Tableau 9.1 新機能: Tableau Web Data Connectorを使ってGoogleスプレッドシートへの接続を試してみた
Tableau 9.1のアップデートでは、数多くの機能追加・更新の中の一つに『Web Data Connector』というものも含まれていました。当エントリではその機能について実践してみた手順をご紹介して行きたいと思います。
目次
Webデータコネクタ(Web Data Connector)とは
Web Data Connectorの説明については、Tableau 9.1の機能紹介ページから展開されている以下のページに説明がありましたので転記します。
データの準備
下記ページに展開されているように、Web Data Connectorを使う事によって様々な情報にもアクセス出来るようになります。今回はその中からGoogleスプレッドシートへの接続を試してみたいと思います。
データ準備については通常Googleスプレッドシートを扱うのと同じ方法で問題ありません。EXCELデータを準備するようなイメージで、ヘッダー部を1行目に配置する形でデータを作成しておき、共有URLを控えておいてください。
Webサーバの準備
次いでWebサーバの準備を行います。Web Data Connectorを使ってGoogleスプレッドシートへの接続を行うにはWebサーバを用意してそこにコンテンツを配置し、コンテンツ(HTML)経由でアクセスする必要があるようです。
今回の検証用にLinuxサーバを立ててApacheを導入して...というのでも良いとは思うのですが、MacではローカルでApacheが利用出来る様になっています。今回は手っ取り早くこの環境を活用して進めてみたいと思います。(以下情報を参考にしました)
- Mac OS Xで自宅サーバ
- Mac標準のApacheの起動と停止 | Web制作・Webシステム(東京)の株式会社ワイワイエンジン
- macにデフォルトで入ってるapacheの設定まとめ - dackdive's blog
また、以降Web Data Connectorに関する設定については以下のエントリを参考にしています。
MacのローカルApacheにおけるコンテンツ配備ディレクトリは以下の場所になるようです。(注:検証OSはMac OS X Yosemite 10.10.4)
$ cd /Library/WebServer/Documents/ $ ll total 72 -rw-r--r-- 1 root wheel 3726 9 10 2014 PoweredByMacOSX.gif -rw-r--r-- 1 root wheel 31958 9 10 2014 PoweredByMacOSXLarge.gif -rw-r--r-- 1 root wheel 45 6 12 2007 index.html.en $
Apache起動は以下コマンドで。
$ sudo apachectl start
http://localhostにアクセスし、Apacheが起動している事を確認します。
起動確認後、ポート番号の設定をデフォルト値80から8888に変更します。
$ sudo vi /private/etc/apache2/httpd.conf # # Listen: Allows you to bind Apache to specific IP addresses and/or # ports, instead of the default. See also the <VirtualHost> # directive. # # Change this to Listen on specific IP addresses as shown below to # prevent Apache from glomming onto all bound IP addresses. # #Listen 12.34.56.78:80 #Listen 80 Listen 8888
設定変更後、Apacheを再起動。
$ sudo apachectl restart
ポート番号:8888でアクセス出来る事を確認します。
Web Data Connectorの導入〜Googleスプレッドシートへの接続確認
Web Data Connectorについては、以下Tableauのサイトから入手します。(webdataconnector_sdk_1.1.0.zip)
アーカイブファイルを解凍し、必要なコンテンツをApache配下にコピーします。
$ sudo unzip webdataconnector_sdk_1.1.0.zip $ sudo mv WebDataConnector_sdk/Examples/GoogleSheet* /Library/WebServer/Documents/ $ sudo mv WebDataConnector_sdk/Examples/googleSheetIcon.png /Library/WebServer/Documents/
Tableau9.1をインストールし、起動。接続先の中から『Webデータコネクタ』を選択します。
別途ウインドウが立ち上がり、URLの入力を求められるのでhttp://localhost:8888/GoogleSheetsConnector.htmlをここに入力します。
するとウインドウ内の入力欄が閉じ、URLバーに内容が転記されました。このままEnter押下でURLに遷移します。
Googleスプレッドシートに接続するためのウインドウが表示されました。一番上のStep1入力欄に、Googleスプレッドシートの共有URLを入力し、[connect]をクリック。
Step2の文言末尾がリンクに変わりました。このリンクをクリック。
Googleアカウントの入力を求められますので、Googleスプレッドシートにアクセスするためのアカウントを入力します。
アクセス許可を求められますので[許可]をクリック。
接続が行われ、対象データソースが表示されました。データソースをクリック。
Tableauからデータソース(Googleスプレッドシート)への接続が行われ、従来のデータソースで行えるようなビューの作成も問題無く行えました。
ちなみにデータの抽出は出来ないようです。残念...(´・ω・`)
データソースからの『データの表示は出来るようなので、少量(PC上で扱える程度の)のデータであればここからコピーしてEXCELに展開し、そこから抽出ファイルを作成する...みたいな事は出来そうです。(めんどくさいですが)
まとめ
以上、Web Data Connectorを使ったGoogleスプレッドシートへの接続のご紹介でした。従来では接続出来なかった情報源についても、この経路を使って接続を行う事が出来るかもしれないというのは夢が広がりますね。その他の接続先については下記『参考情報』のリソースなどを参考にして頂ければと思います。こちらからは以上です。