クラスメソッドテクノロジーズを立ち上げて1年半 — 現在地とその目指す先

クラスメソッドテクノロジーズを立ち上げて1年半 — 現在地とその目指す先

2026.03.17

こんにちは、菊池です。

2024年8月にクラスメソッドの完全子会社、クラスメソッドテクノロジーズを立ち上げ、代表に就任しました。
設立してから約1年半、おかげさまで事業は順調に成長しています。このタイミングで、私たちが何を目指してこの会社を作ったのか、今どういう状況にあるのか、そしてこれからどこに向かうのかを、改めてお伝えしたいと思います。
設立の経緯や想いについては、動画でもお話ししていますので、ぜひご覧ください。

https://youtu.be/GvGC1ct983A?si=4gjEA-j4f0SPQ79n

現在地:設立から1年半

まず、今の状況からお伝えします。

社員は14名になりました。今期(FY2026)は売上2億円、営業利益率30%を目標に活動してます。設立2年目の会社としては、健全に成長できていると考えています。

メンバーはクラウドの専門知識を持つエンジニアで構成されており、エンタープライズのお客様を中心に、クラウド環境の設計・構築・移行から運用支援まで、幅広い技術支援を行っています。一つのお客様に深く入り込み、長期的にサポートする。それが私たちの仕事のスタイルです。

クラスメソッドグループの一員として、グループが持つ技術力やナレッジベースにアクセスしながら、独自の価値を発揮する組織として活動しています。なお、子会社ではありますが、対等なポジションを確立しており、給与水準・待遇・福利厚生はクラスメソッドと同等です。

なぜこの会社を作ったのか

クラスメソッドは「クラウド、特にAWSに強い会社」として10年以上の実績を積み重ねてきました。AWSの最上位パートナーとして継続的に認定され、2022年にはSI Partner of the Yearをグローバルで受賞しています。技術ブログDevelopersIOには4万本を超える記事があり、エンジニア一人ひとりの技術力の高さが、クラスメソッドの大きな魅力です。

しかし、特にエンタープライズのお客様から「AWSだけでなく、もっと幅広い技術領域を見てほしい」「短期ではなく、もっと長期的に事業に入り込んで支援してほしい」という声をいただくようになりました。

クラスメソッドのエンジニアは、ピンポイントの技術課題を短期間で解決する力に優れています。ただ、そのミッションには最新技術のキャッチアップやブログでの情報発信も含まれています。一人のエンジニアが特定のお客様に深く入り込み、長期的にコミットし続けることは、この構造の中では難しいものがありました。

これはどちらが良い悪いという話ではなく、モデルの違いです。

きっかけになった原体験

この会社を作る直接のきっかけになった経験があります。

あるプロジェクトで、私たちクラスメソッドはAWSの部分だけを担当し、別のSIerさんがプロジェクト全体を担当していました。技術的には、私たちのほうが速く解決できた場面もあったと思います。しかし、そのSIerさんは苦労しながらも最後まで全部やり切りました。

お客様の視点に立ったとき、最後に頼れるのはどちらか。答えは明白でした。

お客様の困りごとはAWSだけで完結しません。目的を達成するために一緒に走り切ってくれる存在こそが、本当に必要とされるパートナーです。そういうポジションを目指したいと思ったのが、この会社を立ち上げた原点です。

カルチャーを分ける

「クラスメソッドと何が違うのか」「クラスメソッドの中にチームを作ればよかったのでは」とよく聞かれます。

クラスメソッドの「技術をキャッチアップし、発信し、広く共有する」というカルチャーは素晴らしいものであり、絶対に守るべきものです。一方で、私たちがやろうとしている「お客様にDeepDiveして、長期的にコミットする」には、まったく異なる価値観を最優先にする必要があります。

カルチャーは混ぜると薄まります。

だから、クラスメソッドの良さはクラスメソッドに残したまま、「お客様にコミットすること」を最優先の価値観とする新しい器を、意図的に別会社として作ることにしました。

「顧客にDeepDiveする」とは何か

私たちが掲げている「顧客にDeepDiveする」とは、特定の技術やプロダクトではなく、お客様の課題にフォーカスするということです。

クラウドも、AIも、多くの企業にとっては手段であって目的ではありません。私たちはそこを明確に割り切り、その先にあるお客様の事業の成功を目指しています。

そのために、お客様に深く・長期的に関わります。短期のプロジェクトでは、どうしても表面的な関わりになりがちです。しかし長期的に関わることで、お客様のコンテキスト—背景、経緯、組織の力学、言語化されていない課題—が見えてきます。

