【レポート】 有料配信におけるAWSの利用方法 #AWSSummit

2020年9月8日から30日まで開催されるAWS Summit Onlineのレポートです。
2020.09.25

2020年9月8日から30日まで開催されるAWS Summit Onlineのレポートです。

本記事で取り上げるセッションは下記となります。

セッション情報

スピーカー

バルス株式会社 林 氏

概要

動画配信のインフラとしてAWSエレメンタルメディアサービスのメディアライブをどのように利用しているかの概要を説明しております。

動画はこちら

セッションレポート

3つの事業を展開している

  • SPWN:XRライブプラットフォーム事業
  • SPWN portal:エンタメDXツール事業
  • アーティストマネジメント事業

SPWN:XRライブプラットフォーム事業

  • 様々なスペースをイベント会場に転換し、全国で同時にイベントが可能
  • リリース後、急ピッチで機能開発を行った

SPWN portal:エンタメDXツール事業

  • チケット・配信・物販・ファンクラブ・AR等をひとつのプラットフォームにまとめた
  • 3つのメリットがある
    • 販売チャネルの一元化による購買促進
      • チケットとグッズを一緒に売る
      • リアル会場と配信を同時に売る
      • など
    • 顧客・収益管理ツールの導入による運営の見える化
      • どのようなファンがいるか
      • どのように自社アーティストのサービスを利用しているか
      • など
    • 自社ユーザのデータベースを構築しCRMに活用可能
      • 従来、チケット購入者の情報は、チケット販売者が持っている

アーティストマネジメント事業

  • 4組のバーチャルアーティストが所属
  • 自社アーティストを通じて、様々な新しい挑戦を実施
    • 新しいライブの開発やトライアルを自由に行える

AWSの利用方法

動画配信のインフラとして、AWS Elemental MediaLiveを利用

  • インフラ選定時のビジネス要件
    • 実装期間
      • 年単位の開発にならず、スモールスタートでリリースできるか
        • 基本的な機能が備わっていることから、リリースまで数ヶ月で可能
    • 拡張性
      • 数万人規模の配信にも耐えられる安定性があるか
        • Amazon Primeのインフラとして活用されている実績
        • 過去のイベントで同時接続数が数百万人まである実績
    • コスト
      • 自社サービスとして提供するに見合う原価で継続利用できるか
        • 外部のパッケージになっている配信サービスを利用するよりも数分の一のコスト

AWS Elemental MediaLiveの利用用途

  • 自社データベースと連携し、チケットや登録の有無と連動
    • 特定のユーザのみが視聴できる環境を構築
  • リアルタイム配信に限らず、追っかけ再生やアーカイブ視聴(当日のみ、1週間など)などを公演に合わせて設定し実施

運用開始後の便利だった点と困った点

便利だった点
  • 単なるライブ配信機能だけでなく、放送に必要な機能すべてが揃っており、追加開発なく放送局レベルの配信システムをAWS単独で構築可能
    • 動画形式変換
    • DRM
    • 字幕
    • 音声多重化
    • など
  • RTMPストリーミングで配信可能なため、様々なユーザの異なる環境でもすぐに利用可能
困った点
  • ドキュメントに記載されていない仕様・制限があった
    • 予期せぬトラブルを防ぐため、サポートを通して構成をレビューしてもらうことが必要だった
    • レビューの時間をリリースまでの考慮にいれる必要があった

システム構成図(Live Streaming)

  • Video SourceをRTMPでAWS Elemental MediaLiveのCloud encoderに送る
  • AWS Elemental MediaPackageからCDNを経由して配信する
  • ユーザ認証はCookieを使っている

社内の開発環境

  • モーションキャプチャーやグリーンバックスタジオがある
    • すぐに開発・検証が行える環境になっている

感想

動画配信サービスを知る良い機会になりました。特に「追加開発なく放送局レベルの配信システムをAWS単独で構築可能」というのは驚きました。