
【24新卒】 入社して一年で学んだことをまとめてみた
こんにちは、リテールアプリ共創部の戸田駿太です。
気がつけばクラスメソッドに新卒入社してから 1 年が経ち、いつの間にか新卒 2 年目に突入してしまいました。この 1 年間でどんなことを経験したのか振り返りたいと思います。
自己紹介
技能五輪の経験についてはこちらの記事でも紹介しています。
リテールアプリ共創部
リテールアプリ共創部
- リテールテックを活用してユーザー向けアプリ体験を創造する部門です
- 日々お客様と一緒に新しい価値を生み出しています
- お客様の強みとクラスメソッドの専門性を融合させて、革新的なソリューションを提供しています
担当業務と技術スタック:
- フロントエンド(TypeScript/React)
- バックエンド(TypeScript/Lambda/DynamoDB)
- インフラ(TypeScript/AWS CDK)
- LINE 関連(運用保守および追加開発)
私の場合、FE、BE、インフラ(CDK)まで全て TS で実装していて、リテールアプリ共創部内でも TS で全て実装している案件が多いイメージです。
部門についての詳細はこちらをご覧ください。
入社を決めた理由
情報収集
- Zenn という技術ブログプラットフォームでクラスメソッドを知ったことがきっかけです
- 就活の時期にいろんなサービスの会社を見ているうちに Zenn からクラスメソッドを知りました
- Zenn 自体は学生時代から好きで常に見ていたブログのプラットフォームでした
- ちなみにハッカソンの時のアプリは Zenn のデザインを参考にして作りました
- Zenn の製作者の Catnose さんは結構憧れがあり、私のロールモデルに近いと感じています
カルチャーと技術力への共感
- 会社の公式ブログや「DevelopersIO」の記事を通じて、クラスメソッドのカルチャーや技術の高さに触れて強く惹かれました
- ブログから「全体的に楽しそう!」な会社の雰囲気を感じ取りました
- 技術ブログの中でもやってみた系の記事が面白く技術でも楽しむ社風が見てとれました
- 自分の興味や価値観に「共感できる記事」が多かった印象です
- 技術力が高いため新しい価値観や自分ではうまく言語化できていない内容に出会えて感銘と共感がありました!
- ブログを通じて、クラスメソッドが扱う「技術の分野が幅広い」ことを知り、自分の成長に最適だと感じました
- ブログから「全体的に楽しそう!」な会社の雰囲気を感じ取りました
多様な経験への期待
- 「爆速開発」という印象から、短期間で「色々な開発現場を経験できる」と考えました
- 事業会社で一つのアプリケーション開発に長く携わるよりも、より多くの経験を積めると思い、そんな環境に魅力を感じました
貢献意識
- 「技術を常に追い求めてお客様に貢献していること」という会社の姿勢に共感しました
- 技術以外での学びは顧客目線という視点を学べたことだと思っています
人の魅力
- 「技術好きな人が多い」環境であることも、入社を決める重要な要素でした
- もうブログから丸わかりです 😂
この一年のハイライト
基礎固めの前半(~ 8 月)
- クラスメソッドの新卒研修に参加しました
- 技能五輪国際大会に向けた練習に熱中しました
- エンジニアとしての技術の基礎をしっかり学びました
技能五輪国際大会(9 月)
- 技能五輪国際大会 WebTechnologies 職種の日本代表として国際大会に出場しました!
- フランスへ渡航して大会に参加しました
- 世界各国の選手との技術交流でたくさんの刺激をもらいました!
