
入社3年目のAWSソリューションアーキテクトがカジュアル面談でよく聞かれる質問をまとめてみた
こんにちは!クラウド事業本部のおつまみです。
本日、2025年7月7日はクラスメソッドの創立22周年記念日です。
いつもは技術ブログを中心に書いているのですが、今回は採用に関する記事です。
というのも、私は採用のお手伝いとしてカジュアル面談を実施しています。
カジュアル面談は選考には影響せず、被面談者(面談を受ける人)の聞きたいことをなんでも回答しています。
私自身も入社前にカジュアル面談を受けさせてもらい、入社前に感じていた疑問や不安を解消してもらいました。
そこで今回はよく聞かれる質問をまとめてみました。
この記事を通じて、AWSエンジニアを目指す方々の疑問を解消し、安心してチャレンジできる環境であることをお伝えできればと思います!
対象ポジション
対象読者
- クラスメソッドでの働き方に興味がある方
- AWS未経験からAWSエンジニアを目指している方
- 技術力を身につけながら成長できる環境を探している方
前提(入社する前の私について)
参考までにクラスメソッドに入社する前の私についてです。
- メーカー系Slerに新卒入社、システムエンジニアとしての業務を4年半経験
- 担当業務
- 某企業の社内システム開発・運用保守
- (例) .NET、Java、Python等による業務アプリケーションのウォータフォール開発経験、プロジェクトマネジメント
- スキル
- 技術分野: プログラミング言語(.NET、Java、Python、HTML / CSS)、Web関連の知識
- 保有資格: 基本・応用情報、AWS認定CLF、AWSアソシエイト3冠
- 技術ブログ: 書いたことない
- その他: AWS資格はもっているが、AWS実務は未経験
- 某企業の社内システム開発・運用保守
クラスメソッドには「AWSエンジニア(ジュニア)」のロールで入社しました。
では、さっそく質問に行ってみましょう!
【キャリア・成長編】
Q1. 未経験からAWSエンジニアになった場合、どうやって案件を進めていくのですか?
A1. 先輩エンジニアと一緒に案件を進めます!
入社当初は先輩エンジニアがメンターとなって、案件に入ることが多いです。
そのため技術的な質問や案件の進め方など、分からないことがあってもすぐに相談できる環境が整っています。
個人差がありますが私の例を紹介します。
- 構築案件にサブとして入る。(1ヶ月目)
- この時はお客様とのやりとりは実施しておらず、メイン担当の先輩エンジニアが実施。
- 自分はメイン担当の先輩エンジニアから任せられた設計・構築を実施。
- 上記のようなサブとして入る案件を3~5個ほど経験(2〜5ヶ月目)
- 構築案件にメインとして入る。(6ヶ月目)
- サブで先輩エンジニアに入ってもらいながら、お客様とのやりとり含めてメインで実施。
このように徐々に 責任範囲 を広げていくことで、独り立ちできることを目指します。
Q2. ジュニア向けの研修体制はどうなっていますか?
A2. 実践形式のクラウドエンジニア育成トレーニングサービス「DevelopersIO BASECAMP for Biz」を用意しています。
「DevelopersIO BASECAMP for Biz」はロールプレイ形式による疑似案件を体験することで、AWS設計・構築・プリセールスなど幅広い知識をつけることができるプログラムです。
AWS知識だけでなく、クラウド事業本部コンサルティング部での案件の進め方(プロジェクト管理ツールBacklogの使い方・キックオフのやり方)なども学ぶことができるため、実際の業務に活かせる知識を身につけることができます。
またチームメンバーがロールプレイの役(メンター・お客様)を演じてくれるので、気軽に相談しやすいのもポイントです。
Q3. AWS認定資格取得の支援制度について教えてください
A3. AWS認定資格の受験料が全額負担されます。
支援制度の内容として、受験料の全額が会社負担となります。
そのため、何度でもトライすることが可能です!
