Claude CodeでAWS MCP Server(Remote)を使ってみた #AWSreInvent

Claude CodeでAWS MCP Server(Remote)を使ってみた #AWSreInvent

2025.12.02

はじめに

本記事は、クラスメソッド AI駆動開発 Advent Calendar 20252日目の記事です。

今回は先日プレビュー版としてリリースされたAWS MCP ServerをClaude Codeから接続して使用してみます。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/11/aws-mcp-server/

AWSのMCPサーバーは今までローカルPC上で起動するものでしたが、今回のAWS MCP ServerはAWS環境上で起動するリモートMCPサーバーになります。AWSの認証情報を使って、MCPクライアントから接続できるものとなっています。なので、従来ならローカルでMCPサーバーを立てる必要がありましたが今回のアップデートで不要になっています。Claude CodeをMCPクライアントとして、接続を試してみます。

接続してみた

公式の手順は以下に記載されています。

https://docs.aws.amazon.com/aws-mcp/latest/userguide/getting-started-aws-mcp-server.html

主に以下3つのステップが必要になります。

  • IAMの権限を追加
  • AWS認証情報の設定
  • MCPクライアントに設定を追加

もし今までAWS MCP Serverをローカルで使っていた場合は、事前に設定を削除してください。

IAMの権限を設定

MCPサーバには、IAMの権限を使ってアクセスします。なので、事前に以下の権限をIAMやIdCのユーザーに与えてください。

{
   "Version": "2012-10-17",
   "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Action": [
                "aws-mcp:InvokeMCP",
                "aws-mcp:CallReadOnlyTool",
                "aws-mcp:CallReadWriteTool"
            ],
            "Resource": "*"
        }
    ]
}

現状は上記の3アクションだけ設定できます。MCPの呼び出しと、読み取りのみ実行するか、書き込みまで実行するかアクションを使い分けられます。書き込み操作などをされたくない場合は、CallReadWriteToolは設定しないようにしましょう。

AWS認証情報の設定

先程の権限をもったIAM/IdCユーザーの認証情報をローカルに設定します。今回は、一時的な認証情報を環境変数に設定します。profileを使うなどほかの方法でも問題ないです。

export AWS_ACCESS_KEY_ID=XXXX
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=XXXX
export AWS_SESSION_TOKEN=XXXX

MCPクライアントに設定を追加

最後にClaude Codeに設定を追加します。今使っているPJのルートディレクトリに.mcp.jsonを作成し、以下の記述を追加してください。

.mcp.json
{
  "mcpServers": {
    "aws-mcp": {
      "command": "uvx",
      "args": [
        "mcp-proxy-for-aws@v1.1.2",
        "https://aws-mcp.us-east-1.api.aws/mcp"
      ]
    }
  }
}

MCPサーバーに接続するため、AWSが提供するMCPプロキシーを使っています。また2025/12/01時点では、提供リージョンがus-east-1のみですが、デフォルトでus-east-1を使う設定になっているため記載は省いています。今後必要に応じて、"--metadata", "AWS_REGION=ap-northeast-1"のようにMCP Proxyの引数を足すことで向き先を変えられます。

ここではuvxを使って接続するため、uvが入っていない場合は以下のコマンドなどでインストールしてください。

brew install uv

ここまでの設定が完了し、Claude Codeを起動すると/mcpで接続できているか確認できます。もし接続できない場合は、uvxの実行ができるか、認証情報は正しく渡っているかなどを確認してください。

claude code add mcp

ドキュメントについて聞く

ツールが実際に使われるか動作確認してみます。「AWS MCPサーバーについて外部ドキュメントを調べて教えて下さい」と聞いてみると、MCPサーバーが自動的に利用されていることが確認できます。

スクリーンショット 2025-12-01 13.30.43.png

「2025年11月にリリースされたAWS MCP Serverについて教えて」と聞くと、情報を調べ正しく情報を教えてくれました。

スクリーンショット 2025-12-01 13.37.25.png

所感

リモートMCPサーバとなったことで、ローカルでのインストールも不要になるため今後さらに利用が便利になりそうです。また、今回は紹介できていないですが、AWS環境の調査や操作のためのツールも用意されているので、よりエージェントに任せられる範囲を増やすこともできそうです。単純な内容でしたが、どなたかの役に立てば幸いです。

クラスメソッド AI駆動開発 Advent Calendar 2025 アドベントカレンダーの次は、とーちさんです!

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