エンジニアじゃない私がAIと一緒に業務ツールを作った話

エンジニアじゃない私がAIと一緒に業務ツールを作った話

プログラミングも開発も何も分からない非エンジニアが業務で利用するChrome拡張機能をClaudeと一緒に作りました。
2026.06.09

1. ツールを作ったそもそものきっかけ

私はAWSのアカウント管理チームで、日々お客様の組織登録や管理業務を担当しています。その中でよく発生するのが「組織コードの作成」という作業です。

組織コードは、会社ごとに設定する識別子で、例えば classmethod のような文字列です。普段はお客様のメールアドレスやURLのドメイン、英語会社名などから作成をします。

ルール 具体例
ハイフン・ドットはアンダースコアに変換 my-company.jpmy_company
英大文字は小文字に変換 MycmJPmycmjp
先頭の数字は英語表記に変換 21cmtwenty_one_cm
同じ会社に2つ目以降は連番 classmethodclassmethod_2

複数のルールを頭の中で処理しながら手入力するので、ミスが起きやすい。「これ、自動化できないかな」と思ったのが最初のきっかけでした。


2. AIへの最初の質問

ツールのことは何も決まっていない状態でClaudeに相談を始めました。最初の質問はこんな感じです。


私の質問:  
スクリーンショット 2026-06-09 132853

AIの回答: 
スクリーンショット 2026-06-09 133823


3. 最初に動いたもの

やり取りを重ねて、最初のバージョンが完成しました。URLやメールアドレスを入力すると組織コードが生成され、ボタン1つでコピーできる拡張機能です。

変換の核となるコードはこんな感じです(Claudeが書いてくれました)。

   * 入力文字列からホスト名(ドメイン)部分だけを取り出す
   * - https://www.example.co.jp/path?q=1  → example.co.jp
   * - user@example.jp                     → example.jp
   * - example.jp                          → example.jp
   */
  function extractHostname(input) {
    let s = input.trim();

    // メールアドレス(@ あり、かつ URL スキームなし)
    if (s.includes("@") && !s.match(/^https?:\/\//i)) {
      const afterAt = s.split("@")[1] || "";
      return afterAt.split(/[/?#]/)[0];
    }

    // スキームがなければ付与して URL パース可能にする
    if (!s.match(/^https?:\/\//i)) {
      s = "https://" + s;
    }

    try {
      const url = new URL(s);
      let host = url.hostname;
      // www / www2 などのプレフィックスを除去
      host = host.replace(/^www\d*\./, "");
      return host;
    } catch {
      return input.trim();
    }
  }

  /**
   * ドメイン文字列からTLDを除いたベースを抽出する
   */

Claudeのすごいところは、「こういうものを作りたいけどできる?」と相談した時にコードを作ってくれるだけではなく、自分でテストをしてくれます。
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4. 「もっとこうしたい」を次々と実現

最初のバージョンが動くと、単純にコードを作るだけでなく、より業務に沿った利用方法ができるように改修をしていきました。AIとのやり取りで機能をどんどん追加していきます。

URLにも対応してほしい


私の質問:
スクリーンショット 2026-06-09 134603

AIの回答:
スクリーンショット 2026-06-09 134656


既存の連番を自動で取得したい

同じ会社に2つ目の組織コードを作るとき、今まで手動でシステムを確認して番号を調べていました。これも自動化できないか相談しました。


私の質問:
スクリーンショット 2026-06-09 134800

AIの回答:
スクリーンショット 2026-06-09 134906


プライバシーについて心配になったので確認しました:

回答内容がよくわからなくても「簡単に説明して」と伝えたら噛み砕いて教えてくれます。
スクリーンショット 2026-06-09 135033

英語会社名からも作りたい

ドメインが会社名とかけ離れているケースでは、CM CORPORATION のような英語社名から組織コードを作ることもあります。
Claudeに改修してもらい自分でテストをしたら、会社名を入れるとcmで作ってほしいのにcmcorporationという組織コードができてしまうことがわかりました。


私の質問:
スクリーンショット 2026-06-09 135505

AIの回答:
スクリーンショット 2026-06-09 140427


5. 完成したツールでできること

最終的に完成したのは、「新規作成」と「連番取得」の2モードを切り替えられるChrome拡張機能です。
今まではドメインだけ選択してコピーやルールに沿って手動で変更していた作業が一気に自動で行え、時間削減につながりました!

機能 使い方
URL・メールから変換 入力欄にURLやメールアドレスを貼り付けるだけ
英語会社名から変換 社名を入力すると法人格を除去して変換
連番の自動取得 管理システムのページを開いた状態でボタンを押すと既存コードを一覧表示・選択できる
コピー ボタン1つでクリップボードにコピー

スクリーンショット 2026-06-09 142800スクリーンショット 2026-06-09 142848


6. やってみてわかったこと

コードが書けない私でも、AIとの対話を繰り返すことでChrome拡張機能を作り切ることができました。
作成した後も「こういった機能を追加したい」「ここを直したい」という細かい要望にも応えてもらい、希望どおりのものが完成しました。
「エンジニアじゃないから作れない」ではなく、「AIと一緒に作る」という発想の転換が、業務効率化の可能性を広げてくれました。


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