Backlogで起票した課題をメール経由でPagerDutyへ連携してみた
この記事は PagerDuty Advent Calendar 2023 | Advent Calendar 2023 - Qiita 19日目の記事です。
はじめに
アノテーション の中野です。
Backlogの課題起票や更新した際にPagerDutyで検知できるようにしたかったため、検証してみました。
やりたいこと
PagerDutyのIntegrationから払い出されるメールアドレスに対して、Backlog課題追加や更新した際のメールを連携します。
構成図としては、以下です。
設定方法
PagerDuty側
PagerDutyのEmailインテグレーション機能を使います。
PagerDutyから払い出されたEmailに対して、電子メールを受け取ると、PagerDutyのインシデントが起票される仕組みです。
PagerDutyのService Directoryで作成したServiceに対してIntegrationを追加します。
その際に、Emailが選択できますので、Emailを選択後にAddで追加します。
すると以下のようなメールアドレスが払い出されれます。
このメールアドレスに対してメールを送信すると、PagerDutyのインシデントとして起票されます。
Backlog側
Backlog側はメールによる受信設定にてPagerDutyのメールを指定します。
ヌーラボアカウントの個人設定のメールアドレスをPagerDutyで払い出したメールアドレスに置換します。
その際に、PagerDuty側で登録用メールを受け取れるので、そこからアカウント登録を行います。
注意点として、ここで設定したヌーラボアカウントのメールアドレス宛にしかメールは送信されません。
そのため、このヌーラボアカウント宛にBacklog起票いただくように、起票者に連携しておく必要があります。
これだけでは、課題が登録した際に、すべての課題がインシデントとして連携されるわけではないので、追加の設定を行います。
個人設定からメール設定を開き、プロジェクトに関するメールを設定します。
このとき「あなた宛てのお知らせ」や「課題が追加・完了・自分が担当・まとめて課題操作」にチェックをいれます。
Backlog起票してみた
Backlogで新しく課題を作成してみます。
PagerDuty側に連携されました。
補足
Backlog作成時にデフォルトの設定だと、以下のように課題の内容が制限されます。
Backlogで記載した内容が制限された状態になっていることがわかります(誰が課題を追加した程度しか情報がない)。
そのため、詳細な内容を含めるためには、メールセキュリティ設定で「すべての内容を表示する」を有効にしておく必要があります。
さいごに
今回はEmailインテグレーション機能を使ってBacklogからPagerDutyへ課題を連携する方法を記載しました。
PagerDutyの機能をつかって電話でのコールや専用アプリでの通知ができるので、課題を見落とさずにすぐに気づきたいといった用途でつかえるのではと思っています。
また、実際の運用では、更新や完了といったステータス変更にも追従したいといった用途もありますが、そういった場合は別途ステータス管理を行う仕組みも必要になってきます(本エントリでは対象外)。
参考情報
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