単一の MetricStream で複数の AWS アカウントの Metrics を転送できる cross-account Metric Streams の紹介

CloudWatch のメトリクスを Kinesis Data Firehose 経由で外部に転送できる Metric Stream で複数アカウントの CloudWatch メトリクスを単一の設定で転送できるようになりました。
2023.02.10

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Metric Stream の新機能、cross-account Metric Streams が1月に登場していました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/01/amazon-cloudwatch-cross-account-metric-streams/

Metric Stream はこれまで複数のアカウントやリージョンから CloudWatch のメトリクスを New Relic のような外部の SaaS に転送する場合にそれぞれ設定をする必要がありました。

今回登場した Cross-Account Metric Stream は単一の Metric Stream の設定で同じリージョンでの複数の AWS アカウントにまたがるメトリクスを1つの設定で転送することができるようになりデータの転送に必要なストリームの数を減らすことができます。

これにより New Relic などの外部の Observability ツールに AWS の情報を連携している場合、多くの AWS アカウントの情報を単一の Metric Stream を使うことで単一の宛先に送ることが可能になりました。

現在Beijing と Ningxia を除く商用リージョンで利用可能になっています。

どうやって使うの?

まず cross-account Metric Streams を使うためには CloudWatch cross-account observability を設定する必要があります。

以下の記事で設定について紹介しておりますので参考にご利用ください。 公式ドキュメントについてもご紹介します。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-cloudwatch-now-allows-centralized-cross-account-monitoring/

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudWatch/latest/monitoring/CloudWatch-Unified-Cross-Account-Setup.html

設定後に Metric Stream の設定を確認するとクロスアカウントでの Metric Stream を有効にするかどうかの設定をするためのトグルオプションが表示されます。こちらを有効化することで設定をすることが可能です。

また、CloudWatch API、AWS SDK、AWS CLI、CloudFormation を利用してのクロスアカウントの設定を有効化することも可能です。

料金は?

料金は通常の Metric Stream と変わりありません。 詳細は Amazon CloudWatch の料金ページでご確認ください。

まとめ

今までそれぞれのアカウントから MetircStream を作成してデータを転送する必要があったのですがこのアップデートで作成の必要のある MetricStream の数を減らすことができることが期待できます。

AWS リソース管理者としてはとても良いアップデートだと思いましたので使える場面では使っていきたいと思います。