思いつきを手軽にメモ。Claudeでアイデアを残し、広げる仕組みを作ってみた。

思いつきを手軽にメモ。Claudeでアイデアを残し、広げる仕組みを作ってみた。

この記事では、Claudeに「メモして」と言うだけでGitHubリポジトリにアイデアが自動保存される仕組みを作った話を、保存先選びの試行錯誤も含めてまとめます。
2026.04.03

はじめに

こんにちは、あんでぃです。

通勤電車の中、シャワーを浴びているとき、子供の送り迎えの帰り道。ふと「あ、これいいかも」と思いつくことがあります。

こういう思いつきを残すとき、みなさんはどうしていますか?メモアプリを開く?Slackの自分用チャンネルに投げる?Notionに書く?

私はこの「どこに書こう」という選択自体がストレスだと感じていました。ツールが増えるほど「どこに何を書いたか」を管理するコストも増えていきます。

そこで考えたのが、「思いつきのメモ先も、そこからの対話も、全てClaude起点にする」というアプローチです。

普段からClaude(claude.ai)で考え事をしているなら、思いつきもそのままClaudeに「メモして」と呟くだけで、Claudeが保存先の管理も、内容の整理もやってくれる。アイディアの幅を広げ、深さを出すこともできます。

この記事では、Claudeに「メモして」と言うだけでGitHubリポジトリにアイデアが自動保存される仕組みを作った話を、保存先選びの試行錯誤も含めてまとめます。

対象読者: 思いつきの記録先に悩んでいる方。Claudeを日常的に使っている方。

全てをClaude起点にするということ

具体的にはこんな流れです。

  1. 通勤中に思いついたことをClaudeに呟く
  2. Claudeが内容をMarkdownに整形してくれる。幅を広げ、深さを出す質問をしてくれる。
  3. 「メモして」とメッセージを送ると、GitHubリポジトリ(プライベートな場所)に自動保存。Claudeが作成したファイルも保存してくれる。
  4. 後日「先週メモした運用保守の件、もう少し深掘りしたい」とClaudeに話しかければ、保存したメモを踏まえて対話をすることもできる。
  5. スケジュールタスクを組めば、月次でサマリーを生成することも可能

ポイントは、思いつきの入口(メモ)も出口(活用)もClaudeだということです。別のアプリを開く必要がない。どこに保存したか覚えておく必要もない。Claudeが全部やってくれます。

もう一つ重要なのが、claude.aiでもCowork(Claudeのデスクトップ向けAIエージェント)でもClaude Code(AIコーディングエージェント)でも同じ仕組みが使えることです。Claudeには複数の利用面(サーフェス)があり、一部でしかアクセスできない保存先だと不便です。

保存先の検討

Google Docs

最初に思いついたのがGoogle Docsです。claude.aiにはGoogle Driveの連携機能があり、ドキュメントの読み取りは可能です。

しかし、いくつかの問題がありました。

まず、claude.aiからの書き込みAPIが提供されていません。読み取り専用なので、メモの自動追記はできません。

次に、Claude Codeとの相性が悪い。Claude CodeからGoogle Docsを操作するのは手間がかかり、気軽に使えません。

そして一番の問題は、メタ情報や装飾が多すぎることです。Google Docsはリッチテキストエディタなので、フォント情報やスタイル、レイアウト情報など、メモとしては余計な装飾が付いてきます。保存したメモを後からClaudeシリーズ(claude.ai、Cowork、Claude Code)で読み込んで活用するときに、こうしたメタ情報がノイズになります。Claudeが扱うなら、プレーンなMarkdownが一番相性がいいと判断しました。

Artifact 永続ストレージ

claude.aiのArtifactには window.storage APIを使った永続ストレージがあり、セッションをまたいでデータを保持できます。claude.ai内で完結する仕組みとしては手軽です。

しかし、CoworkやClaude Codeからはアクセスできません。Artifact storageはclaude.aiのチャット画面内でのみ動作する仕組みなので、クロスサーフェスの要件を満たせませんでした。

iCloud Drive

ローカルのファイルストレージとして安全ですが、Apple IDのAPIが公開されておらず、MCP Serverも存在しません。Claudeからアクセスする手段がないため、不可でした。

Obsidian

ローカルのMarkdownベースのナレッジ管理ツールです。タグやグラフビューでアイデアを俯瞰できるのは魅力的ですが、ローカルファイルなのでClaudeから直接アクセスできません。

GitHubリポジトリとの同期(obsidian-git プラグイン)を挟む案もありましたが、同期のタイムラグや導入コストが気になりました。

GitHubリポジトリ(採用)

