【レポート】いまから 2020 年度内に社内システムのクラウド移行を実現する方法 #AWSSummit
どうも、もこ@札幌オフィスです。
今年はAWS Summit Onlineという事で、2020/9/8〜9/9の間のライブセッションと、09/30まで視聴可能なAWS認定セッション、お客様事例セッション、セルフペースハンズオン、Partner Discovery Session (パートナーセッション) などなど、場所を選ばずにオンラインで、好きな時に好きなだけ学べるような環境になっています。
本記事ではライブセッション Day2 Track4 14:00〜14:30の「いまから 2020 年度内に社内システムのクラウド移行を実現する方法」のセッションレポートとなります。
後日ライブセッションのアーカイブも公開されると思いますので、合わせてご覧下さい。
セッション情報
いまから 2020 年度内に社内システムのクラウド移行を実現する方法
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 エンタープライズ事業本部 エンタープライズプラットフォームスペシャリスト 高山 博史
既存社内システムのクラウド移行をあきらめていませんか?または塩漬けでいいと思っていませんか?一方で「2025 年の崖」に向けてのデジタルトランスフォーメーション (DX) への備えや、すでに DX 中の同業他社との激しくなる競争、コスト削減、データセンタの契約切れや閉鎖など様々な理由から、クラウドへの移行は避けて通れなくなっています。このセッションでは「守りのITから、攻めの IT へ転換するための第一歩」として、実績のあるクラウド移行戦略の中から「最速で既存データセンタの仮想化環境からのクラウド移行」を実現する ”VMware Cloud on AWS” を詳しくご紹介します。
レポート
- 対象
- DCやHW更新までの時間がない
- アプリケーション改修が出来ない(IPアドレスが変更出来ない)
- クラウド活用ノウハウがない
- VMwareは導入を前提
- 2025年の崖
- 経済産業所DXレポート
- データ活用が出来ない場合
- データを活用出来ないためデジタル競争の敗者に
- 技術的負債でIT予算の9割以上に
- 保守運用の担い手不足でリスクの高まり
- 対策としてするべき事
- 技術的負債を解消して維持保守業務からデジタル技術の活用にシフト
- データ活用を通じてスピーディーな方針転換やグローバル展開への対応を可能に
- デジタルネイティブ世代の人材を中心とした新ビジネス創出
- 顧客市場の変化に迅速・柔軟に対応する
- クラウド、モバイルAI等のデジタル技術を取り入れる
- 素早く製品、サービスを国際市場に展開する
- クラウドの利用はDXの第一歩
- データ活用が出来ない場合
- 経済産業所DXレポート
- ・・・とは言われてもクラウドへ移行する時間もノウハウもない
- どんな理由?
- AWS活用のノウハウがない
- 既存アプリケーションの改修が出来ない(IPアドレスも変更できないなど)
- クラウド移行時にシステムを止められない
- これらの理由でしぶしぶ更新していく
- VMware Cloud on AWSなら解決出来るかも!
- どんな理由?
