2024年度 新卒研修で「タスクばらし」の研修を担当しました
2024.04.09
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
2024年の新卒向けの研修として「タスクばらし」に関する研修を担当しました。
タスクばらしとは?
タスクばらしとは、タスクを細分化して扱いやすくしていくことです。
今回の文脈におけるタスクばらしは個人がタスクをアサインされたあとに、個人の中でタスクを分割する範囲を想定しています。プロジェクトマネジメントで想定しているようなチームのタスクの分割に関しては今回の想定外になります。
研修の目的
担当するタスクを管理しやすい小さな単位に分割していく「タスクばらし」を身につけることで以下の利点を得られるようになること。
- 割り込みに強くなる
- 見積もりしやすくなる
- 問題を特定・解決しやすくなる
- 協力を得やすくなる
研修のゴール
タスクを小さな単位にバラすことを体験していること
研修の内容
研修は自習と授業の2段構えで実施しました。
自習 - インプット
タスクばらしについて、以下のZennBookの内容を自習でインプットしてもらいました。
自習 - 課題
以下のような課題に取り組んでもらいました。
研修期間中に1記事ブログを発信していただきます。そこでブログ発信に関するタスクばらしをしてください。ブログ発信までに必要になるタスクを分割し、最小化し、リスト化してください。
授業 - 事前準備
タスクばらしのZennBookを読み、課題に取り組んでみて授業当日に確認したいことがあれば、質問事項をテキストで用意してもらいました。
授業当日
授業形式の当日は、以下の2つを実施しました。
- 課題の回答を共有してもらい内容に関するコメントをしました
- 質問事項に回答しました
回答はどれもいい塩梅で分割できていて、特別に補正するようなコメントを必要とするものがなかったので、参加者から他者の回答を見たうえでの意見をもらいました。タスクのばらしかたには画一的な正解はなく、個人によってバラす粒度や作業順序は異なります。同じタスクに対してそれぞれが異なるアプローチを持っている、ということを相互に確認できました。
質問コーナーは11件の質問に回答していきました。新卒の積極的な質問に感謝です。
タスクばらしの粒度に関する似たような質問が複数ありましたが、タスクのばらし方には定量的で画一的な正解は存在せず、あくまでタスクばらしの目的を踏まえつつ自分にとってちょうどよい塩梅を模索する、という回答をしました。タスクばらしに限らない話ですが、仕事において常に唯一の明確な正解があるとは限らず、状況を加味しつつ、目的を踏まえ、手段にとらわれないように柔軟に進める、という汎用的なメッセージを送る機会にもなりました。
研修の設計ポイント
実践形式
研修期間中にブログの発信をしてもらうことを踏まえつつ、そのためのタスクばらしを課題にしました。仕事に関わる知識やスキルは実践を通した場合に最も身につきやすいため、このような形式にしました。
反転学習
研修参加者が主体的に学習できるように、予習してから授業に参加する反転学習形式にしました。反転学習には以下のような利点があります。
- 自分のペースで学習可能になる
- 傍観者になりにくく、参加者としてのスタンスで学習できる
- 事前に個別で学習した内容を後日の話し合うことで知識の定着や理解の促進しやすい
- 事前に学習した結果として発生した不明点を後日確認できる