AWS User NotificationsのAWS管理通知が2025年12月15日以降、強制有効化されるにあたり、通知させない方法

AWS User NotificationsのAWS管理通知が2025年12月15日以降、強制有効化されるにあたり、通知させない方法

2025.11.14

はじめに

2025年12月15日以降、AWS管理通知がすべてのAWSアカウントで強制的に有効化されます。

この変更により、AWS Health関連の通知(アカウント固有イベントのみ。パブリックイベントは対象外)が自動的に送信されるようになります。

Starting December 15, 2025, AWS managed notifications will be enabled for all AWS accounts, including accounts where they were previously disabled. After this date, you can't disable AWS managed notifications.

https://docs.aws.amazon.com/notifications/latest/userguide/managing-notification-features.html

変更のスケジュールは以下のとおりです。

  • 2025年9月15日から12月14日まで
    • 既存アカウント:自動的に有効化されるが、無効化可能
    • 新規アカウント:デフォルトで有効
  • 2025年12月15日以降
    • すべてのアカウントで強制的に有効化され、無効化不可

すでにAWS Healthイベントの通知を別の方法で実装している場合、AWS管理通知と重複して通知が送信されてしまいます。

本記事では、2025年12月15日以降もAWS管理通知からの通知を送信させない設定方法を紹介します。

設定方法

AWS管理通知では、カテゴリ(Security、Health Operations等)ごとに、通知を送信する連絡先を選択できます。

選択可能な連絡先は以下のとおりです。

  • プライマリ(ルートユーザーメール)
  • オペレーション(運用連絡先)
  • 請求(請求連絡先)
  • セキュリティ(セキュリティ連絡先)

設定手順は以下のとおりです。

  1. User Notificationsコンソールを開きます
  2. 左側のナビゲーションペインから「AWSマネージド通知サブスクリプション」を選択します
  3. 各カテゴリの「サブスクリプション管理」を選択します
    cm-hirai-screenshot 2025-11-13 15.17.49
    なお、「AWS Health 通知を無効にする」ボタンがありますが、2025年12月15日以降は使用できません。
  4. 「アカウント連絡先」のすべてのトグルを無効化します。配信チャネルが追加されている場合は削除します。
    各連絡先の特徴は以下のとおりです。
    • プライマリ(ルートユーザーメール):必ず設定されているため、無効化必須
    • オペレーション、請求、セキュリティ:メールアドレスが未設定の場合、トグルを有効化しても通知されません。ただし、念のため無効化をします
      cm-hirai-screenshot 2025-11-13 15.21.38
  5. すべてのカテゴリで同様の設定を行い、サブスクリプションが「なし」になっていることを確認します
    cm-hirai-screenshot 2025-11-13 15.22.40

これで、AWS管理通知からの通知は送信されなくなります。

なお、通知先を削除しても、通知センターにはイベントが引き続き表示されます。

cm-hirai-screenshot 2025-11-14 8.12.41

組織全体での設定について

AWS Organizationsで複数のアカウントを管理している場合、各アカウントで個別に設定が必要です。

管理アカウントまたは委任管理者アカウントから一括で設定することはできないため、メンバーアカウントごとに上記の手順を実施する必要があります。

まとめ

2025年12月15日以降、AWS管理通知は強制的に有効化され、無効化できなくなります。

ただし、カテゴリごとに通知先の連絡先をすべて無効化することで、実質的に通知を停止できます。

既存の通知システムとの重複を避けるため、早めに設定を確認し、必要に応じて通知先の調整を行うことをおすすめします。

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