2026年9月29日に終了・移行に関する告知が出た7サービス(DevOps Guruなど)の移行ガイドを確認してみた

2026年9月29日に終了・移行に関する告知が出た7サービス(DevOps Guruなど)の移行ガイドを確認してみた

Amazon Chime SDK SIP media applications、Amazon WorkSpaces Secure Browser、Amazon Managed Blockchain、Amazon DevOps Guru、AWS Backint Agent for SAP ASE、AWS Infrastructure Composer の移行ガイドを確認しました
2026.09.30

はじめに

2026年9月29日、AWS Service Availability Updates が公開され、7つのサービスがメンテナンス移行、サンセット、サポート終了のいずれかの対象として告知されました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/09/aws-service-availability/

メンテナンス移行は新規受付が停止されること、サンセットは終了日が決まっていること、サポート終了はすでに提供が終了していることを意味します。

告知とあわせて、移行ガイドも公開されていたので確認してみました。

7サービスの期限と移行先

サービス どんなサービスか 区分 新規受付停止 終了日 推奨移行先
Amazon Chime SDK SIP media applications 電話の発着信を Lambda で制御する PSTN Audio アプリケーション メンテナンス移行 2026-10-29 終了日なし Amazon Connect Customer
Amazon WorkSpaces Secure Browser 社内ウェブアプリや SaaS へ隔離ブラウザ経由でアクセスさせるサービス メンテナンス移行 2026-10-29 終了日なし WorkSpaces Applications + Chrome イメージ、またはエンタープライズブラウザ
Amazon Managed Blockchain パブリックチェーンへのアクセスと Hyperledger Fabric のマネージド提供 サンセット 2026-10-29 2027-09-29 機能ごとに異なる(自前のノード、外部 RPC、データプロバイダーなど)
Amazon DevOps Guru ML でアプリケーションの異常を検知し、インサイトとして通知する監視サービス サンセット 2026-10-29 2027-09-30 CloudWatch、Amazon DevOps Agent
AWS Backint Agent for SAP ASE SAP ASE のバックアップを S3 に保存するエージェント サンセット 2026-10-29(新規顧客による利用は不可。既存顧客も公開 URL での取得は終了し、AWS CLI または SDK での取得へ移行) 2027-09-29 SAP ASE 16.1 ネイティブ S3 バックアップ ほか
AWS Infrastructure Composer CloudFormation / SAM テンプレートをドラッグ&ドロップで組むビジュアルエディタ サンセット 2026-10-29 2026-12-07(単体コンソール) AWS Toolkit for VS Code
Amazon Mechanical Turk 人手による作業をクラウドソーシングで依頼するマーケットプレイス サポート終了 - 2026-09-29(終了済み) 告知に移行ガイドの記載なし

サービスごとの移行ガイドの要点

Amazon Chime SDK SIP media applications

Amazon Chime SDK の SIP media applications は、PSTN Audio(電話の発着信を Lambda で制御する機能)を実現する機能です。

移行先として Amazon Connect Customer が推奨されており、新規に電話関連のワークロードを作る場合も Amazon Connect で構築するよう案内されています。移行ガイドが示す工数の目安は1アプリケーションあたり約20時間です。電話番号のポーティングはサポートケースを通じて申請し、完了までに2〜4週間かかるとされています。

作業の中心は、Lambda に書いていた通話ロジックを Contact Flow のブロックとして再実装することです。移行できる条件や制約、コストの目安は移行ガイドにまとまっています。

https://docs.aws.amazon.com/chime-sdk/latest/ag/sip-applications-maintenance-mode.html

Amazon WorkSpaces Secure Browser

社内のウェブアプリケーションや SaaS へ、マネージドな隔離ブラウザ経由でアクセスさせるサービスです。

既存顧客は引き続き利用でき、移行は任意です。移行する場合の選択肢は、WorkSpaces Applications で自前の Chrome イメージを利用する構成か、Island などのエンタープライズブラウザです。移行時の構成や設定の移行方法は移行ガイドにまとまっています。

https://docs.aws.amazon.com/workspaces-web/latest/adminguide/workspaces-secure-browser-maintenance-mode.html

Amazon Managed Blockchain

パブリックチェーンへのアクセス(Access)、オンチェーンデータの照会(Query)、Hyperledger Fabric のマネージドネットワークを提供するサービスです。

2027年9月29日に終了し、機能ごとに移行先が異なります。Access は自前のノードや外部 RPC への差し替えが中心で、比較的移行負荷が低い一方、Hyperledger Fabric は状態や ID の再構築に加え、ネットワークに参加するすべての組織との調整が必要で、移行負荷が高くなります。機能別の移行先と手順は移行ガイドにまとまっています。時間がかかるため、早めにサポートかアカウントチームへ相談するよう案内されています。

https://docs.aws.amazon.com/managed-blockchain/latest/hyperledger-fabric-dev/managed-blockchain-end-of-support.html

Amazon DevOps Guru

アプリケーションのメトリクスやログを ML で分析し、異常をインサイトとして通知する監視サービスです。

2027年9月30日に終了し、コンソール、API、過去のインサイトが使えなくなります。監視対象のワークロードには直接の影響はありません。

期限前にやっておく作業が二つあります。一つは IaC の棚卸しです。AWS::DevOpsGuru::ResourceCollection や AWS::DevOpsGuru::NotificationChannel がテンプレートに残っていると、終了後にそのスタックの作成や更新が失敗します。もう一つは、残したい過去のインサイトをサービス終了前に API を使用してエクスポートしておくことです。移行ガイドでは、異常検知とアラートには CloudWatch、調査には Amazon DevOps Agent が案内されています。

https://docs.aws.amazon.com/devops-guru/latest/userguide/devops-guru-end-of-support.html

AWS Backint Agent for SAP ASE

SAP ASE のバックアップを S3 に保存するエージェントです。HANA 版の Backint Agent は今回の対象外です。

2027年9月29日に終了します。このエージェントで作成したバックアップは代替手段ではリストアできないため、監査などのために必要な過去のバックアップはサポート期間中にリストアしておき、代替手段で改めてフルバックアップを取得します。代替手段は移行ガイドにまとめられており、SAP ASE 16.1 のネイティブ S3 バックアップが推奨されています。

最も近い期限は、エージェントのダウンロード方法の変更です。2026年10月29日に認証なしでのダウンロードができなくなるため、公開 URL を使用するスクリプトは修正が必要です。

https://docs.aws.amazon.com/sap/latest/sap-AnyDB/ase-backint-end-of-support.html

AWS Infrastructure Composer

CloudFormation や SAM のテンプレートをドラッグ&ドロップで組み立てるビジュアルエディタです。

終了するのは単体のコンソール(console.aws.amazon.com/composer)で、2026年12月7日に利用できなくなります。AWS Toolkit for VS Code の Composer は引き続き使え、テンプレートと既存スタックにも影響はありません。

https://docs.aws.amazon.com/infrastructure-composer/latest/dg/infrastructure-composer-end-of-support.html

まとめ

該当するサービスを使っているなら、まずは請求明細や Cost Explorer で利用状況を確認してみてください。利用が確認できた場合は、この記事の要点と各サービスの移行ガイドを参照いただくことをおすすめします。

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