- AWS移行方法(7R)
- リロケート(VMware Cloud on AWS)
- 既存のVMをAWSに移行(ベアメタルインスタンスへvMotion)
- リホスト(EC2)
- VMをEC2に移行、VM単位にEC2を割り当てる
- IPアドレス変更が発生
- VMをEC2に移行、VM単位にEC2を割り当てる
- リプラットフォーム(Amazon RDSなどマネージドサービス)
- Oracle → Amazon Aurora for PostgreSQLなど
- プラットフォームを変更する物
移行方法の"超簡易的な"フローチャート
- 時間があるなら7R
- 時間が無いけどアプリが改修出来るならリホスト + リプラットフォーム
- 時間もアプリ改修も出来ない場合はリローケート
クラウド移行のステップ
- まずは持たないITへの変革
- まずはリロケート
- クラウドのメリットの享受
- リプラットフォーム、リアーキテクチャ
- それからリアーキテクチャしてクラウドネイティブに
VMware Cloud on AWS
- VMwareとAWSが共同開発
- Enterpriseのクラウド移行に適している
- EC2ベアメタルインスタンスで実行されるお客様専用のVMware Software-Defined Data Center
- AWS内のベアメタルインスタンスの上にVMwareのSDDCを作って動かす
- VMwareとAWSのいいとこ取り
- フルマネージドサービス
- ゲストOSから上のレイヤーに注力できる
- サポートもVMware
- SDDCスタック以下のパッチ適用や障害対応はVMwareが対応する
- ハードウェアは i3.metalか i3en.metal で、最小2ホスト
VMware Cloud on AWSの特徴
- 既存のスキルとリソースの活用
- オンプレミスと管理運用方法が統一出来る
- 同じような使い勝手でクラウドとオンプレミスの併用が出来る
- これまでのVMwareスキルを活用出来る
- クラウド移行を強力にサポート
- VMware HCX
- GUIでL2延伸が可能
- 無停止かつIPアドレスの変更なしで移行可能
- VMware HCX
- WANで接続してL2延伸
- 同一のネットワークのように利用可能!
- vMotionでの無停止での移行可能!
- ZENRIN DataComの事例
- 仮想サーバー1800台をVMware Cloud on AWSに移行、1800台の仮想サーバーを移行
- リロケートとリプラットフォームを実施
- 想定よりも早く移行出来たためデータセンターの解約を6ヶ月前倒し
- エンタープライズレベルのSLA
- 物理ホスト障害も自動で復旧
- 障害を検知したら新しいホストを追加、VMを待避させて、故障したクラスターを返却して正常稼働に
- VMwareがマネージドにやってくれるので、意識しなくて良い
- 図だと一時的に4台起動しているように見えるが、実際支払うホスト料金は3台分のみ
- 複数AZにまたがった"ストレッチクラスタオプション"を利用出来る
- アプリケーションの再設計が不要で、アベイラビリティーゾーン単位の障害があっても別のアベイラビリティーゾーンにVMを待避出来る(再起動は入る)
- 最小で6ホストからの構成なので注意が必要
- 標準クラスター(単一AZ)ではSLA99.9%
- ストレッチクラスター(複数AZ)ではSLA99.99%
- 拡張性、柔軟性
- Elastic DRS
- ルールに従ってクラスタ内のホストを増減可能
- AWSのAutoScalingのような物
- ZOZOテクノロジー
- 大規模なセールイベントに備えてVMware Cloud on AWSでインフラを拡張
- 既存オンプレミスの増強としてVMware Cloud on AWSを利用
- Elastic DRS
- セキュリティー&コンプライアンス
- vSANの暗号化でデータ保護
- KMSと連携
- 主要な認証規制フレームワークに準拠
- vSANの暗号化でデータ保護
- AWSサービスとの連携
- RDS/S3/ELB/Redshiftなどなど、様々なAWSサービスと連携可能
- 既にAWSにあるシステムと連携するなど
- S3を活用出来るので、社内システムとのデータ分析基盤との連携なども出来る
- まとめ
- クラウド利用はDXの第一歩
- VMware Cloud on AWSを利用する事で課題を解決出来る
- AWS活用のノウハウがない
- これまでのVMwareスキルが活用出来る
- 既存アプリケーションの改修が出来ない(IPアドレスも変更できないなど)
- HCXによるL2延伸でIPアドレス変更が不要
- クラウド移行時にシステムを止められない
- HCX vMotionにより無停止での移行が可能に
- AWS活用のノウハウがない
- VMware Cloud on AWSを利用する事で課題を解決出来る
- 短期間でAWSに移行出来る可能性がある!
- 最初からクラウドネイティブは難しいため、まずは"持たないITへの変革"を行う
- VMware Cloud on AWSを活用して"2025年の崖"を乗り越えていきましょう
- クラウド利用はDXの第一歩