[レポート]オンラインAIフィットネス Sportip – AI解析基盤についてのご紹介 – #AWSSummit
どーもsutoです。
2020年9月8日から9月30日の間でオンラインで開催されているAWS Summit Onlineの「オンラインAIフィットネス Sportip - AI解析基盤についてのご紹介 -」のセッションレポートです。
セッション情報
概要
株式会社Sportipは整体・トレーナー向けAI解析アプリ『Sportip Pro』を提供する筑波大学発ベンチャーです。セッションでは、『Sportip Pro』の特徴・仕組みのご紹介や、AWSを利用した機械学習基盤についてご紹介をしております。ぜひご覧ください。
Speaker
株式会社 Sportip CEO
高久 侑也
レポート
整体・フィットネス業界の現場が抱える課題を解決
- 顧客解約率が高い
- 新規顧客獲得が難しい
- 様々なデータが一元化されていない
Sportip Proとは
- スマートフォンで正面、側面を撮影するだけで姿勢のズレ、重心の位置、筋肉の状態などを可視化
- 動的姿勢の自動解析
- シャフトの軌道などの算出も可能
- O脚、X脚の判定も自動化
- トレーニング時の正しいフォームの指導にも使える
- 自動のトレーニングメニュー、LINE連携でオフラインのユーザにも記憶、指導が可能
- ボタン1つでトレーニングメニューの生成や自動プラン、記録、レポート送付が可能
- 筑波大学・各専門家との共同開発
- 大学のデータを利用していることで精度の高さが強み
- スマートフォンだけで瞬時に3次元解析
- コンテナ系
- 今後オンラインAIトレーニングジムの提供を予定
- 「自宅がフィットネスクラブになる」
- Sportip Proと同じレベルの体の測定・解析機能
- 好きなトレーナーとオンラインでトレーニングし、AIが姿勢や動きをリアルタイムでサポート
Sportip Proの処理をAWSでどう実現したか
処理の流れ
- 撮影した動画をS3にアップロード
- 選択した動画を独自開発した姿勢推定モデルで推論、結果をもとに解析
- 解析結果をユーザに返す
活用したサービス
- 推論処理にかかる時間を短縮し、ユーザの待機時間を半分に
- 高精度な推論をコスト効率良く実現
- スケーラブルで安定的な運用ができた
- サーバコストを訳50%低減
今後の展望
- Amazon Sagemakerの利用
- デプロイにかかる手間を大幅に削減
- モデル学習、デプロイの改善サイクルを高速に回せる
- 現在は推論にスポットインスタンスが利用できないため実験的に利用している
感想
本格的に機械学習によりデータ解析し、得られた推論結果をビジネスにフィットさせている良い事例でした。Sagemakerは完全マネージド型のサービスなので機械学習のプロセスを一貫して管理、処理できるし、メジャーなアルゴリズムもサポートしているのでさらなる運用コストが削減できそうですね。推論エンドポイント は起動している時間分インスタンス料金が課金されるのでコスト面で注意が必要な部分ですね。
コロナ禍でいろいろな業界で対面→オンラインにサービスをシフトしているので、そのビジネス転換を手助けするサービスの提供は時代に則した良いことと思いますのでどんどんこのようなサービスが出てきてほしいですね!