【レンタル機器データ可視化】シナリオ整理をやってみた

【レンタル機器データ可視化】シナリオ整理をやってみた

Clock Icon2024.09.11

データ事業本部 BIチームのkariyaです。

現在BIチームでは、レンタル機器データの可視化をテーマにブログリレーを行っています。
https://dev.classmethod.jp/articles/bi-blog-relay-rental-start/

今回の記事では、可視化の前段階となる、ダッシュボードのシナリオ整理をしてみます。

ダッシュボード開発工程

前回のブログリレーから、シナリオ整理に関連する部分を抜粋します。

https://dev.classmethod.jp/articles/bi-blog-relay-questionnaire-thinking-step/#toc-8

  • ステップ1:ゴールを確認する
  • ステップ2:ゴールのために「何を見たいのか」を整理する
  • ステップ3:データの事前チェックをする
  • ステップ4:「見たいもの」を見せるのにどう見せるとわかりやすいかを考える
  • ステップ5:データ連携の自動化や本番運用の工程を検討する

シナリオ整理の上で特に重要なステップ1とステップ2を中心に、シナリオを確認していきましょう。

ステップ1:ゴールを確認する

個人向けのWifi機器レンタルをしている店舗が、お客様に機器を貸し出ししています。
現状の困りごととして、今回は以下と設定します。

  • 機器を貸出した後、お客様から「故障したので交換して欲しい」というお問い合わせが増えている
  • 使用時間の累計が交換基準に近くなっている機器は故障しやすい
  • 大量に機器があるため、毎日1台ずつチェックするのは難しい
  • 使用時間が交換基準を下回っているものを貸出前に把握して優先的に貸し出したい
  • 使用できる機器が自分の店舗で不足していると貸出をお断りしているが、近隣の店舗の機器を貸出できる場合があった

以上より、今回実現したいゴールを一言で表すと、

  • お客様に、故障する可能性のある機器を貸出しないようにしたい
  • 他店舗の在庫でカバーできる機会損失をなくしたい
  • 全品チェックに手をかけずに実施したい

ステップ2:ゴールのために「何を見たいのか」を整理する

上記のゴール達成するために、ダッシュボード上で何を見たいのかを整理していきます。

何を見たいのか

まずは、機器の台数を、問題なし/要注意などのステータス毎に見たいです。

  • 問題なし:累計稼働時間が交換基準の80%未満
  • 要注意:累計稼働時間が交換基準の80%以上
    ※今回は交換基準1000時間とし、800時間以上の使用で故障の可能性が高いと設定

また、機器の台数が必要数と比べて少ない場合は、近隣の店舗から借りることができるかを確認したいです。
近隣の店舗との位置関係も分かると良いでしょう。

見てどうするか

  • 問題がない機器を貸出する
  • 問題がない機器が少ない場合
    • 自分の店舗にないなら近隣の店舗の在庫を貸出する
    • メンテナンス部門に機器のメンテナンス・交換を依頼する
  • 近隣含めて、問題がない機器がどうしても確保できない場合は、(リスクを説明した上で許容されるなら)要注意の機器を貸出する

ステップ3:データの事前チェックをする

今回は下記のデータを作成して可視化を行います。

  • 機器が送信するJSONデータ
    • 機器ID
    • 累計稼働時間
  • 基幹システムのデータ
    • どの機器がどの店舗にあるか
    • 累計稼働時間
    • 交換基準の稼働時間(機種ごとに固定)

ステップ4:「見たいもの」を見せるのにどう見せるとわかりやすいかを考える

こちらは各BIツールの可視化記事で実施していきます。

ステップ5:データ連携の自動化や本番運用の工程を検討する

ダッシュボード作成時点では、更新されたデータを手作業でダッシュボードに反映するといったことがあります。

本番運用するにあたっては、データ連携を自動化するなど、手作業がなく継続可能な運用にしていく必要があります。

おわりに

シナリオ整理は以上となります。
次の記事から、実際にこのシナリオの可視化を各BIツールでやっていきます!

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