
Claudeのスキルディレクトリをながめてみた
こんにちは。たかやまです。
Anthropicが組織向けスキル管理機能とパートナー製スキルディレクトリ(Skills Directory)と「Agent Skills」というオープンスタンダードを発表しました。
これにより、Notion、Canva、Figma、Atlassian、Vercelなどのパートナーが構築したスキルをTeamやEnterpriseプランを利用している場合に組織全体で活用できるようになります。
紹介動画には普段お世話になっているサービスもあるので、今回はスキルディレクトリをながめてみたいと思います。

さきにまとめ
- Claudeで組織向けスキル管理機能とパートナー製スキルディレクトリが利用可能に
- パートナースキルはMCPサーバーとして実装され、組織単位でプロビジョニング可能
- Agent SkillsがオープンスタンダードとしてCursor、VS Code、Claude Code、GitHubで共通サポート
ながめてみる
claude.com/connectorsでパートナースキルをながめる
こちらから公開されているスキルを確認することができます。
2025年12月、現在79種類のConnectorが公開されています。

普段利用しているものだとAtlassianやNotion、AWS Marketplaceなどで公開されているスキルも確認することができます。
Atlassianのページを確認すると以下の通りです。
Used in から Claude を選択してみます。

すると、ClaudeのWebコンソールに移動してConnector追加画面が表示されます。
私は管理者権限を持っていないため実際に追加することはできませんが、組織向けスキル管理機能の存在を確認できますね。

次に Claude Code を選択してみます。

すると、プロジェクト配下にMCPを追加するコマンドをコピーすることができます。
claude mcp add --transport sse atlassian https://mcp.atlassian.com/v1/sse
コマンドから分かる通り、パートナースキルの場合はClaude CodeのAgent Skillのようなファイルが展開されるのではなく、MCPサーバーを追加する形のものを「パートナースキル」として扱っているようです。
Claudeのブログでもスキル(Skills)とMCPは別のものとして説明されていますが、パートナースキルの場合は実質的にMCPの追加がそのままスキル導入に該当するようです。
| Feature | Skills | Prompts | Projects | Subagents | MCP |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供するもの | 手続き的知識 | 即座の指示 | 背景知識 | タスクの委任 | ツール接続 |
| 永続性 | 会話をまたぐ | 単一の会話 | プロジェクト内 | セッションをまたぐ | 継続的な接続 |
| 含まれるもの | 手順+コード+アセット | 自然言語 | ドキュメント+コンテキスト | 完全なエージェントロジック | ツール定義 |
| ロード時期 | 必要に応じて動的に | 毎ターン | プロジェクト内で常時 | 呼び出し時 | 常時利用可能 |
| コード含有 | はい | いいえ | いいえ | はい | はい |
| 最適な用途 | 専門知識 | クイックリクエスト | 集約されたコンテキスト | 専門的なタスク | データアクセス |
Skills explained: How Skills compares to prompts, Projects, MCP, and subagents | Claude
Atlassian MCPについてはこちらのブログをご覧ください。
当初は新たにパートナーサービスの新たなSkillが公開されたのかなと思いましたが、そういうわけではなく今までパートナーが公開しているMCPをまとめたようなサイトとわかりました。
名前的にスキル呼びであっているのか気になるところではありますが、パートナーが公開しているMCPをまとめて確認できるサイトがあるのはありがたいですね
オープンスタンダードのAgent Skillsをながめる
合わせてAgent Skillsがオープンスタンダードとして公開されているのでこちらもながめてみます。
Agent Skillsは、Anthropicが今回オープン仕様として公開したフォーマットです。
現在はCursor、VS Code、Claude Code、GitHubなどでサポートされています。
今回オープンスタンダードとして公開されたことで、各ツール間でのスキルの移植性が期待できそうですね。
実際GitHub Copilotのスキルは .claude/skills をサポートしており、ツール間の互換性を確保しています。
.claude/skills/- レガシーロケーション、下位互換性もサポートされています
https://code.visualstudio.com/docs/copilot/customization/agent-skills#_create-a-skill
ドキュメント内で紹介されているAgent Skillsの基本構造はSKILL.mdファイルを含むフォルダです。
my-skill/
├── SKILL.md # メタデータと指示内容
├── scripts/ # 実行可能コード(オプション)
├── references/ # 補足ドキュメント(オプション)
└── assets/ # テンプレートやデータファイル(オプション)
SKILL.mdにはYAMLフロントマター(nameとdescriptionは必須)とMarkdownで記述された指示内容を含めます。
エージェントは起動時に各Skillの名前と説明だけを読み込んで、段階的な読み込み方式でタスクに合致した時に初めて完全な指示をロードします。
これによりコンテキストの無駄な消費を避けられるようになっています。
Skills should be structured for efficient use of context:
- Metadata (~100 tokens): The name and description fields are loaded at startup for all skills
- Instructions (< 5000 tokens recommended): The full SKILL.md body is loaded when the skill is activated
- Resources (as needed): Files (e.g. those in scripts/, references/, or assets/) are loaded only when required
Keep your main SKILL.md under 500 lines. Move detailed reference material to separate files.
Skillsの作成方法や活用方法はClaude公式がデモスキルを交えて紹介されているので、まずSkills試してみたい方はこちらを参照してください。
弊社ブログでもAgent Skillsの活用については以下のブログでも紹介されているので合わせてご覧ください。
最後に
Claudeの組織向けスキル管理機能とパートナー製スキルディレクトリをながめてみました。
パートナースキルが公開されており、AtlassianをはじめとしたツールとのMCP連携が組織単位で簡単に導入できるようになっています。
また、Agent SkillsがCursor、VS Code、Claude Code、GitHubなどで共通サポートされるオープンスタンダードとして公開されたことで、今後ツール間でのスキル移植性が高まることが期待できそうですね(期待したい)
チームやエンタープライズプランを利用している組織では、管理者がパートナースキルをプロビジョニングすることで、組織全体のAI活用を推進できそうですね。
このブログがどなたかの参考になれば幸いです。
以上、たかやま(@nyan_kotaroo)でした。








