表示形式詳細解説:Pivot table(ピボットテーブル・クロス集計表) #quicksight #10 | Amazon QuickSight Advent Calendar 2016

2016.12.10

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

当エントリは『Amazon QuickSight Advent Calendar 2016』の10本目のエントリです。

昨日の09本目のエントリは『Area line chart(エリアラインチャート)』でした。

『AWS re:Invent 2016』の直前に一般利用可能となったAWSによるBIサービス、Amazon QuickSight。発表されたばかりですが、早速Amazon QuickSightを使い倒すべく色々な切り口でその内容について見て行きたいと思います。

10本目となる当エントリでは、Amazon QuickSightの表示形式のうちの1つ、Pivot table(ピボットテーブル・クロス集計表)の内容について見て行きたいと思います。

Pivot table(ピボットテーブル)について

ピボットテーブルを使って、2つのディメンションで表示されるメジャー(数値項目)のクロス集計表を作成する事が出来ます。

ピボットテーブルに値を設定すると、行のソート順を変更したり、更に分析を行うための統計関数を適用する事が出来ます。ピボットテーブルの列と行をクラスタ化して関連するディメンション別にグループ化されたサブカテゴリの値を表示する事も出来ます。複数のメジャー(数値項目)を指定して表のセル値を取り込み、1つのテーブルで一連のデータを見る事も出来ます。

ヒートマップとピボットテーブルは、同様の『表形式』でデータを表示します。傾向や概要を識別させたい場合はヒートマップを使用してください。色を活用する事で、これらの違いを見つけ易くなります。ビジュアル上のデータを分析する場合はピボットテーブルを使いましょう。

ピボットテーブルを作成する場合、任意のデータ型のフィールドを少なくとも2つ選択します。Amazon QuickSightはテーブルを作成し、セル毎に交差する行列値のカウントを数値項目に設定します。一般的には、この表を作成する際にはメジャー(数値項目)とそのメジャーで測定可能な2つのディメンションを選択します。

ピボットテーブルでは、行に対して最大1000のデータポイント、列に対して最大200のデータポイントが表示可能です。ビジュアルの表示制限を超えてデータを処理する方法の詳細については下記をご参照ください。

ピボットテーブルの行列情報を入れ替えたい場合は、下記の方向アイコンを選択します。

pivot-orientation

ピボットテーブルのアイコンは以下となります。

pivot-table

Pivot table(ピボットテーブル)についての機能説明

ピボットテーブルでは凡例は表示されません。また、ピボットテーブルのビジュアルでのタイトルの表示・非表示の制御は行なえません。当該表示形式でサポートされている機能の対応状況は以下の内容となります。

機能 利用可否 説明
凡例の表示 No
タイトルの表示 No
軸の範囲を変更 No
色変更 No
要素のフォーカスor除外 Yes
(例外あり)
ディメンションの1つとして日付フィールドを使用している
場合を除いて、列または行をフォーカス、または除外する事が
可能です。その場合、日付ディメンションを使用するバーまたは
カラーブロックにのみフォーカスするようにして、除外はしないでください。
項目のソート Yes 選択したフィールドで並べ替えることができます。
フィールドの集約 Yes 値に対して選択したフィールドに集計を適用する必要があります。
また、集計を行または列に対して選択したフィールドに適用する
事は出来ません。

複数メジャーのピボットテーブルを作成する場合は、
異なるメジャーに異なるタイプの集約を適用出来ます。
例えば、売上金額と最大割引額の合計を表示する事が出来ます。

ドリルダウンの追加 No

Pivot table(ピボットテーブル)の作成方法

ピボットテーブルを作成するには以下の手順で行います。

  • 1.[Analysis]ページにてツールバーの[Visualize]を選択。
  • 2.アプリケーションバーの[Add]から[Add Visual]を選択。
  • 3.[Visual Types]ペインにて[pivot table]アイコンを選択。
    • quicksight-viz-type-pivot-table_01
  • 4.[Fields list]ペインにて、使用するフィールドを適切なフィールド枠にドラッグアンドドロップ。通常は、ターゲットフィールドで指定されているように、ディメンションフィールドまたはメジャーフィールドを使用します。メジャー項目としてディメンションフィールドを選択した場合、Count集計関数が自動的に適用され、数値が作成されます。
    • quicksight-viz-type-pivot-table_02
    • 単一メジャー(数値項目)のピボットテーブルを作成するには、以下の手順で要素を配置します。
      • ディメンションを行(Rows)フィールド枠に
      • もう1つのディメンションを列(Columns)フィールド枠に
      • メジャー(数値項目)を値(Values)フィールド枠に
      • quicksight-viz-type-pivot-table_03
    • 複数メジャー(数値項目)のピボットテーブルを作成するには、以下の手順で要素を配置します。
      • ディメンションを行(Rows)フィールド枠に
      • もう1つのディメンションを列(Columns)フィールド枠に
      • 2つ以上のメジャー(数値項目)を値(Values)フィールド枠に
      • quicksight-viz-type-pivot-table_04
    • クラスタ化されたピボットテーブルを作成するには、以下の手順で要素を配置します。
      • 1つ以上のディメンションを行(Rows)フィールド枠に
      • 別種の1つ以上のディメンションを列(Columns)フィールド枠に
      • メジャー(数値項目)を値(Values)フィールド枠に
      • quicksight-viz-type-pivot-table_05
    • 必要に応じて、ピボットテーブルのフィールド枠全てに複数フィールドを選択し、複数メジャー項目とピボットテーブルのアプローチを組み合わせる事が可能です。

まとめ

という訳で『Amazon QuickSight Advent Calendar 2016』10本目、表示形式『Pivot table(ピボットテーブル・クロス集計表)』に関するご紹介でした。明日もお楽しみに!

参考情報: