【書評】Designed by Apple in California で見るデザインの移り変わりとノスタルジー

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デザイナーの たなか ゆきこ です。

今回は、Mac 信者のバイブルのひとつとなるかもしれない本
Designed by Apple in California

こちらを見ながらいろいろな思い出(ノスタルジー)にひたっていきたいと思います。

開封の儀

真っ白な箱。その箱を開けると、さすがのAppleというような計算されたパッケージデザインを確認できます。

布装丁に Apple ロゴの型押しの表紙がでてきました。

その時のみんなの「おお!」という声が、期待を裏切らない Apple を感じさせました。

後から気がつきましたが、内箱の裏に Apple 製品のイラストがプリントされていました。細かいところまで、手が入っています。

1999 iMac

本の最初は iMac(第二世代)からはじまります。
スティーブ・ジョブズの復帰から Mac の復活の快進撃の象徴からスタートしていることに、なにかの意図を感じます。最初にも「スティーブ・ジョブスに捧げます」とかいてあります。
ボンダイブルーでなく、5色 Mac からスタートです。

She's a Rainbow! ローリングストトーンズの曲に合わせて Mac が回る CM です。
1998年という数字を見て驚き。

その頃、Adobe Illustrator が印刷業界でとても好まれていた 5.5 とでたばかりの 8.0 がせめぎあいをし、Photoshop がのレイヤー機能に感動していた(レイヤー機能は3.0より実装されています。この頃は4が最新で、私が最初に使用したものが2でした)。QuarkXPress3.3で 組版を行い、WEB は table レイアウトでネスト、ネスト、ネスト、ポストペットのモモちゃんにメールを運んでもらっていた時代です。

懐かしいブラウン管ディスプレイ。
かわいい。というのが第一印象で、おしゃれな部屋にあるイメージでした。

DTP 業界では、製版、組版作業が Mac 一択でほぼ独占企業だったのですが、WEB の登場やフォントの Windows 対応などで、Windows への乗り換えなどが発生していた時期でもあります。
WEB 業界では、Windows で確認するユーザーが多いため、WEB 制作を Windows で行う会社も多くなっていき、その頃主流だった Power Macintosh G3 は、事務用品パソコンでしかなくなっており、かつての勢いをなくしていたと記憶しています。

そこでのジョブズ復活の Mac!

その見た目からデザイナー業界の人気を再度獲得できた感激の商品なのではないかと推測できます。

1999 Apple Cinema DisplayとG4 Cube

脱ブラウン管!と四角い小さな Mac。
机が広くなったことへの思い出があります。
ただ、まだ色校正をするときやスキャナーさんという写真専門の方はブラウン管を使用していました。マンションの一室の WEB 制作会社などでよくみかける品でした。
Apple では FireWire、他にも USB 規格が普通に使用できるようになったのが、この頃2001年あたりだと記憶しています。
そして、SCSIは消えていった。
デザインは、Flash を大量につかって WEB ページを作ることがはやっていました。(Flash はこのころまだ Macromedia)

2001 PowerBook

SOTEC を思いだしました。(気になる場合はお調べください。)

2001 iPod

2001年 iPod 登場です!
この頃は、まだ新しいもの好きの人が購入しているイメージでした。
また、外付けハードディスク代わりにしていた人がいましたね。このあたりから TimeMachine 機能について、私が個人的に認識しました。

2003 最後の Power Mac G5

届いた日に開けて、レイヤーを何枚重ねれられるか実験で無駄に Photoshop で200枚レイヤーを作成しました。 横のメッシュ壁?をスーッと引き抜くと内部が美しく整頓された機器がでてきます。
この中身にも感動しました。当時の電気店などで中身がみえるようにディスプレイされていたような気がします。
Intel 製 Mac の前の最後の Power Mac という言葉に、よく頑張ったね Power Mac と思いました。 しかし、中古 Mac のお店では、主に、最新環境に以降できない会社では部品交換用古い Mac を入手していました。

このころ Apple OS X の「アクアデザイン」が WEB 業界ではやりました。

2004 ipod mini

小型化され、世界中で爆発的な大ヒットしました。Sony のウォークマンと市場を競っていて、音楽プレイヤーとしてヒットしました。
まだ、ガラパゴス携帯時代で、au さんの LISMO がはやっていた。
このころ WEB で CSS が広まってきた時代です。

2007 iPhone

2007年。9年前ですね。端末としては2007年発売ですが、 2008年7月10日、iPhone 3G の発売・App Store サービスの開始が日本での発売ではないでしょうか。 iPhone のアプリケーションを入手する方法は App Store の利用のみであり、サービスのデザインを含めての iPhone というシステムの完成です。
このころは、初代 iPhone のようなデザインをあちこちの WEB サイトでみることができました。

デザイナーの立場でいうと、この小さい画面にどれだけのものを詰め込めるのかの勝負。
初期は、ガラパゴス携帯と同じようなイメージでしたが、それではうまくいかず。
このあたりから、インフォメーションアーキテクトなどが注目されていきました。

WEB では、Flash が静かに終わりを迎えようとしていました。

・YouTube、ニコニコ動画が大躍進しています。「一般の人たち」がコンテンツを配信する時代になってきた時代です。
・他アリババ・ドット・コムが香港市場に上場したのも2007年です。

2009 iPad

iPhone が定着してきて、ここで、画面の大きな iPad が登場。
私個人の感想としては、「画面の解像度とデザインが増えたと思った」のが正直な感想です。

印刷業界で、本をデバイスで見せるといった取り組みが増えていった気がします。
WEB 業界では、WEB をスマートフォン、iPad などのデバイスで見る人口が増えてきたため、レスポンシブルデザイン、WordPress と jQuery がはやります。 NIKEのパララックスサイトが話題として上がったのを記憶しています。

2013 iPhone 5s

シャンパンゴールド!
フラットデザインの登場です。
デザイナーならば、ここでアプリのデザインを一新した記憶があるのではないでしょうか。
ユーザーエクスペリエンスを言葉としてよく聞くようになったのが、このあたりの年です。

2015 Apple Watch

ウェアラブルの本命。人の健康というところまできました。 デザイン面でいえば、Google の本気をみた。マテリアルデザインの登場です。
トータルでアプリ・WEB すべてを網羅したデザインガイドです。
Android Lolipop がでて、ガイドを真似したデザインが多くでたのもこの頃です。 ただ、マテリアルデザインを忠実に再現すると、本当に Google のアプリになるので、デザイナーの力量がためされるものかと思います。

まとめ

このあたりで、いったん終了させます。記載していない部分にも皆さんがご存知のアイテムが今に向かって並んでいます。
それぞれの製品で、過去にあった出来事が蘇ります。
Mac 信者ならば、買うべき一冊かと。
過去を知って、未来に進む。というのも悪くないのかもしれません。
また、逆引きで、新しいプロダクトから見ていくのもわるくないかもしれません。
気になる方は、購入してみてはいかがでしょうか?

(番外編)デザイナーの見方

・網点が見えないので、スクリーン線数が気になる。ルーペが欲しい。200線かな。
・4色?果たして4色で表現できるか?6色?もしくは下に白インクとか?と妄想が広がる
・実機と同じ色を再現できてる
・紙があつい。アート紙だよねー
・銀箔!お高いんでしょ!
上記のような話をしてました。