【小ネタ】意外と知らないリザーブドインスタンスのスコープ

リザーブドインスタンス購入時にスコープを意識していますか?
2021.02.15

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こんにちは!コンサル部のinomaso(@inomasosan)です。

今回は、AWS認定試験の勉強中にリザーブドインスタンス(以下「RI」という)のスコープについて学んだので、その内容をまとめていきます。

この記事で学べること

  • RIのスコープ
  • スコープの指定方法

そもそもRIってなんだっけ?

RIは以下のようなケースで、あらかじめ決められた期間(1年または3年)分の利用を購入することにより、大幅な割引を適用することができます。

  • 長期的(年単位)な利用が見込めるEC2がある
  • 常時起動しているEC2がある

RI購入の詳細内容は、弊社のブログ記事を読んで頂けますと幸いです。

RIのスコープ

RIの購入時にインスタンスを配置するスコープは、リージョンアベイラビリティゾーン(以下「AZ」という)を指定できます。
各スコープの特徴は以下の通りです。

1. リージョン指定

  • デフォルトのスコープ設定で、何も指定しなかった場合はリージョン指定になる
  • リージョン内であればどのAZにEC2を配置しても割引対象となる
  • EC2のキャパシティ予約されないので、AZのリソース枯渇時にEC2起動が保証されない
  • 特定の条件でインスタンスサイズの柔軟性が適用される

2. AZ指定

  • RI購入時に、どのAZでキャパシティ予約するかを指定する必要がある
  • AZのキャパシティを超えるEC2起動リクエスト時に、優先的な起動が保証される
  • インスタンスサイズの柔軟性なしのため、割引は指定したインスタンスタイプとサイズにのみ適用される

AZ指定の購入方法

AWSマネージメントコンソールのRI注文画面で、キャパシティ予約のある提供タイプのみ表示にチェックを入れ、検索ボタンを押下し、購入するRIをカートに入れます。

購入済みのRIはスコープ変更できないの?

購入済みRIのスコープを、リージョン指定からAZ指定に変更することができます。
変更手順や考慮点は、弊社のブログ記事を読んで頂けますと幸いです。

EC2オンデマンドキャパシティ予約にリージョン指定のRI割引が適用される

(2021/2/18追記)
EC2オンデマンドキャパシティ予約した場合でも、リージョン指定で購入したRIの割引対象でした。 短期間のキャパシティ予約が必要なユースケースは、こちらの方法で対応するのが良さそうです。

まとめ

スコープ指定はメリットとデメリットがあるため、システムの特性にマッチした購入検討が必要です。
この記事が、どなたかのお役に立てば幸いです。それでは!