部署配属後(10 月~)
- リテールアプリ共創部に配属され、本格的に実務をスタートしました
- 運用保守チームの一員として業務に取り組みました
- 運用保守と追加開発の両方を担当しました
AI 業務効率化への取り組み
- 日常業務に生成 AI を積極的に活用しました
- 開発効率アップのため Cursor を導入・利用しています
- 「backlog-exporter」という業務効率化ツールを自作しました
基礎の前半 〜8 月
新卒研修
- 4 月 3 日から 2 週間の集中研修を受けました
- クラスメソッドとアノテーション合同で会社のルールやコミュニケーションなどの研修をしました
技能五輪練習
- 内定後に技能五輪国際大会に出場することが決定したため、人事の方にお願いして本来なら業務をする時間を削って大会の練習をするように調整いただきました 🙇♂️
- 練習試合としてイラン大会(オンライン)と台湾大会(台湾現地)に参加しました
- 台湾大会では少人数で 5 カ国の参加だったため台湾や韓国の選手と仲良くなり国際交流ができました
- 韓国の選手は本番の大会で「優勝すると韓国の兵役が免除になる」という話を聞いて文化の違いとその選手の覚悟に感動しました
- 9~12 時がクラスメソッドの研修、それ以降が技能五輪の練習というスケジュールでした
技術の基礎
- 研修では AWS やチーム開発のための基礎を学びました
- AWS での CI/CD や認証認可を課題として実装するなど実践的な内容でした
- 基本的にマンツーマン指導だったので気軽に質問できて、のびのび成長することができました
- 最後の方は社内アプリの制作に取り組みました
- 社内で使いたい新規ツールの作成で、Remix(React Router)でのフロントエンド開発とチーム開発を学びました
- もう一つスプレッドシートのマクロを組むタスクが与えられて、社内の利用者と直接会話してニーズの確認と目的の認識合わせをする練習ができました
技能五輪国際大会 9 月〜
日本代表
- 9 月にはフランス・リヨンで開催された技能五輪国際大会に日本代表として出場しました
- 日本代表という肩書きで大会に出場する責任感と大会へのワクワク感で胸がいっぱいでした
大会でフランスへ!🇫🇷
- フランス・リヨンで 2 週間滞在し技能五輪国際大会に参加しました
- 大会では、制限時間内にクライアントから提示された仕様に沿って Web アプリケーションを構築するという 3 時間ずつの課題を 7 つこなします
- 特に印象的だったのは、各国の選手が持つ独自の開発アプローチや技術スタックの違いです
- これらの経験は、帰国後の実務においても活かされる視点になりました
各国の選手と交流
- WebTechnologies 職種の 30 カ国以上の選手と交流し、お土産の交換や雑談を楽しみました
- 特に韓国の選手とは台湾大会ぶりに再会し、彼の目標だった優勝を一緒にお祝いできました 🎉
- 限られた時間内で最高のパフォーマンスを発揮するための集中力や、効率的な開発手法を実践的に学ぶ貴重な機会となりました
- WebTechnologies 部門で競い合い、世界各国の選手との交流を通じて国際的な視野を広げることができました
部署配属 10 月~ の活動
リテールアプリ共創部での活動:
- 10 月にリテールアプリ共創部に正式配属されました
- フルスタック開発環境に身を置き、様々な技術領域に適応する経験を積みました
運用保守チームでの役割:
- 運用保守チームに所属し、多岐にわたるプロジェクトの運用保守を担当しました
- これにより、多様な技術スタックに触れ、理解を深めることができました
運用保守と追加開発:
- 12 月からは運用保守に加えて、追加開発業務にも参加するようになりました
- お客様との MTG を初めて経験し、開発だけでなく顧客折衝のスキルも少しずつ身につけ始めました
新卒同期の動き
私が技能五輪があったことでかなりイレギュラーな動きをしているので、参考に新卒同期の動きを紹介します。
複数案件並行の経験:
- 新卒研修後 5 月からリテールアプリ共創部に配属されました
- 12 月にかけて、複数の案件に並行して取り組んでいました
- メイン案件 1 つに加えて、サブ案件を 4 つほど同時に担当していました
- 短期間で多様なプロジェクトやクライアントに触れる機会がたくさんありました
LINE 事業への参画:
- 1 月から 4 月にかけて LINE 関連事業に参画していました
- 特に障害対応などの実務的かつ重要な経験を積む機会があったようです
- システム運用やトラブルシューティングのスキルを実践的に身につけています
チーム間の連携:
- 異なるチームやプロジェクトに配属された同期同士で情報交換を行い、互いの経験から学び合う文化ができていました
- 社内の異なる部署やプロジェクトの知見を共有する貴重な機会となっていました
AI 業務効率化(一年間)
生成 AI の活用:
- 日常業務において積極的に生成 AI を活用し、効率化を図りました
- 「AI-Starter」というモデルが選べる AI チャットツールを利用して AI の基礎を少しずつ掴んでいきました
Cursor の活用:
- AI エディターである Cursor を導入し、使ってみました
- これによりコーディング効率が大幅に向上して驚きました
- もう Cursor がないと開発ができない体へ...
