[アップデート] Amazon CloudWatch Database Insights のオンデマンド分析が RDS for SQL Server をサポートし、ほぼすべてのエンジンで利用可能になりました
いわさです。
Amazon CloudWatch Database Insights は従来の Performance Insights の後継機能で、Performance Insights の各種機能を引き続き使いつつ、追加でデータベースを中心とする各種インサイトを提供する機能です。
CloudWatch Database Insigths には無料プランと有料プランがあって、有料プランの場合は一定起亜kんのデータベースパフォーマンスを分析してレポートにまとめてくれる「オンデマンド分析」機能を使うことができます。Performance Insights のころから利用できていた機能です。
上記機能は初期のころは RDS for PostgreSQL と Aurora MySQL、Aurora PostgreSQL でのみ利用可能でしたが、先日(2025/10/21)のアップデートで RDS for SQL Server がサポート対象に追加されました。
さらに、他のエンジンタイプについても実は最近のアップデートでオンデマンド分析がサポートされています。
これで、おそらく Db2 以外はすべてサポートされる形になったのではないでしょうか。
Performance Insights 上からオンデマンド分析を実行するブログはあったのですが、CloudWatch Database Insights 上から実行するブログが見当たらなかったので今回試してみました。
オンデマンド分析を実行する方法
本日は RDS for SQL Server を使ったオンデマンド分析を試しましたが、キャプチャなどは割愛しますが RDS for MySQL と RDS for Oracle についても同様に試して動作確認をしました。
SQL Server との比較で試したつもりが、実はそれらのエンジンもサポートされていたことをこのタイミングで知りました。
SQL Server for Standard Edition のバージョンは 2022 を使っています。
ここが一番の注意点になりますが、データベース設定のモニタリングカテゴリにある「データベースインサイト - アドバンスト」を選択する必要があります。
無料版のスタンダードだと利用できませんのでご注意ください。
有料版のアドバンストモードは、本機能以外にもデータの長期保存や様々な分析機能を利用することができます。以下に以前少しまとめていますのでこちらもご確認ください。
データベースインスタンスの作成後、CloudWatch コンソールにある「データベースインサイト」を選択しましょう。
データベースビューで「データベースインスタンス」を選択し、「フィルター」では DB 識別子で RDS for SQL Server の識別子を指定しましょう。
次のようにデータベース負荷のパネルが表示されるので右上の「パフォーマンスを分析」を押します。
なお、この時点ではまだ下部の「パフォーマンス分析」タブには何もパフォーマンス分析レポートがありませんね。
パフォーマンス分析レポートには任意でタグを設定できます。通常の AWS リソースと同じでレポート作成後にも変更できるので分析実行時にはこのあたりはスキップしても大丈夫です。
少し待つとオンデマンド分析が完了し、コンソール上からレポートが確認できるようになると思います。
パフォーマンス分析タブに表示されましたね。
今回はデータベースインスタンス作成直後だったので、大したインサイトは得られなかったのですが、表示される内容は Performance Insights の分析レポートとだいたい同じです。
さいごに
本日は Amazon CloudWatch Database Insights のオンデマンド分析が RDS for SQL Server をサポートし、ほぼすべてのエンジンで利用可能になったので試してみました。
普段ワークロードで RDS for SQL Server を使うことが多かったので、サポートされたというアナウンスを見て「おっ」と思って使ってみたのですがいつの間にか RDS for MySQL/MariaDB や RDS for Oracle もサポートされていることを知りました。
CloudWatch Database Insights のアドバンストモード、良い機能がいくつかあるのですが有料なので追加の分析機能やサポート範囲がこれからも広がると推奨しやすくなるので良いですね。