またお客様向けに実施しているトレーニングを無料で受けられたり、有志で社内勉強会を開催するなど学習環境も整っています。
そのため、実際に多くの社員がAWS認定資格を取得しており、「2025 Japan All AWS Certifications Engineers」 に147名のエンジニアが表彰されました。
グループ全体で約780名(2024年7月時点)なので、約5人に1人が表彰されていることになりますね(恐ろしい。。)
AWSトップエンジニアと全認定資格保有者としてクラスメソッドから計177名が表彰〜AWS パートナーとして国内最多の全認定資格保有者が所属〜 | クラスメソッド株式会社
このようなスキルアップできる環境が整っていることもクラスメソッドの特徴です!
【業務内容編】
Q4. クラウド事業本部コンサルティング部はどんな仕事をしているのですか?
A4. お客様のクラウド活用に関するお悩み・課題に合わせて、総合的な支援をしています。
具体的な業務内容としては、AWSアーキテクチャの設計・構築から、クラウド移行プロジェクトの支援、運用最適化の提案・実装まで幅広く手がけています。
参考:AWS総合支援 クラスメソッドメンバーズ | AWS総合支援 | クラスメソッド株式会社
プロジェクト例を挙げると、以下のような案件があります。
- オンプレミスからAWSへの移行支援
- サーバーレスアーキテクチャの導入支援
- AWS環境アセスメント
- AWS利用ガイドライン策定支援
またAWSに限らず、AzureやGCPなども利用したマルチクラウド案件も対応しています。
契約はお客様との直接契約がほとんどです。
そのため、お客様のビジネス成長に直接貢献できる実感があります!
Q5. 技術領域のレイヤーはどこまで担当するのですか?
A5. インフラがメインとなります。
クラウド事業本部だけで扱う案件は基本インフラがメインのことが多いです。
しかし、お客様から要望があれば、クラスメソッド内の他部署と連携し、アプリケーション層まで担当することもあります。
Q6. プロジェクトの体制・期間について教えてください
A6. 少人数のチーム(1~3名)で、3〜6ヶ月程度の案件が中心です。
クラウド事業本部では、基本的に1つの案件に対して1〜3名の少人数チームで取り組んでいます。
プロジェクトの期間は3〜6ヶ月程度のものが多く、コンパクトな体制で効率的に進めています。
新人エンジニアや入社したばかりのメンバーには必ずメンターがつくため、実際には複数名でチームを組んで作業することになります。この体制により、技術的なサポートを受けながら安心してプロジェクトに参加できます。
また、案件によっては数年間にわたる長期プロジェクトもあります。長期間お客様を支援することで信頼関係が築かれ、最初に依頼された案件以外にも様々な新しい案件を任せていただけるようになります。
例えば、当初は「AWSのコスト削減」のみを依頼されていたお客様でも、定期的な打ち合わせで課題をヒアリングしていく中で「ガバナンス統制を強化したい」という新たなニーズが見つかり、「AWS利用ガイドライン策定支援」も実施することになりました。
このように、長期的なお付き合いを通じて仕事の幅が広がっていくのも、コンサルティング部の仕事の魅力の一つです。
【働き方編】
Q7. オフィス出社頻度はどの程度ですか?
A7. 原則週3回のオフィス出社が推奨されています。
現在の働き方スタイルとしては、原則週3回のオフィス出社が推奨されています。ただし、子育てや介護などのライフスタイルに合わせて、働くことができます。
「リモートに慣れてしまったから、週3回の出社ちょっと辛いな」
当初私はこのように考えていました。
しかし、オフィスに出社するたびに出社のメリットを感じることができています。
- メンバー(エンジニア)にすぐ相談することができ、すぐ疑問を解消することができる。
- 営業さんと会話することで、今お客様が抱えていそうな課題をすぐ把握できる。
- ランチが提供されるため、食費が節約される。
- トライアルとして朝ごはん提供中、かつ夜懇親会が開催されることがあるため、1日の食事を自社で完了させることもあります。
他にも同僚が出社メリットについてまとめているので、お時間あれば読んでみてください。
Q8. 出張の有無・頻度について教えてください
A8. 日比谷オフィス所属であれば、ほとんど出張はありません。
日比谷オフィスで働く場合、プロジェクト関連での出張はほとんど発生しません。実際に私自身も、プロジェクトのために出張をしたことはありません。ただし、AWS re:Inventなどの技術イベントへの参加のために海外出張をする機会はあります。
一方、他のオフィスに所属している場合は、プロジェクトのキックオフミーティングや事例化のための打ち合わせ、各種イベントなどに合わせて出張することがあり、頻度としては2〜3ヶ月に1回程度かなと思います。
日比谷オフィスのメンバーでも、プロジェクトの内容によってはお客様先を訪問する場合があります。
ただし、必ずしもすべてのプロジェクトで出張が必要というわけではありません。お客様と直接対面でのコミュニケーションが特に重要な場面でのみ出張を行い、多くの案件はリモートワークで完結させることができます。
また、個人の事情や家庭の都合などを考慮した柔軟な調整も行っています。出張が難しいメンバーがいる場合は、他のメンバーがカバーするなど、チーム全体でサポートする体制を整えているため、安心して働くことができます。
Q9. カルチャーや職場の雰囲気はどうですか?