- AI と一緒に開発する新しい体験はとても刺激的でした
backlog-exporter の開発:
- プロジェクト情報ツールである Backlog の情報をエクスポートする「backlog-exporter」を自分で開発しました
- 5 時間という短時間で開発でき、社内全体で共有・活用されています
- Cursor でのコーディング速度の高速化のおかげで短時間での開発が実現しました
- これにより、迅速なツール開発と組織内共有の経験を積むことができました
この一年で経験できたこと 習得できたこと
技術の幅広い習得
インフラまで習得:
- 入社前はフロントエンドやバックエンドが中心でしたが、この一年で AWS を使ったインフラ構築もできるようになりました
- 特に TypeScript と AWS CDK を用いて、FE、BE、インフラをまとめて構築する経験を積みました
- DB も今まで RDB しか使ったことがなかったのですが、DyanmoDB を扱うようになりました
- 今までの考えとは大きく異なる NoSQL の世界を知ることができて、それぞれの違いを学ぶことができました
- サーバーレス環境のコスト効率の良さには本当に驚きました 💰
- DB も今まで RDB しか使ったことがなかったのですが、DyanmoDB を扱うようになりました
- フロントからインフラを含めた開発の範囲は広く、苦戦することもありましたが良い経験になりました
- インフラの実装例としては以下のようなものを経験しました
- GuardDuty S3 Protection
- StepFunctions
- Athena
- Cloudformation の全スタックのドリフト検知システム
チーム開発経験:
- 入社前はチーム開発の経験がほとんどなかったのですが、クラスメソッドで本格的なチーム開発を経験できました
- チーム内のコミュニケーションを通じて、他の開発メンバーの知識やノウハウをたくさん吸収できました
- ブログを見れば分かる通り、つよつよエンジニアがたくさんいるので学ぶことがいっぱいありました
- 誰とでも気軽に交流できる環境なので、オフィスにいる様々な分野のエンジニアとも交流して知識を吸収していきました
- 例えば AWS やデータ分析、AI についてなど幅広い分野について学べました
- チーム開発を通して、アーキテクチャ設計やサーバーレスの理解を深めることができました
- 特にバックエンドの技術力は格段に向上したと実感しています
- タスク的にバックエンドが多かったことと、自分の理解がそもそも浅かったためです
- クリーンアーキテクチャを意識することでテストが書きやすく、コードの見通しが良くなることや DI の意味、DI コンテナなどの概念も学ぶことができました
- 特にバックエンドの技術力は格段に向上したと実感しています
AI 駆動開発:
- AI をほとんど使わない開発スタイルから、AI を積極的に活用する開発スタイルへと変化しました
- AI に関する知識を、部署だけでなく会社全体で共有し合う文化があります
- クラスメソッドではかなり自由に AI を利用することができるので、色々試してみて社内外に発信しています
- 注目されている分野だからこその盛り上がりがすごく楽しいです
- Cursor を使うことで「爆速開発」が実現できるようになったと実感しています
- Devin や V0 といった最新の AI 開発ツールも試しています
グローバルな視点獲得
技能五輪国際大会の経験:
大会への出場自体がとても貴重な経験でした
世界選手との技術交流:
各国の優秀な選手たちと技術について語り合う機会が得られました
世界の技術の高さを痛感:
国際レベルでの技術水準を肌で感じ、世界の技術の高さに大きな刺激を受けました
視点の変化:
- 技術に対する視野が「国内」から「世界」へと広がりました
- 文化に対する理解も「国内」から「世界」へと広がり、多様性を受け入れる視点が養われました
- コミュニケーションの対象が「日本語で話す」人々だけでなく、「世界の人と話す」機会へと広がりました
技能五輪で得たものは、より詳しくこちらのブログに記載してあります。
実務での価値創出
顧客視点:
- 個人で技術を追求するだけでなく、お客様向けのサービス開発に関わるようになりました
- 常にお客様と対話し、一緒にサービスを創り上げていくことを意識するようになりました
- 技術だけでなく、ビジネス的な考え方が不可欠であることを学びました
- ビジネスを理解することで自分たちの技術力をどう活かせば良いのかを考えて支援するのが、クラスメソッドの求めるエンジニア像だと実感しました
- お客様の抱える課題に対し、その目的を理解し、解決策を分かりやすく説明するスキルが重要だと感じました
- お客様と直接対話しながら、ニーズを深く理解していくことができました
- 初めてのお客様との懇親会では現場のリアルな悩みを聞き、どうやって解決するか一緒に考えました
