[アップデート] Windows Server 2022 AMIがリリースされました
しばたです。
タイトル通りです。本日からWindows Server 2022の公式AMIが提供されています。
AWSからのアナウンスは以下となります。
本記事では早速このイメージを試してみます。
AMI概要
本日時点でWindows Server 2022イメージはGovCloud、中国リージョンを含むすべてのリージョンで利用可能とのことです。
東京リージョンでも英語版をはじめとした各国語版が提供されていました。
例えば日本語版のAMIをAWS Tools for PowerShellから検索すると以下の様な感じです。
# 日本語版 Windows Server 2022 AMIを検索
$Filter = (
@{ Name = 'platform'; Values = 'windows'},
@{ Name = 'name'; Values = 'Windows_Server-2022-*Japanese*Base*'}
)
Get-EC2Image -Owner amazon -Filter $Filter |
Sort-Object CreationDate -Descending | Select-Object ImageId, Name, Description | Format-List
結果、なぜか8月時点のイメージも取得できています。
実は以前から探せば使うことができたのでしょうか...
# AWS Tools for PowerShellで検索した場合
C:\> $Filter = (
>> @{ Name = 'platform'; Values = 'windows'},
>> @{ Name = 'name'; Values = 'Windows_Server-2022-*Japanese*Base*'}
>> )
C:\> Get-EC2Image -Owner amazon -Filter $Filter |
>> Sort-Object CreationDate -Descending | Select-Object ImageId, Name, Description | Format-List
ImageId : ami-0cd446ca6e70639fd
Name : Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2021.09.15
Description : Microsoft Windows Server 2022 Full Locale Japanese AMI provided by Amazon
ImageId : ami-0831914bc595fcab4
Name : Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2021.08.25
Description : Microsoft Windows Server 2022 Full Locale Japanese AMI provided by Amazon
また、Systems Managerのパブリックパラメーターも追加されており、日本語OSであれば/aws/service/ami-windows-latest/Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base
で検索可能です。
# AWS Tools for PowerShellで検索した場合
C:\> Get-SSMParameter -Name /aws/service/ami-windows-latest/Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base -Region ap-northeast-1 -Select Parameter.Value |
>> Get-EC2Image | Select-Object ImageId, Name, Description | Format-List
ImageId : ami-0cd446ca6e70639fd
Name : Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2021.09.15
Description : Microsoft Windows Server 2022 Full Locale Japanese AMI provided by Amazon
イメージの種類
現時点では
- フルリリース版のイメージ (各国語版あり)
- Server Coreのイメージ (英語のみ)
- ECS Optimizedイメージ (英語のみ)
の提供となり、SQL Serverインストール済みイメージやSTIGコンプライアンス適合イメージなどは提供されていませんでした。
こちらはいずれ対応されるものと思われます。
OSエディション
提供されるOSのエディションは上位エディションのDatacenter Edition
のみとなります。
これは過去OSと同じ方針ですね。
利用料金
Windows Server AMIの利用料金はOSのバージョンに依存しません。
具体的な金額は料金ページで確認してください。
試してみた
それでは早速このAMIを試してみます。
東京リージョンで最新のami-0cd446ca6e70639fd (Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2021.09.15)
を使ってインスタンスを立ててみました。
インスタンスの構築方法や接続方法はこれまで通り何も変わりありません。
インスタンス構築後にキーペアを使いAdministrator
ユーザーの初期パスワードを取得しRDP接続します。
SSM Agentもデフォルトインストール済みですのでSession Managerから接続しても構いません。
今回RDPから接続した初期状態はこんな感じです。
壁紙がWindows Server 2019と同じものを使っているためパッと見で違いが分かりにくいですが、タスクバーにある検索ボックスやMicrosoft EdgeのアイコンからOSの違いが見て取れます。
壁紙が旧OSのものを使っているのはEC2 Launchがバージョン2になっているためです。
EC2 Launch v2自体は去年の7月にリリース済みですが、これまでAMIに標準で組み込まれてきませんでした。
Windows Server 2022 AMIのリリースに合わせて標準で組み込む形になったようです。
ちなみにこのAMIにはVer.2.0.592がインストールされていました。
他にドライバーなどの類は
- AWS NVMe Driver v1.3.2.53
- AWS PV Driver Package v8.4.0
- Amazon Elastic Network Adapter v2.2.3.0
- Amazon SSM Agent v3.1.282.0
となっており特に目新しいところはありませんでした。
AWS Tools for PowerShell
Windows Server EC2には標準でAWS Tools for PowerShellがインストールされていますが、Windows Server 2022では最新のVer.4.1.14.0がインストールされていました。
PS C:\> Get-AWSPowerShellVersion -ListServiceVersionInfo
AWS Tools for Windows PowerShell
Version 4.1.14.0
Copyright 2012-2021 Amazon.com, Inc. or its affiliates. All Rights Reserved.
Amazon Web Services SDK for .NET
Core Runtime Version 3.7.0.36
Copyright Amazon.com, Inc. or its affiliates. All Rights Reserved.
Release notes: https://github.com/aws/aws-tools-for-powershell/blob/master/CHANGELOG.md
This software includes third party software subject to the following copyrights:
- Logging from log4net, Apache License
# ・・・後略・・・
過去OSではVer.3系がインストールされていましたのでOSを更新する際はAWS Tools for PowerShellの互換性にも気を付けると良いでしょう。
なお、従来通りAWS CLIはデフォルトではインストールされていません。
AWS CLIを使いたい場合は別途インストールしてください。
その他機能
その他機能に関してAWSとしては特筆する点は無さそうです。
Windows Server 2022自体の新機能はDocsの以下のドキュメントにまとまってますので参考にしてください。
【補足】日本語版 Windows PowerShellのフォントに関して
これはAWSでなくてOS自体の不具合なのですが、日本語版Windows Server 2022の初期状態ではWindows PowerShellのフォントがConsolas
(日本語非対応フォント)のままのため日本語が表示されません。
こちらは上記Windowsサポートチームのブログにある通りコンソールのフォントをMSゴシック
に変えてやるだけで解消しますので適宜対応してださい。
最後に
簡単ですが以上となります。
Windows Server 2022は先月__ひっそり__とリリースされたのですがAWSの対応がここまで早いとは正直予想外でした。
リリースされたばかりのOSですので本番環境で使う方はまだ少ないかもしれませんが今後に備えて早いうちから試しておくのも良いと思います。