[プレビュー] AWS End User Messaging の SMS 登録機能でキャリアによるレビュー前に生成 AI を使った事前レビューができるようになりました
いわさです。
AWS End User Messaging ではプッシュ通知や SMS などを使えるメッセージングサービスです。以前は Amazon Pinpoint というサービスで SMS やプッシュ通知の機能があったのですが、MA 関係以外の機能を別で切り出されたのが End User Messaging です。[1]
AWS End User Messaging では SMS を利用することが出来るのですが、電話番号が必要になります。
この電話番号ですが、国や地域ごとの様々な電話番号を取得して利用することが出来るのですが、マネジメントコンソール上のフォームから情報を入力して申請する必要があります。
その後入力内容をキャリア側でレビューされます。
先日のアップデートで、キャリアへレビュー送信する前に、AWS 側で生成 AI によるフォーム内容の事前レビューを行える機能がプレビューで実装されました。
こちらを使ってみたので、その様子を紹介します。
やってみた
こちら AWS End User Messaging の SMS 登録コンソールです。
登録一覧の上部に生成 AI っぽいアイコンとともに何かバナーが表示されているのですが、日本語化がうまくできていないですね。

英語化したら表示されます。生成 AI レビュー機能の効果などが説明されています。

使い方ですが、まずは普通にフォームのタイプを選択して入力を開始すれば良いです。
アナウンスによると、リージョンは全リージョンサポートされており、特に登録フォームのタイプの制限も無さそうです。

入力を進めていくのですが、最後のステップの「Validate and submit」のところで次のように AI レビューをするかどうか選択できます。
デフォルトでは ON になっていますが、ここのチェックを外すことでスキップも可能です。

なお、プレビュー時点では AI レビューによる追加料金は発生しませんが内部レビューには Amazon Bedrock を裏側で使っているようで、End User Messaging の選択リージョン以外でリクエストが処理される場合があります。[2]
フォームの登録後、次のようにステータスが「AWS Reviewing」になっていると生成 AI のレビュー状態になります。

少し待つと登録一覧に赤いアイコンが。レビュー結果が出ているみたいですね。
対象の Registration を開いてみると、Feedback Summary というものが表示されています。どうやらこれが生成 AI によるレビュー結果のサマリーみたいですね。
ユースケースもうちょっとなんとかしろよと言われているみたいです。

生成 AI のレビュー結果にかかわらず、登録の修正は「Update registration」から修正ができます。
ここでも生成 AI のレビュー結果を確認できたので見てみましょう。

サマリーの内容は同じなんですが、レビュー項目ごとの確認も出来るみたいです。(今回はひとつだけでしたが)

左側のメニューからレビュー指摘数と箇所を確認できます。
また、該当箇所はテキストボックスの色が生成 AI っぽい色になっていますか。わかりますかね。紫とブルーのグラデーションっぽいやつ。

指摘箇所を修正し、「Validate changes and submit」で再申請ができます。

さいごに
本日は AWS End User Messaging の SMS 登録機能でキャリアによるレビュー前に生成 AI を使った事前レビューができるようになったので使ってみました。
プレビュー期間中は無料なのでぜひ使ってみてください。
なお生成 AI によるリジェクトパターンは以下にまとまっています。今回はかなり適当な入力に対してひとつしか指摘が出てなかったのですが、生成 AI レビュー機能の利用に関わらずチェック観点として使えそうですね。






