Claude Platform on AWSとBedrockは何が違う?Platform経由でClaude Code使ってみた

Claude Platform on AWSとBedrockは何が違う?Platform経由でClaude Code使ってみた

2026.05.14

AI事業本部の深野です!

2026年5月11日、AWSとAnthropicが 「Claude Platform on AWS」 の一般提供を開始しました。
企業でClaudeを使うとなると、Amazon BedrockやClaude Enterpriseを契約して使うといった選択肢がありましたが、今回また新たに選択肢が一つ増えたイメージですね。(多い!)

業務やプライベートで毎日のようにClaudeを使っている自分でも、そろそろ何がなんだかこんがらがってきたので、このブログで既存のClaudeの使い方との比較や、実際にClaude Platform on AWSを触ってみて分かったことをまとめていきたいと思います。


Claude Platform on AWSとは?

「Anthropicが運営するClaudeのネイティブな開発プラットフォームを、AWS経由で使えるサービス」です。
公式の説明を噛み砕くと、

  • API、Console、ベータ機能まで含めたAnthropic公式の体験そのまま
  • しかし入り口はAWS。IAMで認証、CloudTrailで監査、AWS Marketplaceで課金
  • 推論基盤を動かしているのはAnthropic (=AWSではない)

と説明されています。Anthropicの本家機能をAWS経由で叩けるようにした、というイメージですね。

本来の比較軸としては 「Anthropic直契約」 vs 「Claude Platform on AWS」 で語るべきものなのですが、AWSでClaudeを使う方法としてはすでにBedrockがあったり、エンタープライズ用途だとClaude Enterpriseの選択肢もあるなど、混同されがちです。ここでは整理のため、関連する契約形態をまとめて比較してみます。



契約方法 データ処理 課金 主な特徴
Claude API (Anthropic直契約) Anthropic Anthropicへ直接 ネイティブ機能フル、最新
Claude Enterprise Anthropic Anthropicへ直接 SSO、500kの長期コンテキスト
Claude on Amazon Bedrock AWS AWS請求 データ処理がAWS内に閉じる、Guardrails、他社モデルも利用可
Claude Platform on AWS Anthropic AWS請求 (Marketplace経由) ネイティブ機能フル + AWSの認証/請求/監査

※1 Claude Enterpriseでは、通常プランの200kを超える500kトークンのコンテキスト長が利用可能です (公式サイトより)



並べてみるとよく分かりますが、Claude Platform on AWSは 「Anthropic直契約」 と「Bedrock」 のハイブリッドのような立ち位置にいます。

  • 中身(機能・モデルの最新性・データ処理場所)はAnthropic直契約と同じ
  • 入り口(認証・請求・監査の運用)はBedrockと同じ

このサービスにより、現在AWSを契約している会社にとっては、よりエンジニアハッピー (かつ経理もハッピー)なClaude導入が可能になると思われます。

エンジニアの要求として、「最新の機能、最新のモデル、ネイティブな開発体験を取りたい」との声があっても、経理フローの負荷(新規ベンダーとの契約締結はそれ自体でコストの高い手続き)のために、Bedrockで妥協するケースもあるかもしれません。そんな中、このサービスの登場によって、新たな解が生まれたことになります。

ここまで現状の整理をした上で、実際に検証用AWSアカウントでClaude Platform on AWSを触ってみます。

組織とWorkspace作成

AWS上で Claude Platform on AWSにアクセスすると、まずは組織の作成から始まります。メールアドレスを入力して、確認メールを承諾すると組織の詳細について聞かれました。

検証用なので「内部向け」を選択しセットアップを完了。

次に、Workspaceを作成します。組織の下部概念としてWorkspaceがあり、こちらはチームやプロジェクトごとにリソースを分割するのに使うことができます。APIキーはWorkspace単位で発行され、支出上限もこの単位で設定可能です。

詳細なセットアップについては、こちらのブログが参考になりました。
https://dev.classmethod.jp/articles/claude-platform-on-aws-ga-setup/

(ちなみに)
私はメールアドレスの登録で 「Claude Enterpriseプラン」 が紐付いているメールアドレスを入力してしまいましたが、問題なく別組織として新しく組織が作成されました。

