DevOps Agile Skills Association (DASA) DevOps ファンダメンタル認定研修コースを受講しました
内製化支援コーチ 杉井です。
「DASA DevOps ファンダメンタル認定研修コース」という研修を受講してきました。本記事はその受講レポートです。
DASA DevOps ファンダメンタル認定研修コース
- 9:30-18:00 の2日間(14 PDUs)
- オンライン開催(WebExを利用)
- 参加者:6名
- テキスト(紙の本)は事前に自宅に配送される
- PDFも配布される
- DevOps Agile Skills Association(DASA)
- 申し込みはサーバントワークス社から行いました
なぜ受講したのか
私は「内製化支援コーチ」としてお客様の開発チームを様々な面から支援しています。その中でもアジャイル・DevOpsの推進や課題解決を支援させていただくことが多く、改めて体系的な知識を学ぶことでより良い支援ができると考えたからです。
また、個人的にはScrum Alliance®の認定スクラムマスター(CSM®)、認定プロダクトオーナー(CSPO®)は過去に受講しておりスクラムの知識と経験はあったものDevOpsという分野だと体系的に学んだことがなかったので興味があったのでした。
研修で学べること
DASAファンダメンタル研修で学べること、キーワードです。
- DevOpsが必要な背景
- 混乱の壁、組織のサイロ化、マインドセットの違い
- ビジネス上の利点
- 継続的インテグレーション/デリバリー、Antifragility(耐脆弱性)
- DevOpsの6つの原則
- 顧客中心の活動: 行動する勇気と革新
- 目標を意識した創造: 製品とサービスの考え方。エンジニアリング・マインドセット。コラボレーション
- エンド・ツー・エンドの責任: あなたの責任を果たし、重大な成果を生むコンセプト。パフォーマンスのサポート
- 機能横断的な自律型チーム: T字型のプロファイル。補完スキル
- 継続的改善: 痛いなら、もっとやってみる。フェイルファスト(早く失敗する。)
- 自動化できるものはすべて自動化: 品質を高め、フローを最大化する
- 測定指標(メトリクス)
- 価値・目標・メトリクス・コンプライアンス、サバイバーシップバイアス、先行指標・遅行指標、リードタイム、MTTR
- 個人として得るべきスキル・知識
- T字型/I字型、勇気/チーム構築/リーダーシップ/継続的改善、事業価値最適化/事業分析/アーキテクチャ/コンプライアンス
- チームとして持つべきカルチャー、振舞い、コラボレーション
- サービス重視/エンジニアリングカルチャー/プロダクト思考/品質を作り込む、透明性/責任/改善/優先順位/安全に失敗する、チーム構築とコラボレーション/継続的改善と問題解決/勇気と実験/リーダーシップとフィードバック、ビジュアルマネジメント/カンバン/DevOps Safari/源流管理/DMAIC、ミッション・コマンド/エンパワーメント
- 組織のモデル
- コンウェイの法則、活動焦点型/プロダクト焦点型、チームの自律性、内発的動機づけ(モチベーション3.0)、NEXUS/LeSS/SAFe/Spotify Framework
- プラクティス
- ITIL4/リーン/アジャイル/ITSM/、バリューストリームマッピング/リーンスタートアップ/MVP/スクラム/非機能要件/マイクロサービスアーキテクチャ/継続的デリバリー/自動プロビジョニング/
印象に残ったもの
混乱の壁
開発チーム(Dev)と運用チーム(Ops)が分離しており、2チームの目的・マインドセットの違いによりコミュニケーションの問題や責任の押し付け合いが発生してしまうこと。
合理性を求めた結果としての分離だと思うのですが、合理化=硬直化となってしまう例だと思います。合理化にもリスクはつきものということを改めて考えさせられました。
ITIL4
ITILは3→4で大きく構成が変わったそうです。ITサービスの運用をサイロ化したプロセスから柔軟性を考慮したサービスバリューチェーン指向への変化です。2021年秋に公開されたPMBOK7でも似たような変化がありました。ビジネス環境・ビジネス要求に対応できるようプロセスから原則重視になっているのは時代の流れでしょうか。
最後に
DevOpsはアジャイルだけではなくリーン、リーンスタートアップ、ITILなど様々な知識や考え方を駆使し、ITとビジネスが一体となって価値を創出していくものであると再認識できました。 まだまだ学ぶことはたくさんありますが本研修で学んだことを活かしてより良い支援をしていきたいと思います。
講師・事務局の方々、研修受講を許可してくれた上司・同僚に感謝します。
一緒に受講した皆さまとはまたどこかでお会いできることを楽しみしております。
それでは。