[小ネタ] ゲスト権限でもできる!Backlogの通知をGmail経由でSlackと連携してみた
こんにちは!クラウド事業本部のおつまみです。
みなさん、Backlogプロジェクトで作業されていますか?
課題の更新やコメントをリアルタイムで把握するためにSlackなどに通知されている方も多いと思います。
なお上記ブログはBacklogプロジェクトの「プロジェクト管理者」でないと、設定が出来ません。
- お客様先のBacklogを利用する必要があり、「ゲスト」権限で招待いただいた
- Slack通知のためだけにプロジェクト管理者に変更してもらうのは申し訳ない
こう思っていたところ、ゲスト権限でもBacklogの通知をSlackに通知できることを知りました!
同じように思っている方もいるのではないかと思い、本ブログで設定方法をご紹介したいと思います。
3行まとめ
- SlackのEmailアプリとGmailの転送機能を組み合わせてBacklog通知を実現
- ゲスト権限でも自分で設定可能で、約5分で設定完了
- 個人用の通知チャンネルを作れるので、チーム全体に影響せず柔軟な運用が可能
事前に準備するもの
- Backlogのアカウント(ゲスト権限でOK)
- Slackのワークスペースへのアクセス
- Gmailアカウント(会社のメールアドレスなど)
- SlackのEmailアプリを追加する権限
どんな仕組みか?
簡単にやることを図にしてみました。
- SlackのEmailアプリで専用のメールアドレスを発行
- Backlogで自分宛のメール通知を設定
- Gmailでフィルタを作成し、Slackの指定チャンネルに通知が届く
実際にやってみた
1. SlackのEmailアプリを設定してみる
1-1. EmailアプリをSlackに追加
- SlackのAppディレクトリ(Slack)にアクセスします。
- 「Email」と検索し、「メールアドレス」を選択します。
- Slackワークスペースにログインしていることを確認し、「Slackに追加」ボタンをクリックします。
1-2. 通知先チャンネルを選択
- 通知を受け取りたいチャンネルを選択します。
- チャンネルが選択できたら、「Add Email Integration」を選択します。
1-3. メールアドレスを確認
インテグレーションの設定が完了すると、専用のメールアドレスが発行されます。
形式例:xxxxxxxxxxxx@xxx.slack.com
このメールアドレスをメモしておきます(後で使用)。
2. Backlogのメール通知を有効にする
2-1. 個人設定を開く
対象のBacklogにログインし、右上のアカウントメニューから「個人設定」を選択します。
2-2. メール設定を変更
左側のメニューから「メール設定」を選択し、通知を受け取りたい項目にチェックを入れます。
3. Gmailでフィルタと転送を設定する
3-1. 転送先アドレスを追加
- Gmailの設定画面を開きます(歯車アイコン → 「すべての設定を表示」)。
- 「メール転送とPOP/IMAP」タブを選択します。
- 「転送先アドレスを追加」ボタンをクリックします。
- Step 1で取得したSlackのメールアドレス(
xxxxxxxxxxxx@xxx.slack.com
)を入力し、「次へ」をクリックします。
- 「続行」をクリックします。
- Slackチャンネルに確認メールが届くので、その中のリンクをクリックするか、ブラウザで新しいウィンドウを開き、URLを貼り付けます。
- 「確認」をクリックします。これで転送先アドレスにSlackのメールアドレスを設定できるようになります。
3-2. Gmailでフィルタを作成
- Gmailの設定画面を開きます(歯車アイコン → 「すべての設定を表示」)。
- 「フィルタとブロック中のアドレス」タブから「新しいフィルタを作成」を選択します。
- 以下いずれかの条件を設定し、「フィルタを作成」をクリックします。
- 「次のアドレスに転送する」にチェックを入れ、転送設定したSlackのメールアドレスを入力し、「フィルタを作成」をクリックします。
以上で設定は終わりです!
動作確認してみる
4-1. テスト通知の送信
Backlogで以下のいずれかのアクションを実行します。
- テスト用の課題にコメントを追加
- 自分が担当の課題のステータスを変更
- 新規課題を作成(可能な場合)
4-2. 通知の確認
以下が実行されていることを確認します。
- Gmailで通知メールが届いているか確認
- Slackの指定チャンネルに通知が転送されているか確認
- 通知内容が適切に表示されているか確認
Slackにはこのようなメール形式で通知されます。(一部情報マスクしています)
プロジェクト管理者で連携する時と異なる表示形式はなりますが、通知に気づくことができるので、なかなかよいですね。
まとめ
今回はゲスト権限でもBacklogの通知をSlackで受け取る方法を紹介しました。
メール転送を活用したシンプルな仕組みですが、実用性は十分です。
「権限がないから通知を受け取れない」と諦めていた方、ぜひこの方法を試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、おつまみ(@AWS11077)でした!