名も無い処世術の例
こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
以前、仕事における処世術についてまとめました。
今回は名も無い処世術の例を挙げてみます。
処世術とは?
処世術とは社会生活をうまく生きるためのスキルのことです。
仕事の文脈においては、上司・同僚・部下・顧客・外部のパートナーの方々などとうまく仕事を進めるスキルになります。
もっとラフにいうと「うまいことやる」スキルです。
名も無い処世術の例 - 学習編
時間を余らせて学習に当てる
必要十分な進捗を出せている状況を作った上で、余った時間を学習に当てる方法。
特に直近の業務に新規要素や改善の余地が少ない場合は、自分を伸ばす活動を自分で確保するのが重要になります。
学習のかわりにブログ等の発信活動にあてるケースもあります。
あくまで必要十分な進捗を出していることや、チーム全体として進捗が滞っていないことが前提です。
経験済みの業務に学習の要素を詰め込む
定型業務や経験済みの業務を担当するとき、全く同じ取り組み方をするのではなく新しいアプローチを試してみて学習の要素を織り交ぜる方法。
例えば
- 現状担当している業務を整理する
- 整理したプロセスのどこかに、より質を高める方法はあるか?
- 整理したプロセスのどこかに、より効率を高める方法はあるか?
- インプットを元に新たな方法を導き、試してみる
のような流れがありえます。
名も無い処世術の例 - 助力編
非公式のコーチを得る
上司やチーム内で優れたコーチを得ることができない場合に、部外や社外に非公式にコーチしてくれる人を見つける方法。
自分一人ではどうにも煮詰まってしまう部分について、質問をもとに掘り下げ、思考の整理をしてくれるコーチを持てると捗ります。
第三者の立ち位置はチーム内特有の困りごとの共有がしやすい面もあり、その意味でも助かります。
主に以下のような条件が揃う場合に引き受けてもらいやすいでしょう。
- そもそも人を支援するのが好きな相手に依頼する
- コーチングの練習をしたいと考えている相手に依頼する
- 相互コーチングでお互いに助け合える相手に依頼する
- あなたの成功が相手にとっても成功につながる相手に依頼する
非公式であり、相手の時間もいただくことになるので頻度的には多すぎない範囲になるでしょう。
自力でどうにかできなかったら他者に助けを求める
自分自身やチームの範囲でどうにもできない問題に遭遇した場合に、部外や社外に助けを求める方法。
この手段を選ぶためには、事前につながりを作っておく必要があります。
ただ、常に準備ができているとは限らないので、もし必要なタイミングでつながりがなければ外のつながりが広い人に間に入ってもらいましょう。
名も無い処世術の例 - キャリア編
次の機会を得るための仕込みをする
なにか「こうなりたい」「こういう経験をしたい」と思っている事があったとします。
チャンスが来たときに指名してもらえたり、立候補できるための準備が必要です。
例えば以下のようなものです。
- 関連領域について知識、スキルを自分でできる範囲でインプットしておく
- タスクフォースなどで小規模でも経験できる場合は参加しておく
- 新たな機会が発生したことを知る可能性を高める動きをしておく
- つながりを広げる
- 自分が関心を持っている領域を他者が知っている状態にしておく
- 日頃の信頼貯金を蓄え、「あの人なら未経験でもやり遂げてくれる。ぜひ頼みたい」と思われる状態にしておく
- チャンスが来たときに既存業務をいつでも引き継げるような状態を日頃から作っておく
相対的優位を作り出す
好機が発生したとき、その範囲内で
- その機会を任せるにふさわしい知識、スキル、マインドを持つ人の中で第一想起される人
という条件を満たした人が選ばれるケースがほとんどです。この人が断ると機会は二番手の人に渡ります。
そのため、得意領域に関して一定範囲で一番尖った状態を保つとその領域に関わる好機が高確率で手元に来ることになります。
意識的に相対優位となる領域を作ると好循環に至るでしょう。
なお、この話とは別に自己の成長と向き合うときには他者を意識せず自分との比較が必要です。
相対的優位の話は分けて考えて、劣等感からの不安を抱えないようにする必要があります。詳細は以下の記事にまとめてあります。
まとめ
名も無い処世術の例を挙げてみました。
こういったものはそれぞれがなんとなく工夫しているけど、公式に指導されるようなものでもないため見逃しがちなスキルです。
一方で、実社会で生きていく上では名前の付いた専門的な技術スキルと同様に重要となってきて、実際に活躍できるかどうかはこういったところがどの程度うまくできるかどうかも影響してきます。
自分はどのように「うまいことやる」ができているのか、ふりかえってみる。
上司や同僚とそれぞれがやっている「うまいことやる」について話してみるのもよいでしょう。