個人のふりかえりを俯瞰する
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
私は個人のふりかえりが自分の成長に対して大きな効果をもたらしていると思っています。継続的に個人のふりかえりを実施している多くの方も、同様に感じているのではないでしょうか。一方で、個人のふりかえりは、成果がすぐに実感できないため、価値を感じにくく継続が難しい側面もあります。そこで、個人のふりかえりの俯瞰してみることを通して、その価値を実感することについて解説します。
前提
個人のふりかえりは、チームで行うような定期的なふりかえりを個人で行うものです。実施方法は色々とありますが、一例としては
- 立ち止まってふりかえる機会を作ること
- 上手くいったことの影響をより大きくすること
- 上手くいかなかったことを解決することで改善すること
のようなものです。
詳しくはこちらを参照ください。
個人のふりかえりの価値を整理する
概念化
ふりかえりを通して、成功体験を概念化することで、異なるプロジェクトや業務にも応用できるようになります。システム開発でいうところのデザインパターンは概念化の典型例です。
課題解決
ふりかえりを通して、現在自分がぶつかっている壁を認識し、その解決に向けて試行錯誤をすることで、解決につながる可能性が高まります。仮に解決できないとしても、試行錯誤の繰り返しによって少しずつ解決に近づくことができます。
成功体験の確認
ふりかえりを通して、自分の活動の中で得た成果や成長を具体的に把握することができます。無意識に過ごしていると見逃しがちな成果や成長を確認することで、成功体験を得ることができます。
ふりかえりを通した成長
ふりかえりを通して概念化をしたり、課題解決をする過程で取り組みに必要な知識を新たにインプットし、実践で試し、自分の新たな手札にしていくことになります。この過程自体が個人の成長そのものです。
個人のふりかえりを俯瞰する
個人のふりかえりの価値を自覚するには、上記のような要素を確認する必要があります。そして、ふりかえりの価値を確認する方法もふりかえりです。ふりかえりの効果を俯瞰して確認することで、その価値を実感しやすくなります。
ふりかえりのふりかえりをするポイントとしては、ふりかえりの結果変化した行動とその影響を確認し、その結果がふりかえりをしなかったら得られないはずのものだったということを把握することです。
例えば、ふりかえりによって自分の業務に関わる課題を発見し、それに対して次の行動を決め、対策を実施し、課題が解消したとします。この場合、ふりかえらずに課題を据え置きにしていた状況と差が生じたことになります。
なお、ここまで確認してふりかえりをした場合としなかった場合の差がない場合、ふりかえりのすすめ方に課題があるため、ふりかえりに慣れている人に相談するなどして、進め方を見直すとよいでしょう。