CursorのSide Chatで本線の文脈を引き継げるか試してみた

CursorのSide Chatで本線の文脈を引き継げるか試してみた

CursorのSide Chatが本線の文脈を引き継げるか、3.22.7で実機検証しました。ダミーの合言葉で引き継ぎを確認し、分岐先の情報を@参照で本線へ戻す手順をスクリーンショット5枚で紹介します。参照時に会話記録の読み取りが発生した結果も記載しています。
2026.10.12

どうも!オペ部の西村祐二です!

CursorのSide Chatsは、本線の会話の文脈を引き継いだ別のチャットを開く機能です。実装の相談を進めている途中で、用語や別案だけを横で確認したいときに使えます。

気になったのは、「別の会話を開いたあと、本線で伝えたことを説明し直さずに質問できるのか」という点です。今回はダミーの合言葉を使い、本線からSide Chatへの引き継ぎと、分岐先の情報を本線へ戻す操作を試しました。

検証環境

項目 今回の環境
検証日 2026年10月11日
Cursor 3.22.7(arm64)
OS macOS 26.6.1
モデルの表示 Grok 4.7 High Fast
作業場所 検証専用の空フォルダー cursor-side-chat-demo

ログイン済みのCursorで、検証用の会話を新しく作成しています。Side Chatsは2026年7月10日の公式changelogでCursor 3.11の機能として案内されていますが、この記事の画面は3.22.7で撮影したものです。

本線に合言葉を置く

引き継ぎの成否を判定できるよう、本線で次のメッセージを送信しました。ORBIT-731 は検証用のダミー文字列です。

main-prompt.txt
これは公開ブログ用のダミー検証です。この会話の合言葉は ORBIT-731 です。外部ツール・ファイル・MCPは使わず、「合言葉 ORBIT-731 を確認しました」とだけ返してください。

Cursorは「合言葉 ORBIT-731 を確認しました」と返しました。この合言葉を、分岐先では質問文に含めずに尋ねます。

本線の会話に合言葉を設定した画面

/sideで右側に会話を開く

本線の入力欄に /side と入力すると、Start a side chat for this conversation という候補が表示されました。

本線の入力欄でsideコマンドが候補として表示された画面

この候補を選ぶと、右側に New Side Chat タブが開きました。本線は左側に残り、右側に別の入力欄が用意されます。

公式changelogでは /btw やチャット上部のプラスボタンも起動方法として案内されています。今回は /side の候補を選ぶ操作を確認しました。

Side Chatで本線の合言葉を答えられるか

右側のSide Chatに、次の質問を送信しました。

side-prompt.txt
本線の会話で指定された合言葉は何ですか?外部ツール・ファイル・MCPを使わず、合言葉の値だけ返してください。

応答は ORBIT-731 でした。右側の質問文には合言葉を書いていないため、本線で伝えた値を引き継いで答えたことが分かります。この応答ではツール実行の表示はありませんでした。

左の本線で指定したORBIT-731を右のSide Chatが答えた画面

分岐先のタブ名は、自動で「合言葉の確認」になりました。本線の返答とSide Chatの返答が左右に分かれているので、どちらの会話で何を質問したかも確認できます。

分岐先の情報を@で本線へ戻す

次は逆方向です。Side Chatにだけ新しいラベルを伝え、本線から参照できるかを試します。同じSide Chatに追加のメッセージを送りました。

side-followup.txt
このSide Chatだけの検証用ラベルを SATURN-204 とします。外部ツール・ファイル・MCPは使わず、「分岐ラベル SATURN-204 を確認しました」とだけ返してください。

Side Chatは「分岐ラベル SATURN-204 を確認しました」と返しました。

続いて、左側の本線の入力欄で @ を入力し、候補に出た「合言葉の確認」を選びます。Side Chatを示す参照チップが付いた状態で、次の質問を送りました。

main-reference-prompt.txt
参照したSide Chatだけで追加した「分岐ラベル」は何ですか?外部ツール・ファイル・MCPを使わず、ラベルの値だけ返してください。

次の画面では、本線の入力欄に「合言葉の確認」の参照チップが付き、質問文には SATURN-204 を含めていないことが確認できます。

本線の入力欄にSide Chatの参照を付けた画面

本線の応答は SATURN-204 でした。分岐先にだけ書いた値を、本線でも取得できました。

右のSide Chatで追加したSATURN-204を左の本線が参照して答えた画面

ただし、このときは途中に Explored 3 files が表示されました。実行履歴を開くと、エージェントが会話記録を読んでいました。「ファイルを使わず」という依頼には従っていません。今回確認できたのは、@で参照したSide Chatの情報を本線が取得できることです。ツール実行なしで取り込めた、という結果ではありません。

検証結果

確認したこと 結果
/side から分岐を開く 本線を左に残し、右側にSide Chatが開いた
本線の値を分岐先に説明し直さず質問する Side Chatが ORBIT-731 を回答した
Side Chatで追加の会話を続ける 同じタブで新しいラベルを伝えられた
分岐先を本線から @ 参照する 会話記録の読み取りを経て SATURN-204 を回答した

まとめ

Cursor 3.22.7の短いダミー会話では、Side Chatが本線で伝えた合言葉を引き継いで回答しました。逆方向も、分岐先の会話を本線から@で参照すると、会話記録の読み取りを経て追加の情報を取得できました。

本線の作業から派生した用語や別案の確認を、別の会話で続けたいときに使える操作です。今後は実装中の仕様確認でも、この分岐操作を使ってみようと思います。

誰かの参考になれば幸いです。

参考リンク


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