【レポート】中国でのビジネス展開のために知っておくべきこと #AWSSummit
ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。
本日は2019年6月12日から14日まで開催しているAWS Summit Tokyo 2019参加のため幕張メッセに来ております。
本記事で取りあげるセッションは、「中国でのビジネス展開のために知っておくべきこと」です。
セッション情報
スピーカー:AWS China Senior Solutions Architect Harris He
セッション名:中国でのビジネス展開のために知っておくべきこと
お客様のビジネスの中国展開をご支援すべく、AWS には中国リージョンがあります。本セッションでは、AWS China のメンバーが来日し、中国リージョンの昨年のアップデートと、中国リージョンを活用するにあたってのビジネス面および技術面でのベストプラクティスをご紹介します。そして、改めて中国リージョンの利用方法・ガイドをご説明します。
レポート
agenda
- 中国リージョンについての最新情報
- リージョンとアベイラビリティゾーン
- ビジネスモデル
- サービス一覧
- 注意事項と新プログラム
- 技術面のベストプラクティス
- 迅速にアプリケーションを中国リージョンに立ち上げる
- クロスリージョンのネットワークについて
- 野村総研のユースケース
中国リージョンについての最新情報
- リージョンとアベイラビリティゾーン
- 2つのリージョン
- 北京リージョン:2AZ、寧夏リージョン:3AZ
- サービスのSLAは他リージョンと同じ
- 2つのリージョン
- ビジネスモデル
- AWSはNWCDとSinnetへ先進的な技術ガイダンス専門知識を提供
- 寧夏の場合はAWS + NWCDの組み合わせで利用可能
- 北京の場合はAWS + SINNETの組み合わせで利用可能
- サービス一覧
- 他リージョンと同じGUI
- 全てのコアサービスは利用可能
- コンピューティング
- ストレージ
- ネットワーク
- グローバルから中国への移行は容易に行える
- 注意事項と新プログラム
- AWS中国アカウント
- グローバルリージョンと分かれている
- 独立したコンソール
- IAM
- 認証
- 異なるエンドポイント
- AWS中国アカウントを申請する際にはいか要件が必須
- 中国にある企業の営業許可証
- 有効な会社のメールアドレス
- 中国における連絡先が必要
- 個人利用不可
- グローバルリージョンと分かれている
- ICP(Internet Content Provider)について
- 政府から発行されるICP番号が必要
- AWS中郷のパートナーにより、プロセスを加速させることができる
- EIP or ELBの固定IPを取得
- トップレベルドメインを取得
- 営業許可書と連絡先
- 20日のリードタイムが必要
- AWS Gateway to China
- One-StopのwebsiteでAWS中国リージョンに関してFAQをまとめている
- WEBからアカウントの申請が可能
- AWS中国アカウント
技術面のベストプラクティス
- アカウントとIAMユーザ
- ルートユーザという概念がない
- 全てのユーザはIAMユーザ
- ARN(Amazon Resource Name)の構文
- 「aws」の代わりに「aws-cn」となる
- ビルティングブロックの用意
- AMIの準備
- VM Import ※AMIのコピーはできない
- 非商用AMI:グローバルリージョンからの移行にはLinuxのddコマンドを利用する
- Workstation for Management
- サーバ管理:SSHまたはRDPワークステーションを用意
- コンソールアクセス:安定的で、最適化されたインターネットプロキシを利用する
- 開発者向けリソースと環境
- グローバルリソースへのアクセスに最適化されたインターネットを利用する
- 例:GitHubなど
- ローカル代替案を検討
- グローバルリソースへのアクセスに最適化されたインターネットを利用する
- AMIの準備
- 構築ツールについて(CLI/SDK)
- 中国のCLI/SDKは他のリージョンと同じ
- 中国のリージョンコード
- 北京:cn-north-1
- 寧夏:cn-northwest-1
- エンドポイントは違う
- 「.cn」が末尾につく
- エンドポイントについて
- APIアクセスのサポートはSigV4のみ
- クロスリージョンネットワーク
- 作業に応じてネットワークを選択する
- インターネット
- Management
- Bulk Data Migration
- Developer Resources
- Cross Region Application(HTTPS)
- 専用線
- Critical Production
- Database Replication
- Cross Region Application(HTTPS)
- インターネット
- 作業に応じてネットワークを選択する
野村総研のユースケース
agenda
- ITガバナンス強化に効く!
- 点在する中国オンプレシステムの統合
- Wechatを活用したインバウンドデジタルマーケティング
ITガバナンス強化に効く!
中国IT資産に関連する問題点について
- ITガバナンスの強化が非常に難しい
- 地理的に広大
- NWコストが割高
- IT要員の確保が困難
- ITに関する法規制が複雑
- 地理的に広大
- AWSを利用することで中国のIT資産の統合管理する
- システムの統合
- セキュリティレベルの引き上げ
- ”専門家がいなくてもAWSを利用できる”を実現
- 地域統括会社がITインフラを管理
- 日中双方からのAWS China活用支援が必要
- 中国の法規制や現地事情に加えてAWS Chinaをよく理解したパートナーとの導入を推奨
Wechatを活用したインバウンドデジタルマーケティング
- 中国から日本への観光客
- 旅行前:旅行に関する魅力的なコンテンツの配信
- 旅行中:位置情報に応じたコンテンツの配信
- 旅行後:購買分析、行動履歴分析
感想
本格的に中国リージョンの利用が行える段階に入ってきたように思います。東京リージョンでの利用と異なる点を認識した上でビジネスの拡大に利用していきたいですね!