Claude Codeでローカル固有の情報をメモリで扱う方法

Claude Codeでローカル固有の情報をメモリで扱う方法

2025.07.31

こんにちは。サービス開発室の武田です。

Claude Codeで開発していて、プロジェクトローカルなメモリ(CLAUDE.md)が欲しいなと思ったことはないでしょうか?大丈夫です、作れます!

ユースケース

たとえばAWS環境へアクセスする際にawsumeを普段使っているとします。その場合awsume foo-dev && aws sts get-caller-identityとすることで、foo-devで定義されたプロファイルを使用してAWS CLIを実行できます。ただしMFAを設定している場合は、次の記事のように事前設定が必要になります。

https://dev.classmethod.jp/articles/use-awsume-1password-plugin/

さて、そうした場合にawsumeを使うかどうかは個人の環境の話ですし、プロファイル名も同様です。そのためこの情報はリポジトリにはコミットしにくいです(メンバー全員で統一するとかならいいけど)。

またグローバルメモリ(~/.claude/CLAUDE.md)に追記するという方法もありますが、リポジトリやシチュエーションごとに羅列するのはいかにもメンテナンス性が悪そうです。というわけで、こういうケースではローカルメモリがあるととても助かります。

追加手順

手順は次の3ステップです。

  1. ローカルメモリファイルを作成
  2. .gitignoreに追加
  3. プロジェクトメモリにインポート追記

ローカルメモリファイルを作成

さて、最初のステップとしてローカルメモリを作成します。このファイル名は特に制限がありません。./CLAUDE.local.mdというファイルも使用できるようなのですが、現在は非推奨となっています。ちなみにこのファイルですが、 プロジェクト配下 に置いておくのがお勧めです。最初ホームディレクトリに置いてみたのですが、自動でファイルを読み込んでくれませんでした。おそらく権限の問題などにより制限されているのでしょう(明示的にファイル読み込んでと指示すれば読み込みました)。

たとえば次のようなプロンプトを与えるといいでしょう。

.claude/project.local.md としてプロジェクトローカルファイルを作成してください。
AWSのdev環境へアクセスする場合は`awsume foo-dev &&`、prod環境へアクセスする場合は`awsume foo-prod &&`を付けるようにしてください。

そうすると、私の環境では次のようなファイルが作成されました。

# foo プロジェクト固有設定

## AWS環境へのアクセス

AWS開発環境にアクセスする際は、必ず以下のプレフィックスを使用すること:

```bash
awsume foo-dev && <コマンド>
\```

例:
- AWS CLI: `awsume foo-dev && aws s3 ls`
- CDKデプロイ: `awsume foo-dev && npx cdk deploy -- --context environment=dev`

本番環境の場合:
```bash
awsume foo-prod && <コマンド>
\```
  1. .gitignoreに追加

このファイルは固有の情報を含んでいるため、リポジトリ管理対象外としましょう。たとえば次のように追記すればOKです。

.claude/*.local.*

このディレクトリにはsettings.local.jsonなども置かれるため、一括で除外しておくと楽です。

  1. プロジェクトメモリにインポート追記

最後に、CLAUDE.mdにインポートを追記しましょう。注意点としてコードブロックなどでくくってしまうと読み込まないようですので、そのままパスを書く必要があります。

# 個人設定
- @~/.claude/project.local.md
  1. 確認

読み込まれたかどうかのチェックもしておきましょう。再起動して、新しいセッションを始めます。その後/memoryコマンドを実行しましょう。次のように表示されれば成功です!

Memory Files
 L user: ~/.claude/CLAUDE.md
 L project: CLAUDE.md
            L .claude/project.local.md

まとめ

ローカル固有の情報をClaude Codeに与えたくなったらこの方法をぜひ試してみてください!

参考URL

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