A9. CLPを体現しているメンバーが多く、協力的な職場環境が特徴です。
クラスメソッドには CLP という明文化されたカルチャーがあります。
このCLPを体現しているメンバーがとても多いなと感じています。
実際の社員からは「技術的な議論が活発」「困った時にすぐ相談できる」「お互いの成長を応援し合える」といった声をよく聞きます。
職場の雰囲気はぜひ弊社のYoutube動画をご覧ください!
営業職の採用に関する動画ですが、弊社オフィスの雰囲気が伝わってくるかと思います。
【個人質問編】
Q10. 入社して記憶に残るいい瞬間は?(仕事の面でも、人間関係でも、なんでも)
A10. 弊社イベント「DevelopersIO 2023」で100人以上集まる人の前で登壇できた時。
入社してから最も印象に残っているのは、2023年に開催された弊社の一大イベント「DevelopersIO 2023」で登壇する機会をいただけたことです。
それまでオンラインでの登壇経験はありましたが、オフラインで大勢の人の前で話すのは初めてでした。さらに、当初20分の登壇時間を想定していたところ、なんと40分という長い時間をいただくことになり、かなりプレッシャーを感じました。
そのため、2ヶ月以上前から登壇資料の準備を始め、メンバの前で何度も練習を重ねました。
資料作りから発表練習まで、長い時間をかけて準備に取り組んだ結果、本番では思っていたよりも緊張せず、むしろ楽しみながら登壇することができました。その時の達成感は今でも鮮明に覚えています。
この経験を通じて学んだのは、「やったことがないから無理」と最初から諦めるのではなく、「とりあえずやってみよう」という姿勢でチャレンジすることの大切さです。この前向きな考え方は、その後の様々な業務においても活かされており、新しいことに積極的に取り組む原動力となっています。
思い返してみると他にもいい瞬間があったので、興味ある方はトグルを開いてみてください。
入社して記憶に残るいい瞬間集
- IAMロールはお面のブログを書いた憧れのチバユキさんに会えたとき。
- 入社当時のマネージャーがまさかのチバユキさんだったと知った時。
- DevIOブログを書いている人に直接質問ができた時。
- ブログいつも読んでますと言われた時。
- AWS資格12冠全て取得できた時。
- お客様から案件で直接称賛の言葉をもらった時。
- NPSアンケート(ネットプロモータースコア)で、満点の10をいただけた時。
- 昇格時のコメントをメンバからもらえた時。
- 初めて海外カンファレンス(AWS re:Invent)に参加できた時。
- メンターをした後輩エンジニアの子が無事案件をやり切った時。
- 名指しで営業さんから「対応して欲しい」と声がかかった時。
Q11. 入社後1〜2年の主な仕事内容は?(各ポジションそれぞれ)
A11. ポジション関係なく、様々な活動に取り組みました!
