個別の問題を全体の問題として捉えない
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
問題は基本的に個別に発生します。個別に発生した問題が他の場所にも存在する場合、全体的な問題として取り組むことになります。ここで発生しがちなのが、個別の問題を全体の問題として扱うケースです。
この記事では、個別の問題を全体の問題として扱うことの問題点と対策について解説します。
個別の問題が全体の問題
問題は個別に発生します。そして、その問題が他の箇所でも発生している場合、全体の問題になります。個別の問題で閉じる場合、その1件に対する対策が必要ですし、全体の問題の場合、全体をカバーできる対策が必要です。
個別の問題が全体の問題として扱われることの影響
個別の問題は、個別の問題として報告されるとは限りません。サーベイや口頭で報告される過程で、大まかに丸めて伝えられることがあります。その内容は、複数の影響範囲にわたる問題をまとめたものであることもあれば、個別の問題に対する表現を丸めて伝えたものであることもあります。
一方、受け手から見て、伝えられた内容が個別の問題の話なのか、複数の影響範囲にわたる問題の話なのかは確認しないと判断がつきません。この確認を大雑把に済ませると、本当は個別の問題だったにも関わらず、複数の事象を扱う全体の問題として扱ってしまうことがありえます。
そして、本来個別の問題に対して過不足なくフィットした解決策を実施するのが理想なはずが、全体の問題と誤解して、効果の薄い解決策になったり、解決すべき対象と比較して課題にコストの掛かる対応になってしまいます。
個別の問題が全体の問題として扱われることへの対策
個別の問題が全体の問題として扱われることを防ぐためには、解決策を検討する前にその問題の影響範囲を把握することです。
それは個人単位の問題なのか、チーム単位の問題なのか、部門単位の問題なのか、全社単位の問題なのか?
これらを切り分けます。結果として、問題のサイズにフィットした対応ができるようになります。