[レポート]DevelopersIO 2023でチョークトークのファシリテーターをしました

DevelopersIO 2023で行われたチョークトークのセッションでファシリテーターを担当させてもらいました。今回のオンサイトでの新しい試みとして行われたチョークトークについて、事前準備や当日のポイントなどをまとめてみました。
2023.07.11

DevelopersIO 2023でチョークトークを行いました。

業務支援グループ内製化支援チームのガオリュウこと高柳です。クラスメソッドは2023年7月7日(金)、8日(土)の2日間で4年ぶりにオンサイトでのDevelopersIO 2023を開催しました。その中で日比谷オフィスのカフェエリアの雛壇を利用して「チョークトーク」という形式で7セッション(全セッション再演したので、回数的には14セッション)実施し、全セッションファシリテーターを担当させてもらいましたので、チョークトーク視点でのレポートをさせてもらいます。

チョークトークって何?

チョーク・トーク(Chalk Talk)は、直訳すると黒板にチョークで書きながら会話するという意味で、セッション中に参加者が登壇内容に対して質問したり、持論を話したりして、インタラクティブなセッションです。 ※re:Inventでのチョークトークについての話はこちら

なぜ今回チョークトークを取り入れたか?

実際は私は「今回のチョークトークやりますが、ファシリテーションお願いできますか?」という決まってから依頼を受けまして、re:Ivenetで体験した人がオンサイトでやるなら取り入れたいという話からスタートしたと受け止めました。私自身は対話の場のファシリテーションは得意な方なので、新しい取り組みには挑戦したいとも思ってやらせてもらいました。

チョークトーク準備

7セッション中、二人組で登壇予定だった1セッションを除いて、ファシリテーターとして登壇する方とどんな感じで進行するかを事前相談と、再演前にも改善や要望を確認して、ファシリテーターと登壇者の間で進め方の確認をしました。特にDAY1のハマコーさん登壇の「40分1本勝負、VPoEハマコーvs20人の悩めるエンジニアリングマネージャー」とてぃーびーさんの「エンジニア出身人事が考えるエンジニア採用のアトラクト」は事前打ち合わせも数回させてもらって、スライド内でどういう問いを入れると、話す内容が深まるかとか、自分ごとになるかとか、問いについてて考えてみたり、そもそも海外だと活発な質問、意見がでやすいけど、日本だとどうだろうという視点から、スケッチブックを利用した参加者の気持ち的な安心感というか、発言までの準備時間を入れる方式が生まれました。

チョークトークのファシリテーションについて

実際当日のファシリテーションとしては、参加者の発言へのハードルを下げるための場づくりと、登壇者の発表の受け取り方(よくうなづいているとか、理解が追いついてなさそうなどのリアクション)を注意深く観察するようにしました。参加者が聴きたくなりそうなことを代弁して質問することもしてみました。どのセッションでも、登壇者がチョークトークについての説明も入れていただけたので、参加者の方も途中からは発言、意思表示するのが「普通」になっていって、活発に語らってもらえたと思います。その分、用意していたスライドに対して最後の方はテンポアップして…というのも発生しましたが、登壇者と参加者共に普通の質疑応答よりもテーマに対して理解と発散ができたと思います。参加者が何を考えているのか見えると、登壇者もより深い問いかけもできるので、クラスメソッドの話だけでなく、他の会社の状況も知ることができてファシリテートしがいのある場だと楽しませてもらいました。

またチョークトークで会いましょう!または次回はぜひ体験しにきてください!

チョークトークに使ったスケッチブックも余ったので、これは次回もチョークトークだなということもありますが、参加した方からのアンケートでもチョークトークの熱量は伝わったようで、良い結果をいただきました。ファシリテーションのポイント、登壇者との事前の打ち合わせ、スライドの構成のヒントも得られたので、さらに面白い時間が作れると思いますので、お楽しみに。