【Alteryx】動的入力ツールを利用するうえで、注意すること
皆さんこんにちは、アライアンス統括部の清水です。
Alteryxの動的入力ツールに関して、ご質問をいただくケースがあり、注意すべき点についてまとめてみました。
動的入力ツール
入力データベースから読み取り、読み取るレコードを動的に選択できるツール
見出しだけを読んでも、非エンジニアの方だとなかなかイメージが掴めないかと思います。
例えば、このように毎月同じような内容のデータがエクセル等でシートが複数存在していた場合、
「データ入力」ツールを利用して毎月1つずつデータを取り込んでいくと非常に手間です。
そんな時に、「動的入力ツール」を利用すると、このように一度設定するだけで、エクセル上にシートが増えても、毎月増えていくシートのレコードを読み取ってくれます。
便利だけど注意すべき点
このツールを利用するうえで注意することとして、複数のファイルを同時に読み込むことが可能ですが、それらが全て同一のデータ構造になっている必要があります。
同一のデータ構造でないと、仮にAlteryx Desigerで実行しても、このようなエラーとなってしまいます。
エラーについて
異なるスキーマとは?
どういうことかもう少し説明します。例えば、このようなデータがあったとします。
「1月」のシート:半角文字で "X" と入っています。
「2月」のシート:全角文字で "X" と入っています。
「3月」のシート:記録する内容がなかったため、空欄のままです。
この状態で、Alteryxでデータ型を見てみるとこのようになります。
1月は、「String型」
2月は、「WString型」
3月は、「Double型」(空欄の場合、数値のDouble型として認識されます)
最初にエクセル上で確認すると、人間の目では気に留めなかった程度の内容の違いですが、このようにAlteryxを利用するうえでは、全く違うデータ型として認識されてしまいます。
アルファベットの場合、業務上複数人で作業をする場合、人によっては全角文字で"✕"にしたり、半角文字で"X"にするケースはよくあるかと思いますので、データを読み込む際に入力ルールを気にしておく必要があるかと思います。
データ型を確認するには?
「セレクト」ツールを使い、読み込みデータを実行してみるとこのように確認できます。
同じデータ型になるように、データを変更すると、動的入力ツールを利用してもエラーは発生しなくなります。
終わりに
Alteryxで動的入力ツールを扱う上で、大事な「データ型」に関して書いてみました。
その他よくありがちなケースとしては、以下のようなケースもあるかと思います。
- Double型の数字の「0」
- Wstring型の全角文字列の「0」
- Sting型の半角文字列の「0」
どなたかのお役に立てば幸いです。