もうすぐ期限が切れる EC2 RI を忘れず無駄なく継続利用したい時は更新機能を使おう。〜オペ部だより〜
こんにちは、札幌在住 AWS 事業本部 オペレーション部(通称オペ部)の池田です。
タイトルの通り、有効期限が間近になった購入済み EC2 RI を忘れずに & 無駄なオンデマンド料金を発生させることなく継続購入するための便利機能が半年以上前にリリースされていたことに(いまさら)気づいたのでご紹介します。
はじめに
購入済み RI が有効期限を迎えるとステータスが retired となって、割引が適用されなくなりオンデマンド料金が計上されます。
従来(と言っても 2019年10月まで)は、割引の適用対象となるインスタンスをその後も利用するなどで RI の割引も継続して利用したい場合には、新たに同じ RI を買い直す必要がありました。しかし、有効期限となる日時にぴったり合わせて購入操作を行うのはなかなか難しく、購入内容に間違いがないか確認をしている間にオンデマンド料金に切り替わったらどうしようといった焦りによる操作ミスの心配もありました。
こちらの記事でご紹介しているように、2019年10月より EC2 RI は日時を指定した購入予約が可能となっています。実はこのとき、期限切れを迎える RI を継続利用したい時のための便利機能が一緒に追加されていたのです。(この記事を書いている今日、お客様よりいただいたお問い合わせについて確認しているときに気づきましたw)
どうすれば良いのか
操作は簡単です。EC2 ダッシュボードより RI 一覧画面で継続利用したい RI を選択したまま、画面上部の「アクション」ボタンをクリックします。実行可能なメニューの中に「リザーブドインスタンスの更新」がありますので、クリックするだけです。
そうすることで、選択した既存 RI の終了時刻と同じ日時に、同一条件での購入予約を行なったことになり、RI 一覧画面にステータスが「queued」として表示されます。あとはその日を待つだけとなります。
更新を忘れないための工夫
長期にわたり継続利用するシステムがあれば、当然それを稼働させるインスタンスも長期利用が前提になりますから、利用費はできるだけ安く抑えたいものです。そのための RI ですが、1年または 3年後に買い直すのをついつい忘れてしまいがちです。
そこで、期限切れ通知の利用に加えて更新漏れ防止にどういった工夫ができそうか簡単な方法を考えてみましたので、以下に記載します。
1: 購入したらすぐ、カレンダーアプリで 10ヶ月後の平日に「RI 更新確認」の予定を登録する。これは継続利用有無の確認や予算の確保、インスタンスタイプ変更有無の検討などを行うためです(もちろん、組織によって適切なタイミングは異なると思うので、適宜調整してください)。
2: 既存 RI と同一の内容で継続購入をすると決まったら、すかさず「リザーブドインスタンスの更新」ボタンをクリックする。同時に既存 RI の有効期限が切れた後の(ご自身の)業務時間内に「RI 確認」の予定を登録する。これは正しく更新が行われたか、エラー等で購入に失敗していないかを確かめるためです。
3: 無事に継続購入できていたら、オンデマンド料金の発生を抑えられて嬉しい!もしも購入に失敗していたら、登録している支払い情報の確認を行う必要がありますし、AWS 側での一時的な在庫切れなどがなかったかを確認する必要があるかもしれません。購入予約日時からなるべく時間を空けずに確かめておきましょう。
さいごに
非常に簡単ではありますが、意外とお問い合わせも多い「もうすぐ期限が切れる EC2 RI の買い忘れを防止する方法」のご紹介でした。この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。