目指しているのは、「お客様よりもお客様を理解しているパートナー」になることです。

実際に、あるメンバーは製造系のお客様の長期的なクラウド移行支援に入社初週からフルでアサインし、今ではお客様から絶大な信頼を得ています。お客様の社内のさまざまな部門との調整の橋渡しまで担うようになっている。まさに「DeepDive」を体現しているメンバーだと思っています。

「人間力」を発揮する

お客様の困りごとが技術課題だけであれば、クラスメソッドのエンジニアで対応できますし、詳しい人を連れてくることもできます。大概の技術的な課題は、今やAIで対応できる世界が来ています。

そんな中で、私たちはバリューを出すべき場所はお客様のコンテキストです。何に困っているのか、どういう背景で今の状態になっているのか、これまでの経緯はどうか。それを理解した上で、技術を使いこなす。あるいは、必要なものを集めてくる。これは、お客様の中に深く入り込んだ「人」にしかできないことです。

クラスメソッドが培ってきたクラウド・AIの技術力は、私たちにとって強力な土台です。グループの技術基盤があるからこそ、お客様の課題に対して最適な解を提示できます。その技術力を土台にしながら、人にしかできない価値を上乗せする。それがクラスメソッドテクノロジーズの付加価値だと考えています。

「属人化」を肯定する

私たちのビジネスは、基本的に人に依存しています。「属人化」という言葉はネガティブに使われることが多いですが、私たちはそこを肯定しています。

仕組みでスケールする事業は、グループの中に別の形で存在しています。私たちがやるべきは、その人の魅力で仕事を作り、お客様と深い関係を築くことです。

事業をスケールさせるには、イコール人を増やしていくことになります。お客様からの需要は、私たちの供給力を上回っている状態です。クラスメソッドのブランド力を基盤に、テクノロジーズとしてのケイパビリティが加わったことで、体制を強化すればそれだけ事業が伸びる余地がある状況です。

お客様の担当者の成功が、私たちの成果

私はクラスメソッドに入る前、ユーザー企業で自社サービスのインフラを担当していました。ベンダーの力を借りてプロジェクトを進める立場です。

その経験から実感しているのは、ユーザー企業の担当者はプロジェクトの成否に自分のポジションや評価を賭けているということです。プロジェクトがうまくいけば昇進する。評価が上がる。それぐらいのものを背負って仕事をしている方々です。

だからこそ、そういう方々にとって欠かせないパートナーになりたい。お客様の担当者が社内で評価され、事業が成長する。それが私たちの成果の定義です。

一方で、「言われたことだけやる」「作業のオフロード先になる」ということは、絶対にやりません。お客様の課題を他責にせず、共に考え、共に実行する。それが私たちのスタンスです。

これから目指すところ

クラスメソッドテクノロジーズは5年後に売上20億円・社員60名の体制を目指しています。

クラスメソッドテクノロジーズ単体でどうこうしようというのではなく、クラスメソッドの強みと私たちの強みがうまく噛み合って、グループとしての価値を最大化する。そのために「顧客にDeepDiveする」という部分を私たちが担い、存在感を出していきたいと考えています。

今はまだ14名で、組織としてはまったく整っていません。チームの構造もこれからですし、仕組みもまだできていないことだらけです。

だからこそ、0から組織を作り、カルチャーを作り、お客様との信頼関係を一つずつ積み重ねていく面白さがあります。

一緒に働く仲間を募集中

今、特に必要としているのはシニアエンジニアとエンジニアリングマネージャーです。プロジェクトをリードし、メンバーを育て、お客様に深く入り込んで信頼を築いていける方を探しています。

採用で重視しているのは、技術力だけではなく「お客様に貢献するということに喜びを感じられるかどうか」です。技術はクラスメソッドグループの環境の中で伸ばしていけます。私たちに「ない」ものを持っている方に来ていただきたいと思っています。

まだ何も整っていない会社ですが、その組織やカルチャーを一緒に作っていきたいと思える方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください。お客様に貢献することに喜びを感じる方と一緒にやれると嬉しいです。

採用情報:

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