![[速報:プレビュー]Amazon Bedrock AgentCoreが発表されました!](https://devio2024-media.developers.io/image/upload/v1752684920/user-gen-eyecatch/ovz0uqt7ibjhk1pqkl3k.png)
[速報:プレビュー]Amazon Bedrock AgentCoreが発表されました!
はじめに
現在 AWS Summit New York Cityが開催されています。
その中で、Amazon Bedrock AgentCoreというサービスがプレビューで公開されました🎉
今回はこちらのサービスがどんな内容なのか簡単に確認してみます。
コンソールの確認
Bedrock AgentCore自体は、Bedrockとは別のサービスの画面でアクセスできます。検索でBedrock AgentCoreといれると確認できます。
サービスページは以下のようにそれぞれの機能の説明があります。
どんなものなのか概要部分を翻訳して記載します。
Amazon Bedrock AgentCoreについて
Amazon Bedrock AgentCore は、あらゆるフレームワークとモデルを使用して、本番環境レベルのエージェントを安全かつスケーラブルに構築、デプロイ、運用するためのモジュール式の機能セットです。
AgentCore の機能は、連携または個別に動作するように最適化されており、あらゆるオープンソース フレームワークと統合できる柔軟性を提供します。
本番レベルでAIエージェントを構築して、公開するために必要な様々な機能が搭載されたサービスとなります。コンソールの画像を引用します。
(AgentCoreのサービスページより引用)
Agent構築に必要な以下の機能を統合して管理できるサービスとなります。
- Runtime
- Built-in tools
- Gateways
- Memory
- Auth(Identity)
- Observability
それぞれの機能がどんな内容なのかコンソールから確認してみます。ここからはブラウザ上で日本語訳した画面を使用します。
Runtime(Agent Runtime)
LangGraph、Strands、CrewAIなどフレームワークやフレームワークなしのエージェントをコンテナとしてビルドしてECRに登録すると、エージェントをホストできます。ホストしたエージェントに対して、エンドポイントの作成やパフォーマンス評価などが可能になります。
ホストエージェント
のボタンを押下すると詳細な設定が確認できます。アクセスできるユーザの制御をIAMユーザ/ロールを使ったり、JWTが使えるようです。
エージェント自体をどこにホストするかは重要な問題だったので、この機能でエージェントをホストしつつo11yなどのサービスにもシームレスに繋げると開発がスムーズに進められそうです。
Built-in tools
Code InterpreterやBrowser Useなどエージェントから使えるツールを作成・管理できる機能です。現状はコード実行用ツールとブラウザ操作のツールが提供されています。
エージェントの体験を強化するためにもツールは重要なので今後の拡張が期待されます。
Gateways
エージェントが外部のツールを使うときのゲートウェイを作成する機能です。
中身を見ていくと、インバウンドの認証にCognitoや既存のIdPを設定できます。またゲートウェイがアクセスできるロールも設定できます。
またKMSキーの設定や、接続先のターゲットが指定できます。おおまかにはLambda、REST API、Integrationが設定できます。Lambda、REST APIはS3上のスキーマを指定してアクセスできます。REST APIはさらに、OAuthクライアントやAPIキーの指定もできます。
Integrationでは現在、AsanaやSlack、Jiraなどとの連携もできるようです。
エージェントの接続境界の設計が捗りそうです。
Memory
エージェントに対して長期記憶をもたせることが可能な機能です。エージェントの呼び出しに合わせて実行することで、ユーザ設定や知識を保存することが出来ます。
Create Memory
から進めると、メモリ名や記憶の保持期間、長期記憶を抽出する戦略を記述できます。長期記憶を抽出する戦略は、要約して保持するか、意味記憶として保持するか、ユーザ設定とするかを選択でき、同時に有効にすることもできます。
Auth(Identity)
エージェントとツールや外部エージェント/サービスとの接続を管理する機能です。インバウンドとアウトバウンド両方の認証が管理できます。
以下のようにOAuthクライアントを追加したり、APIキーを作ることも出来ます。
認証は管理が複雑になりやすいので、ここで統合して管理できると良さそうです。
Observability
Bedrock AgentCoreの画面でなく、CloudWatchの画面に追加されていました。Bedrock AgentCoreの画面から赤枠の部分のリンクを押すと飛べます。
GenAI Observabilityという画面で、モデルの呼び出し回数や、トークン仕様数、呼び出しのレイテンシなどエージェントの可観測性を高めるための指標が確認できます。
エージェントがどの程度有効に働いているのか、正常に動いているかなどの指標として非常に有用そうです。
所感
AIエージェント開発は専門ではないのですが、かなり面白そうな内容だったので記事にしました。なにか違和感ある部分あればぜひXなどまでコメントいただけるとありがたいです。
参考