「しつこいくらいに伝え続ける」が有効な場面と無効な場面
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
全社、部門、チーム。大事なことを「しつこいくらいに伝え続ける」ということが語られることがあります。
ただ、「しつこいくらいに伝え続ける」という手法は有効な場面と無効な場面があります。
「しつこいくらいに伝え続ける」が有効な場面
「しつこいくらいに伝え続ける」のが有効な場面を知るためには、その目的に立ち返る必要があります。
なぜ、しつこいくらいに伝えるかと言うと、
- 大切なことを忘れないで欲しい。大切だという考えを維持して欲しい
- 大切だという実感を強めて欲しい
- その場に継続的に新しい人が加わるため、まだ聞いていない人にも伝える必要がある
ためです。
「しつこいくらいに伝え続ける」が有効になるには以下の前提が必要です。
- 伝える内容は理解できる内容になっている
- 伝える内容は納得できる内容になっている
という場合です。
伝え続けるという行為は、その話題の登場頻度から重要度を実感したり、記憶に残りやすくなる効果はありますが、同じことを繰り返し伝えても、特に理解度や納得度が向上するわけではありません。
「しつこいくらいに伝え続ける」が無効な場面
「しつこいくらいに伝え続ける」のが無効な場面は、
- 伝えたいメッセージが理解できていない
- 伝えたいメッセージに納得感がない
場合です。この場合、同じメッセージを継続して伝えても特に理解度も納得度も高まりません。
どこが理解の妨げになっているのか、どこが納得しにくいのかを掘り下げて伝え方を変えていく必要があります。
まとめ
「しつこいくらいに伝え続ける」が有効な場面と無効な場面についてまとめました。
「しつこいくらいに伝え続ける」は、大切なことの浸透度合いが不十分に感じるときに選ばれやすい手段だと思います。
大切なことの浸透度合いが不十分になっている理由が伝える頻度の少なさ等による場合は、有効です。
一方で、大切なことの浸透度合いが不十分になっている理由が理解の難しさや、納得感の不足だった場合は、その原因を掘り下げた上での伝え方の変更が必要になります。
この選択をできるようにする意味でも、どちらの原因か率直に確認できる関係性が大事になるでしょう。