2589

既存環境のアップデート方法

すでに「Bedrock Engineer」を構築済みの方は、以下の手順で環境を最新版に更新しましょう。

  1. GitHubから最新のリモートリポジトリを取得します。
git pull origin main
  1. 利用しているOSに応じて、以下のビルドコマンドを実行します。
Macの場合:
npm run build:mac
Windowsの場合:
npm run build:win
Linuxの場合:
npm run build:linux
  1. ビルド完了後、アプリケーションを起動します。

アプリのサイドメニューに「Diagram Generator」が表示されていれば、アップデートは成功です!
スクリーンショット 0007-02-28 20.40.41

(補足)表示モードの設定

現在ダークモードに設定している場合は、より良い操作性のためにライトモードへの切り替えをおすすめします。
ダークモードでは、プロンプト入力時に表示される推奨ボタンが見えづらくなる場合があります。
(ただし、ダークモードでも機能自体は問題なく利用できそうです)
以下はMacの場合の設定箇所です。
スクリーンショット 0007-02-28 20.34.23

表示の違い
ライトモード(推奨):推奨ボタンが明確に確認できます。
スクリーンショット 0007-02-28 20.35.12

ダークモード:推奨ボタンが若干見えづらくなります。
スクリーンショット 0007-02-28 20.35.36

構成図を作成してみる

Diagram Generatorを開いたら、早速AWSの構成図を作成してみます。
プロンプトのレコメンドボタンの「Website Hosting」を押して、以下の文言で送信してみます。

S3、 CloudFront、Route 53、WAFを使用したスケーラブルなWebホスティングアーキテクチャを作成する

スクリーンショット 0007-02-28 20.30.48

すると、ものの数分で以下のアーキテクチャ図を生成してくれました!
S3、CloudFront、Route 53、WAFが配置され、それぞれの関係性も表現されています。
スクリーンショット 0007-02-28 20.22.26

次に、この構成図に「暗号化」を依頼してみます。
「暗号化」ボタンを押して、以下のプロンプトを送信します。

S3バケットのサーバーサイド暗号化を有効にし、CloudFrontでHTTPSを強制する設定を追加する

スクリーンショット 0007-02-28 20.26.26

元の図を理解し、セキュリティ要素を追加してくれました!
AWS Certificate ManagerとKMSが新たに追加され、暗号化設定の内容もメモとして記載されています。
スクリーンショット 0007-02-28 20.28.02

シーケンス図

AWS構成図だけでなく、他の種類の図表も生成できるか試してみます。
今回はWebアプリケーションの処理フローを表すシーケンス図を作成します。

以下のシンプルなプロンプトを入力してみました。

Webアプリでよくあるシーケンス図を作成してください。

スクリーンショット 0007-02-28 20.32.13

すると、Webアプリケーションのシーケンス図を生成してくれました!
ユーザー、Webブラウザ、Webサーバー、データベース間の一般的な通信フローが表現されています。
基本的なWebアプリケーションの動作イメージを掴むことができました。
スクリーンショット 0007-02-28 20.33.09

最後に

今回は、Bedrock Engineerの新機能「Diagram Generator」を試してみました!
シンプルなプロンプトから、AWS構成図やシーケンス図などを短時間で生成できる便利な機能であることがわかりました。

個人的に感じた点として、AWS構成図の結果を確認するにあたって、「この構成図は実際のベストプラクティスに沿っているか?」「誤った構成図になっていないか?」などといったAWSの知見が必要だと感じました。
(AWSアーキテクチャ図のクイズを受けている気分でした)

みなさんもぜひ試してみてください!

ではまた!新規事業統括部の洲崎でした。

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