私の今までのポジション歴は以下の通りです。(※昇格タイミングには個人差があります)
- 2022/9:AWSエンジニア(ジュニア)でクラスメソッド入社
- 2023/5:AWSソリューションアーキテクト(SA)に昇格
- 2024/7:AWSエキスパートソリューションアーキテクト(ESA)に昇格
そこで、「AWSエンジニア(ジュニア)〜SA昇格まで」と「SA〜ESA昇格まで」に実施したことをまとめてみました。
AWSエンジニア(ジュニア)〜SA昇格まで
- 担当業務
- 技術支援: シンプルなAWS環境構築、コンサル案件などを複数経験(メイン4件、サブ3件)
- 社内活動: 勉強会主催、タスクフォース、社内イベント手伝い
- アウトプット: ブログ執筆 平均6本/月、外部登壇 4回
- スキル
- 技術分野: AWS (EC2、Security Hub、TransferFamilyなど)
- 保有資格: AWS認定全冠(Pro,Special)
- ソフトスキル:コミュニケーション能力,推進力
- その他:アジリティ(主体的に意思決定や行動ができる)
参考:AWS構築未経験からクラスメソッドで働き始めての一年を振り返ってみた | DevelopersIO
SA〜ESA昇格まで
- 担当業務
- 技術支援: AWSリプレース、セキュリティ案件
- プリセールス: セキュリティ、コスト最適化を中心に
- アウトプット: ブログ 平均6本/月、登壇12回
- スキル
- 技術分野(得意): セキュリティ、コスト最適化に関するサービス
- 保有資格: AWS認定全冠 継続
- その他:
- 2024 AWS Top Engineer(Security)選抜
- 会社イベントだけでなく外部カンファレンスにも積極的に参加
- AWS Summit、AWS re:Invent
ここでお伝えしたかったことは、「1年目だから、あなたはこの仕事しかできない」「2年目になったからこの仕事ができるようになる」ということはありません。カルチャーとして「やってみる」の文化があるので、在籍年数に限らず、様々なことにチャレンジできます!
【採用・面接編】
Q12. 実務経験がなくても選考は大丈夫ですか?
A12. 実務経験がなくても、大丈夫です!
未経験者への考え方として、経験よりも成長への意欲を重視しています。
カルチャーマッチしており、技術への興味・関心、コミュニケーション能力などがあれば、実務経験がなくても十分に活躍できる環境があります。
実際、「AWSエンジニア(ジュニア)」の場合、AWS利用経験を必須としておらず、以下を「必須の能力/経験」としています。
- ネットワーク・データベース・OS・セキュリティに関する基礎知識
- インフラについてお客様に分かりやすく説明できる能力
大切なのことは「技術が好きか」と「学び続ける姿勢があるか」で、技術的なスキルは入社後に身につけることができるので、安心してください。
Q13. 実技試験はどう対策すればいいですか?
A13. 与えられた課題に沿って、しっかり準備することが重要です。
AWSエンジニア(ジュニア)・AWSソリューションアーキテクト両者とも、2次面接で実務試験があります。
実務試験の内容を詳細にお伝えすることはできませんが、与えられた課題に沿って、しっかり準備することが重要です。
実技試験の目的は、どのような考えで課題を取り組んだのかを確認することで、完璧な回答は求めていません。
むしろ、どのような思考プロセスで問題に取り組むかを重視しています。
心構えとしては、分からないことは素直に質問する、エラーが発生したとしても落ち着いて取り組むことが大切です。
「正解」よりも「考える過程」を大切にしているので、リラックスして臨んでいただければと思います。
Q14. 面接準備はどうすればいいですか?
A14. ご自身の自然体で臨んでいただければOKです!
面接では、自己紹介から始まり、技術的な質問、そして逆質問の時間を設けています。
緊張しがちな面接ですが、対話を重視した雰囲気づくりを心がけています。
準備のポイントとしては、「なぜクラスメソッドを選んだのか」、「どんなエンジニアになりたいか」、「技術への学習意欲」などを自己分析しながら、考えておいていただくと良いと思います。
完璧に準備する必要はないので、素直な気持ちでお話しいただければと思います!
最後に
今回はカジュアル面談でよく聞かれる質問についてまとめてみました。
クラスメソッドでは、未経験からでもAWSエンジニアとして成長できる環境を整えており、多くの方が活躍しています!
ということで、宣伝を入れさせてください。
他にも気になることがあれば、カジュアル面談でぜひお話ししましょう!
この記事では伝えきれない詳細な情報や気になることなどなんでもお答えします!
お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、おつまみ(@AWS11077)でした!