無事サインインできると、以下のようなコンソール画面が開かれます。

スクリーンショット 2026-05-12 13.19.44

Claude CodeをClaude Platform on AWSで使う

これまでのBedrockと同様に、ターミナルでAWSの認証を済ませた上で環境変数をセットすることで、Claude CodeをClaude Platform on AWSに接続できます。

(準備)
Claude Codeのバージョンが最新でないと接続に失敗する可能性があるので、あらかじめHomebrewやnpm等でバージョンアップしておくことを推奨します。執筆時点での最新版(2.1.128)で動作確認できました。

AWS CLIへログイン後

export CLAUDE_CODE_USE_ANTHROPIC_AWS=1
export ANTHROPIC_AWS_WORKSPACE_ID=(自分のワークスペースID)
export AWS_REGION=ap-northeast-1 (自分のワークスペースを開いたリージョンに合わせる)

を設定後、Claudeを起動します。
/status で確認してみると、、

スクリーンショット 2026-05-13 14.32.25
しっかりClaude Platform on AWS と表示されていることが確認できます。

しかし!!

うまくいったと思ったのですが、Claude Codeに入力を送信するとここでエラーが。
スクリーンショット 2026-05-13 15.21.46

MFA(AWSの多要素認証)周りでエラーが起きているようです。
私の環境ではAssumeRoleにMFA認証を必須としており、Claude CodeはMFAコードを対話的に渡す機能を持っていないため、認証が拒否されていました。

MFA要件はセキュリティポリシー上外せないため、事前に手動でMFA付きAssumeRoleを実行し、得られた一時クレデンシャルを環境変数に入れてClaude Codeに渡す方針を取ることにしました。

ちゃんと動いた!(Web-fetchもできる)
スクリーンショット 2026-05-13 16.34.04

Platform限定機能は?(Bedrockと比較して)

公式が挙げているClaude Platform on AWSの機能として、以下のようなものがあります。

  • Web Search / Web Fetch
  • MCP connector
  • Skills
  • Files API
  • Advisor strategy
  • Prompt caching

などなど、これらをBedrockで自前構築するとなると、例えばWeb SearchだとTavilyなどの外部APIを接続したり、自前でMCP Clientを実装したり、Skillsも色々と工夫をして再現をする必要がありました。(大変)

Claudeの最新機能を使いたい場合は、Platform経由が圧倒的に有利でしょう。

ユースケース別に分類

ここからは、Claudeを導入する際にどのようなケースでClaude Platform on AWSを選択すれば良いか考えていきます。

まず、会社にAWS基盤(AWSと契約済み、AWS環境を広く利用している)がある場合は、今回のClaude Platform on AWSや、Bedrockが視野に入ってきます。それを踏まえて、最新の機能が使いたいか、それともBedrockのデータ処理範囲を取るかを考えると良いかと思います。

※特にデータを 日本リージョン内に閉じたい という要件がある場合は、Bedrockが第一候補になります。Bedrockは推論データがAWS内(指定したリージョン)で処理される仕様のため、データ所在地のコントロールが効きやすいためです。

※直Claudeにも所在地に関する設定が存在するため、要件次第ではClaude Platformでの構成も検討の余地はあります。
そもそもAWS基盤がない、社内で普段からAWSを用いないようなケースでは、Anthropicと直接契約を結び、EnterpriseやTeam、APIを利用するシンプルな構成が良いでしょう。

まとめ

ここ最近で急速にClaudeの企業導入が進む中、AIエージェントを組み込んでいる企業の中には、Bedrock Knowledge Bases等のナレッジ基盤を既にBedrock上に組んでいるケースも多くあります。
そのような 既存の仕組みをBedrockで構築済みの組織 にとっては、Claude Platform on AWSへ全面移行する必要は必ずしもなく、

  • 既存ワークロードはBedrockに残す
  • 新規の機能でClaude Platform on AWSを併用する

といった使い分けも選択肢の一つになります。ユースケースに合わせ、最適なアーキテクチャを今後も提案させていただければ幸いです。


生成AI活用はクラスメソッドにお任せ

過去に支援してきた生成AIの支援実績100+を元にホワイトペーパーを作成しました。御社が抱えている課題のうち、どれが解決できて、どのようなサービスが受けられるのか?4つのフェーズに分けてまとめています。どうぞお気軽にご覧ください。

生成AI資料イメージ

無料でダウンロードする

この記事をシェアする

AWSのお困り事はクラスメソッドへ

関連記事