最終的にたどり着いたのが、GitHubリポジトリです。

評価軸 結果
プライバシー ✅ Private Repoなら自分だけがアクセス可能
claude.aiから書き込み ✅ GitHub MCP(create_or_update_file)で可能
Coworkから書き込み ✅ 同じGitHub MCPで可能
Claude Codeから書き込み ✅ GitHub MCP、またはgitコマンドで直接操作も可能
閲覧 ✅ github.comのWebページで見られる
バージョン管理 ✅ コミット履歴で変更が追える
データ形式 ✅ プレーンなMarkdown。余計なメタ情報なし

検討結果まとめ

保存先 プライバシー claude.ai Cowork Claude Code 結果
Google Docs 読のみ 読のみ △ 使いにくい ❌ メタ情報過多
Artifact Storage ❌ claude.ai専用
iCloud Drive ❌ API無し
Obsidian ❌ 直接アクセス不可
GitHub Private Repo ✅ 採用

構築手順

1. GitHubリポジトリの作成

GitHubでプライベートリポジトリを作成します。例えば idea-memo という名前のリポジトリを作成します。

  1. https://github.com/new にアクセス
  2. Repository name: idea-memo
  3. Private を選択
  4. ✅ Add a README file にチェック
  5. Create repository

2. Anthropic GitHub MCP Connectorの設定

claude.aiのGitHub連携は Anthropic Github MCP Connector というGitHub Appを通じて動作しています。このAppがどのアカウント・リポジトリにインストールされているかで、アクセス範囲が決まります。

設定方法は以下の通りです。

  1. https://github.com/apps/anthropic-github-mcp-connector にアクセス
  2. 「Install」をクリック
  3. インストール先のアカウントを選択
  4. Repository access で「Only select repositories」→ idea-memo を選択

これで、claude.aiから個人のPrivate Repoにアクセスできるようになります。

3. リポジトリの初期構造を作る

Claudeにに依頼して、リポジトリの初期構造を作ってもらいました。

memos/YYYY-MM.md    ← 月別アイデアメモ(Claudeが追記)
summaries/YYYY-MM.md ← 月次サマリー(Coworkが生成予定)
README.md            ← 使い方の説明

ClaudeがGitHub MCPの push_files ツールを使って、複数ファイルを一度にコミットしてくれます。

4. Claudeの長期メモリにルールを登録

新しいセッションでもClaudeが自動的にメモを保存できるように、Claudeの長期メモリにルールを登録します。

Claudeのメモリには「ユーザーメモリ編集」という仕組みがあり、ユーザーが明示的にルールを登録できます。会話の中で「これを覚えて」と伝えるか、設定画面から直接編集することで、Claudeの長期メモリにルールを追加できます。以下のようなルールを登録しました。

「メモして」トリガー: あんでぃが「メモして」と言ったら、
GitHub Private Repo (xxxxxxxxx/idea-memo) の
memos/YYYY-MM.md に日付・内容・タグ付きで追記する。
GitHub Custom:get_file_contents でSHA取得後、
create_or_update_file で追記。
記録フォーマット: なるべく要約せず「やり取り」と「結論」を
分けて記入する。

xxxxxxxxxは、アカウント名です。

このルールがメモリに入っていれば、新しいセッションを開いても「メモして」と言うだけでClaudeが自動的にGitHubに書き込んでくれます。
Claudeが作成したファイルも登録してくれます。

まとめ

「メモして」の一言でGitHubリポジトリにアイデアが自動保存される仕組みを作りました。

項目 内容
トリガー 「メモして」と発言するだけ
保存先 GitHubリポジトリ(プレーンなMarkdown)
クロスサーフェス claude.ai / Cowork / Claude Code 対応
git操作 不要(API直接操作)
フォーマット 「やり取り」と「結論」を分けて記録

今回の仕組みで一番大事なのは、技術的な構成よりも「全てをClaude起点にする」という考え方だと思っています。思いつきのメモ先をどこにするか、どう整理するか、あとでどう活用するか。こうした小さな選択と判断が日々積み重なって、地味にストレスになっていました。

メモする場所も、対話する相手も、整理する仕組みも、全部Claudeに統一する。そうすると「どこに書こう」「あれどこに書いたっけ」という判断が消えて、考えること自体に集中できるようになりました。

考えたことをどこに書くか迷っていましたが、Claudeに呟いてGitHubに貯めていく流れはとても自然で、気に入っています。

参考リンク

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