- 懇親会のおかげでコミュニケーションのハードルが下がり、こうした場の大切さにも気づきました
部門横断:
- 所属チームだけでなく、部署を横断して会社全体の人と交流する機会がたくさんありました
- 東京の日比谷オフィスでは部門を超えて様々な人と話す機会がありました
- AWS、データ活用、ゲーム、SaaS、AI など得意分野が異なるエンジニアから多くを学べました
- 会社全体での技術・文化交流が活発な環境で楽しく働いています
- 「やりたいこと」を声に出せば、それを実現できる環境があると感じています
- 例えば、AI 駆動開発カンファレンスのブース担当など、部署を越えたイベントにも参加しました
- これは Slack でサポートを募集していたので手を挙げて参加させてもらいました
- この AI 駆動開発カンファレンスでクラスメソッドの AI 活用の選択肢の多さにも気づきました
- Cursor の利用も最初は限定的でしたが、使いたいと声を上げたら快く利用させてもらえる会社文化に感謝しています
- これは Slack でサポートを募集していたので手を挙げて参加させてもらいました
- 例えば、AI 駆動開発カンファレンスのブース担当など、部署を越えたイベントにも参加しました
組織の改善:
- 自分自身の問題だけでなく、組織全体の課題を探索し、改善策を考える視点を持つようになりました
- 今までの開発は自分がやりたいこと、したいことをベースで考えていました
- そこから組織全体を見る視野を得て、自分のやりたいことが組織全体にとってどういう意味があるのかを考えられるようになりました
- 相手の考えや状況を理解し、組織としてどのように課題を解決できるかを考えるようになりました
- 常に自分個人の活動だけでなく、組織全体に役立つ仕組みづくりや技術支援を意識するようになりました
この一年のまとめ
実績
ブログ執筆:
DevelopersIO ブログを 22 本執筆することができました
もっと書きたいですね...
資格取得:
- AWS 認定資格(CLF: Cloud Practitioner, SAA: Solutions Architect - Associate, DVA: Developer - Associate)を取得しました
- LINE Green Badge を 2 つ(Basic, Advanced)取得しました
こちらも正直まだまだです...
登壇:
- 社内勉強会「Classmethod AI Talks #9」にて発表しました
- 部会 LT(ライトニングトーク)にて 2 つのテーマで登壇しました
- 自分で開発した AI ツールについて
- 技能五輪国際大会での経験について
- 社内 AI 共育会でも発表しました
- 自習の森 AI の LT にも参加しました
- 24 新卒 LT でも話させてもらいました
この一年の総括
クラスメソッドで良かったこと:
- エンジニアとして「成長するのに最高の環境」だと感じています
- AI を思う存分使える環境が整っています
- オフィスの雰囲気が良く、快適に働ける環境です
- 「技術に対する熱意」を持った仲間が多く、とても刺激的な環境です
- エンジニアのレベルが高いので、自分の技術力を高めるモチベーションになります
- 新しいことや自分の「やりたいこと」に対して「率先してチャレンジ」できる社風が魅力的です
- 自分のやりたいことを声に出せば、それを応援してくれる会社だと実感しています
「いろんな経験ができた」こと:
- 技能五輪国際大会に出場するという特別な経験ができました
- 未経験だったチーム開発に本格的に参加できました
- お客様と直接話す機会を得て、顧客視点を養うことができました
「楽しかった」こと:
- オフィスの雰囲気が良く、快適に働ける環境でした
- 社内イベントへの参加や運営に携わる機会もありました
- 日比谷オフィスではよく勉強会が開催されていて、参加したり運営を手伝ったりする機会がありました
- 忘年会ではマグロの解体ショーやクイズ大会で大いに盛り上がりました
- 仕事とプライベートのバランス(ワークライフバランス)が良いと感じています
これから
より技術の高みへ:
- 引き続き「フルスタック」なスキルを追求していきたいです
- 最新の「AI の活用」をさらに深めていきます
- システム全体の設計思想である「アーキテクチャ」についても理解を深め、スキルを磨きたいです
顧客視点:
- お客様の抱える「問題の汲み取り」精度を高めていきたいです
- お客様にとって最適な「解決方法の提案」ができるようになりたいです
- お客様のビジネスに貢献する新しい「アイデア」を積極的に出していきたいと思っています
キャッチアップ・アウトプット:
- 常に「最新情報」を効率的に収集し、学び続けます
- 得た知識や経験を共有し、「周りに貢献」していきたいです
- これからも「ブログ」を執筆し、登壇などのアウトプットを続けていきます
ご清聴ありがとうございました!
これから入社される方の参考にしていただけると幸いです。