[レポート]BUILD TOKYO ONLINE:Snowflake BUILD Opening KEYNOTE
2024.12.17
さがらです。
2024年12月17日に、Snowflakeの開発者向けのカンファレンスである「BUILD TOKYO ONLINE」が開催されました。
本記事はその中のセッション「Snowflake BUILD Opening KEYNOTE」のレポート記事となります。
登壇者
Snowflake合同会社
執行役員セールスエンジニアリング統括本部長
井口 和弘 氏
冒頭挨拶
- 2024年11月に米国で開催されたBUILDの内容をお伝えする
AIデータクラウドの利用状況
- 1万社を超えるお客様、50億を超えるジョブが実行されている
- この状況でも99.99%のSLAを満たしている
- AI時代には、データインフラが必須
- しかし、データインフラはサイロ化している企業が多い現状がある
- AIデータプラットフォームに求められる3つの要素
- クロスクラウドでのデータ共有
- データが簡単に使えるようになるのは大事だが、ガバナンスを効かせるのも大事
- お客様がすぐにデータを使えるような柔軟性
- Snowflake社がAIデータクラウドで大事にしていること
- 顧客最優先での機能開発
- フルマネージドでデータを使えること。バージョンアップなどの作業を極力なくす、など
- 様々なサービスとの相互運用性
- この後の新機能紹介で関連する3つのカテゴリ
データとアーキテクチャ
- データウェアハウスとデータレイクハウス、どちらにも注力している
- データメッシュにも注力している
- ブロンズ・シルバー・ゴールドのメダリオンアーキテクチャに対して、単一のエンジンでありとあらゆるワークロードを簡単に実現することを引き続き注力している
- これをIcebergと組み合わせて、他のツールとの相互運用性を出せるように
- Icebergに対するストリーミングサポート(一般提供)
- Icebergの相互運用性を高めるために、Polarisを発表
- IcebergがOSSなので、PolarisもApache財団に寄贈してOSS化
- お客様の考えに応じて、ブロンズ・シルバー・ゴールドそれぞれでIcebergなのか従来のSnowflakeなのか、自由に選べるようになっている
- 新機能:ストレージのアーカイブができる機能を発表(安価なストレージにSnowflakeからアーカイブする機能)
- これまでSnowflakeが提供していたカタログ機能を、改めて「Snowflake Horizonカタログ」と名付けて提供
- データリネージ
- センシティブデータの自動分類
- 漏洩パスワードの保護
- 差分プライバシー
- 合成データの生成
- 使いたいデータをカタログで見つけて、アクセス権をリクエストする機能
- ここまで説明した内容の全体像
- Snowflake Horizon CatalogとApache Polarisは共存するもの
エンタープライズAIとML
- SnowflakeのAIとMLを採用している企業群
- Notebooksを一般提供開始
- Snowflake MLの機能強化
- オブザーバビリティ:開発したModelの内容をモニタリングして、アラートを出せる機能
- Cortex AIの機能強化
- 新機能:Cortex Chat APIを発表
- Cortex SearchとCortex Analystを統合してAPIで呼び出せる機能
- 非構造化データを活用しやすくすするための新機能
- 新機能:Snowflake Connector for SharePoint
- M365の各ファイルに対してRAGで検索できるようになる機能
- 新機能:Cortex Knowledge Extension
- 研究機関などのデータを販売いただくことで、それをCortexのナレッジとして学習して、自然言語で結果を得ることができる機能
- 新機能:Snowflake Intelligence
- 構造化データも非構造化データも問わず、自由に自然言語で問い合わせて結果を得られる機能
比類なきコラボレーション
- 新機能:インターナルマーケットプレイス
- マーケットプレイスの機能を社内に限定した形で利用できる機能
- 新機能:リストのCopilot
- 自然言語で検索して、適したアプリケーションやデータを出してくれる
※スクリーンショット漏れました…
- 「ボタン一つでデータやアプリを取得する」というユーザーエクスペリエンスに注力している
- 新機能:エグレスコストオプティマイザー
- リージョンをまたいだクラウドコストが今後増えていくことが懸念される
- そこで、各リージョンとの間にキャッシュレイヤーのような階層を設け、そのキャッシュレイヤーから先に提供する場合はエグレスコストがかからなくなる機能を発表
- Snowflake Native Apps×Snowpark Container Servicesによって、各サービスをボタン1つでSnowflakeの中にインストールして使えるように
- 新機能:ファインチューンされたLLMモデルの共有
- 新機能:AIアプリのマネタイズ
- ハイブリッドテーブルが一般提供
- 2年前のSummitで発表して各お客様に検証してもらっていたが、先日AWS上で一般提供
まとめ
- 下記の3つのカテゴリに分けて、新機能を紹介してきた
- すでにパブリックプレビュー・一般提供となっている機能はぜひ試してほしいし、プライベートプレビューの機能についても問い合わせを頂ければ有効化可能